世界ハ
巨大な鏡像スクリーン
透明な皮膜のなか
ふわふわ微睡み感じ取る
人、森、岩、猫、大海原

唐突、道路に開いた穴
その深淵ハ
弾け飛んだ信頼の重み
傾く生を朦朧と
肉の苦痛に ....
真っ暗な部屋のなかで、ひかりを考える
太陽の下で、ふと夜を見上げる
相変わらずの自然の寒さに、暑さに、眩しさに、冷たさに、暖かさを感じた
自然のなかで、人工物のなかで、僕らは生き物みたいには ....
太陽みたいに輝いている君の眼が、ひかりを失いませんように。
失ってしまったとしても、いつか取り戻せますように。
ころがる石たちは曲づくりにいそしんでいた
ぼくは鬱で苦しんでいた
しかしバイオレンスを求めていたことも確かだ

彼らはとまらない
サタンを憐れむ歌を歌を歌いまくっていた

そのときぼくは ....
いつのまにか
ぼやけてしまった
染みが
もう存在が消えようとする、その瞬間に
ようやくこころの片隅に
いろを
発生させて
 
うまれるよ
うまれるよ、と
存在を主張し始める

 ....
 私たちにとって目や耳は透明である。視覚情報や聴覚情報は記号作用によりすみやかに意味に変換されるし、そこに世界は現前していても、その世界を映し出している目や耳自体は無視されてしまう。私たちはあたかも目 .... 両手を広げ
足を開き
大きな太陽に灼き尽くされたい
この世は地獄と極楽の連鎖を螺旋のように繰り返している

疲れた
私が何を問いかけても
あなたは銀色の頬笑みを水面に落とし
静かな光を映すだけ

まるで失われた恋のように
年を取ると
どこに置いたかが
わからなくなる
「なくなった」と言うと
まわりを不安にし
「盗られた!」と言うと
誰も来なくなる
生まれ出る暗闇を
スリッパで歩く
冬の
イルミネーションはもう、海に沈んでしまっていた

ほしの形をあしらった
知恵の輪を
あつめては ほどく 少年の眼
それを見つめているたくさん ....
波打ち際を歩いては
地獄と極楽を彷徨い
明日の定めを占った
胃を失ったからなのか
精神の病からなのか
私にはよく解らない
こんな私に明日というものがあるのなら
未來という扉は開き
私を ....
黒が悪で
白が善と言うのは
西洋文明に毒された
差別主義者の物言いだ

ホワイト企業って方が
何か胡散臭いぞって
感じるぐらいでないと
世の中から人種差別はなくならないぜ

「電通 ....
かなしいさびしいでは
最大公約数としてしか判らない
と言われたって
余裕あるわけないじゃない
さらにポエジーも忘れずになんて
がんばったけど
リサイクルショップから着払いで戻ってきて
咄 ....
集合時刻五分前に行ったら

「遅い!」と言って

怒られた
大事なのは

観光よりも

トイレ休憩です
床に一ぴき蜘蛛がいる。
あれはこないだ殺した仔だ、
滴るような銀色のナイフで
老婆のようにひらめくちり紙で
その八本の脚は散り散りになり
身に詰まった哀愁
ぞくりとするほどの哀愁は
くし ....
雨上がりに
名前も知らない花が
芯まで濡れながら
凛と咲いていた


雨の匂いは
濡れた土や
草花の匂いを
際立たせている



木々は細かい秋雨を
その全 ....
題名を知らないシャンソンが鼓膜から記憶へと
空気を振るわせ、時間と空間を潰して流れる
後になって知る、このフレーズは本来なく
この旋律は架空であると。

記憶の断片が忘却の窪みで発酵する
 ....
裸の男が消えたあと
庭の片隅に不思議な植物が生えてきた
ひとつひとつの葉がのっぺりと丸く
それが重なって層をなし
傍目には一個の大きな球体のように見える
つやのない葉は太陽の光を反射せず
 ....
物凄い数の巨大な光球だ!
凍結した天空から突出し
黄色く、青白く、白く白く
凝視している凝視している
雪原に独り立ち尽くすこの俺を
生きてひたすら凝視しているんだ

