ぼくらはローリング・ストーンズのコピーバンドをやっていた
メンヘラばかりでみな眠ることに苦労していた
<死んでしまいたい>という心持ちが頭をよぎる
そういうときには詞を書いてギターをかきならすだ ....
気忙しく男は高みから息を吹きかけた
後退りする光の中でいつまでも己の内を見つめ
色を失くして往く
女を見続けるのは正直もう嫌だった
白く
すべてを
終わりの先の始まりの
まだ始まる前の上 ....
掻き毟りたい
この想いを
噛み締めて
抱いたまま
闇の中を
彷徨い続け
涙を流し
生き血に塗れ
嗚咽を垂れ流し
それでもなお
未だ夢の途中
求めるのは
優しい心
甘い笑顔
....
リルケのような純粋詩人ではないから
世の中にはない別の空間を構築することはできない
魂も身体も 十分に穢れている
世の中の荒波に揉まれて 人から非難もされて
侮辱もされ 尊厳も蹂躙され 悪意を ....
ぼ~と日が暮れていく
西のお空を真っ赤に染め上げ
暮れて行く
澄んだお空に星が瞬き
東のお空にお月さまが昇る
恋しいよ
あったか団欒恋しいよ
烏もお宿に帰るころ
家路へ急ぐ ....
誰が私たちを引き裂こうとしているのだろう
この世に 空があるように 海があるように
山があるように 花があるように 雲があるように
魚が泳いでいるように 虫が葉を食むように
星が天を巡るよう ....
朝日さす
朝の部屋で
思った…
この時間は
あと少しで
終わってしまうと…
夕日さす
同じ部屋で
思った…
この時間は
いつまで続くのかと
....
弥生生まれの小鳥の日日は
{ルビ父母=ちちはは}恋しい空でした
弥生生まれの菫の日日は
暴雨を忍ぶ{ルビ詩=うた}でした
弥生生まれのヒトの子の日日は
シチューが好きな{ルビ私=わた ....
窓のうら側で夜が渋滞してる
過食症のねずみがカーペットに絡んで
おそろしいのは
そのすべて
海とか朝とかお皿とか
ありもしない思い出までが立ち上がって
わたしを抱こうとするそし ....
あのひとの背中に耳をあて
心臓の音を聞く
汗をかいては歩いていた
影は黒く
草は青く
恋をすれば
みんなが震える
電線にとまっている
鳥たちの口はとんがっていて
きびしいこと ....
アガペの愛は
尊くて
すばらしいの
でもね
私は小さな
人だから
もっと
かっこ悪く
もっと
欲張りだし
もっと
我儘…
....
今となっては
もう遅いが
本音の時代が来ていたと
分かっていたなら
もっと違う戦い方があったのではないか
主張1.不倫した人間は死刑
主張2.フェラ好きの男性は死刑
主張3.だぶっと ....
オリオン輝く
冷たい空は
透明な
深い深い
闇の空
月の綺麗な
冷たい空は
キーンと澄んだ
緊張感に
もし
溢れる光が
なければ
....
輝く太陽 煌めく小波 椰子の木陰で寝転ぶ
トロピカルフルーツに囲まれ 常夏を楽しむ
風は南風 潮騒の子守歌が聞こえて来る
星が降る夜に プールで人魚と泳ぐ
一点の曇りもない 憂 ....
僕が死んだら
悲しまないでください
みんなで
飲んで笑って
歌って踊って
陽気に騒いでください
たとえどのような死に方をしても
陽気にあの世へ
送り出してください
僕は僕なりに
人 ....
自分が
自分を
大切にしていない
飲んじゃいけない酒を
飲んでいる
吸ってはいけない煙草を
吸っている
自分こそ
自分を
大切にしないといけない
正常な時には
何も感じない
異常が生じると
痛みとなって
知らせてくれる
もし痛みがなかったならば
手遅れになることだろう
とある探検隊が砂漠に調査に行った時の話
教授と学生からなるチーム
水は少ない
一人の学生が水筒に口をつけて水を含んでいると
教授が怒って言った
おい、なんでそんなに水あ ....
アーティストから
全身にパワーをもらう
活力で溢れる
好きな歌だからこそ
良い影響を受ける
全身に響き渡る
身体の芯まで心地良い
周りの人と一つになり
楽しい時間になる
....
一年に一度のこの日この時が
今年もやってきました
11月11日11時11分11秒
何気なく過ぎていく 1日 1日に
一つの想いをぶつけてみます
たまには振 ....
おい!
いまチャルメラが通り過ぎたよな。
そうだ
その丼をふたつ抱えて追いかけろ!!
今時チャルメラなんてめったにあるもんじゃない
急げ!
急げ!
おまえも食いたいだろう
オレはベラン ....
嘘つきはきらいよと噛んだくちびる
夜は目を閉じて銀のまつげの三日月
こがらしの音に湯たんぽだきしめて
とおくとおく漁師の末裔の住む町で
猫を膝に絵を描いているだろうきみ
まつげが滑り落ちて十 ....
何度も言うが
肌の色だけで
大したことない奴を
大統領に選んだツケが
こういう形で回って来たんだ
黒人が黒人であることを
女性が女性であることを
武器にしているうちは
ろくなもんじ ....
駆け出したい
駆け出したら止まれないのに
息をつくこともできず
瞬きもできず
それでも走り続ける
どこまで行きたいのか
分からないけれど
ここに留まっていたくない
そういう ....
いつまでも
いつまでも
変わらない草原の想い
忘れかけた言葉も
今は遠い記憶に霞んでしまったけれど
あの日の青空は忘れない
ららららーららららららぁ らららーらららららぁ
るるるるぅ ....
「命/12周目」
柵のついた子供用ベッド
その中で天井に吊るされた
くるくる回るおもちゃに手を伸ばす君の横で
ある日を境に上に伸びることやめて
横に横に枝を広げはじめたあの木のことを ....
踏み付けられた
つぶされた
わたしはそれでも
生きている
揉みくちゃになり
みっともない
姿になっても
生きている
茎が折れて
羽根のような葉もちぎれ ....
詩作においては
私今とても
低迷しております
気取ってそう書いて
自問
低迷・・って わかる?
低く迷うって書くんだよ
たしかに
では
高くまっすぐ行きたいのか
青空を横切る
戦 ....
トランプなんかに負けない!
どんなときもどんなときも
TVからは差別的なトランプの
考えが子どもたちの心まで
変えてしまった、
メキシコ人でも
イスラム教徒も
ゲイもホモも
僕らには同 ....
臓器がこむら返る、死後硬直の午後に
角膜の隙間に潜り込んだ不協和音を
爪楊枝でこそぎ出したら視界が赤く染まった
軟膏を塗りこんだらお陀仏だ
世界は白濁して
オープンリールフィルムのようなノイ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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