深く彫り込まれた眼窩 ....
 こういう真新しいチェーン店のカフェにはほとんど立ち寄らないのだが、入ったのには理由があった。
 ここには、今どきのカフェには珍しく喫煙室があるから煙草が吸える。
 慣れないカウンターでコーヒーを ....
ひとり
空を見上げているのは
雑踏の中私だけだったから
やっぱり
一人ぼっちなんだと思ったのよ

それはBBQをしている河川敷の人たちを
一人橋の上から見つめている
ようなそんなもの
 ....
あ、と指をさされている
振り返ってもなんにも無くて
張り紙がちらと目を掠めたようだ
手は届かないから 張られたまま諦めた

どうやらこうやら
そんな目で見られているらしい
重なっていく紙 ....
物憂げな予感に満ちて
黄昏時に立ち止まってじっと
夕日を見ている人がいた
空が暗色に沈んでいく
目に丸い陽の跡が残って
月の横に暗色の太陽が浮かんだ

空に色を付けるのなら
赤しかない ....
会いたいあなたがいる
きょういる
いまいる
けれど
会えないあなたがいる
きょういる
いまいる
きょうのいまのこの風の吹く夢のなかに
花のなかの
蜘蛛の影を吸い
水の螺子を巻く指が
静かに空をまさぐっている


まだらな闇
居るはずのない家族との約束
ところどころ見えない階段
現われては消える粉 ....
 
昔、{ルビ通=かよ}っていた中学校の屋上に
天体観測の丸いドームがあった


天体望遠鏡を覗き込むと
こころの暗がりがみえた


こころはどの星だろうと
それから何十年も探 ....
つらい

大切な言葉なんだろう
滅多にゆっちゃいけないんだろう
切り札なんだろう
切符と言えるのかも 愛よ
また遠ざかったらしい
また薄めてしまったらしい
それでもほかに なかったです ....
ナンデーナンデーが増殖する頭をかかえ
森の中をさまよっておりますとパトカーの
音が谷あいに響いて山に反響して 谷の
町々のどこに パトカーがいるようだか
さっぱり分からないの 心の中はそんなか ....
意味もなく
手探りで歩いてゆく
情ない
情ない
こんなことしかできないぼくは
とぼとぼと歩いてゆく

言葉が百枚の枯れ葉になっても
この身が化石になっても

崩れない何かがある
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
夢〇現(改訂)ひだかたけし5*16/11/9 15:34
暖かい水宮うみ1*16/11/9 15:30
お願い1*16/11/9 15:17
ころがる石たちfujisa...116/11/9 13:58
 染み 小林螢太14*16/11/9 13:25
石田瑞穂詩集『耳の笹舟』について葉leaf116/11/9 12:04
田園の死レタス116/11/9 11:19
ラ・ルーナ216/11/9 10:54
老いた!ホカチャン116/11/9 7:44
ちりばめて唐草フウ6*16/11/9 3:45
生まれ出るものへレタス516/11/8 21:35
ブラック企業花形新次216/11/8 21:31
御団子四姉妹もっぷ416/11/8 19:51
時間を守れないシルバーたちホカチャン216/11/8 19:50
シルバー旅行116/11/8 19:47
蜘蛛梅宮迷子116/11/8 18:59
『咲いていた』葉月 祐4*16/11/8 18:48
誤解の猿酒青木怜二216/11/8 18:03
おのころ草春日線香216/11/8 17:53
覚醒夢〇天空眼ひだかたけし416/11/8 16:31
ドトールにて高林 光316/11/8 16:09
上から見てる這 いずる216/11/8 14:19
張り紙116/11/8 14:17
空は二十キロの渋滞516/11/8 14:13
いまいるもっぷ216/11/8 10:21
午後と秘名木立 悟616/11/8 9:21
天体とこころ Ⅲ白島真21*16/11/8 8:57
いまも泣いてるものもっぷ416/11/8 8:24
りぼんるるりら17*16/11/8 8:23
日輪レタス316/11/8 4:01

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