靴下は
なぜ
片方だけなくなるのだろう
「自分ならこう考える」
「自分ならこうする」
と言うのはいいが
「それはまちがっている」
「それはおかしい」
と言うとトラブルになりやすい
詩は
深い感動や絶望から
生まれるものだろう
僕ののは単なる独り言
しかし
ボケ防止には役立っている
あまり時間もない
休みだった 日曜のその日の夕方
毎朝マックでコーヒーを飲む時間を思い出していた
とても静かだった 店の中を
朝 年末の疲れた店で
誰もがわずかな自分の時間に没頭する ....
しあわせ って意味も知らずにそれでも
その響きに惹かれて 微かに瞬く
ひかりを 疑えなかったのだと思う
決意をして 決意通りに堪えて生きてきた
泣いて泣いて泣いて泣いて いまもまた
わたしは ....
胸が ギューッ と 苦しくなったりすると
恋をしたのかって 思っていた
そんな時代が
ゆっくりと
されど
確実に 過ぎ去り
こんな 事態に なりました
例えば ....
ぼくは純粋に祈ることができるだろうか
打算も無く
時間も気にせず
人の幸せを祈ることができるだろうか
この心と体がバラバラになっているのに
他人の幸せを祈ることができるのか
テレビ ....
グースは雪の降るなか
ドラゴンの家を目指して
飛んでいました
友だちのいないドラゴンと一緒に
クリスマスを祝うためでした
一方、ドラゴンは
オーブンに火を入れて
グースが来るのを今か ....
我が家に帰って
リビングでテレビを見ていたら
いつの間にか寝てしまった
しばらくしたら
なにやらお腹がモゾモゾとし始めて
眠気まなこで首を曲げて覗くと
俺の子亀がスヤスヤとお腹の上で寝てい ....
しあわせ って意味も知らずにそれでも
しあわせになりたくって産道を出てきたのだと思う
決意をして 決意通りに堪えて生きてきた
泣いて泣いて泣いて泣いて いまもまた
わたしはいったい誰なのだろう ....
推敲中の俳句のページの下半分に
該当する実在のない
母さん
という言葉を狂ったようにいくつもいくつも書いていた
ほんのすこしの日を置いてふと
神さま、と なんとなく名づけている存在のことを
....
鏡にうつる 別人のような姿の
奥にみえる たしかに見覚えがある
虚像の世界は
左右が逆にみえて じつはそうではない
左は左に右は右に うつしているだけなのに
....
音の無い部屋
色の無い部屋
隣に誰も居ない部屋
時計の音も
夜空の藍も
自分の吐息も存在しない部屋
そのうちにきっと
唯一響く鼓動の音も
鳴きやんで
世界が目を覚ます朝に
永遠の眠 ....
冬の寒空の中、俺はとあるライブハウスに迷い込んだ。
すでにバンドの演奏は始まっている。
ステージの中央に立っているのは、かのマディー・ウォーターズ。
マニッシュ・ボーイを熱唱中だ。
....
洗いたての芝生がちろちろと
脈を交わらせている
川までの道すがら
ちいさな生き物は溺れ死に
汚れた内臓は、光る命へと洗われる
車椅子に花を差し入れる
目を細めてファインダーを覗 ....
まっ白で
海の波とうねりに
磨かれた貝の
欠片を集めて
ぼくはオルゴールを
つくった
貝でつくったオルゴールが
奏でる音色は
聞いたことのないメロディー
なのだけれども
ど ....
青い鳥よ いらっしゃい
ここには、幸せ溢れているわ
青い鳥よ いらっしゃい
赤いリボンを付けてあげる
その小さな喉の渇きを潤す豊かな水も溢れているわ
さあさ、こちらへ いらっしゃい
....
霜降りた田園のあとかたに
朝日の残滓が
それは早すぎる追憶
天涯より撃ちつけられる萎び
もう戻れない日々のなかにいる
最初からなければ良かった原発
誰にでもある ....
私が、私自身のことのみを考え、
私の為だけの世界を作ることが
出来る権利を私は、持っている
好き勝手をしても良い理由にそれは成り得ないが、
私が、得た私だけの個人的な空間、スペースに、
私が ....
この地球に存在する人間は
大地を侵し
大海を侵す
ガン細胞かもしれない
でも、こうやって幸せを甘受し
生続けている
煩悩即菩提という言葉を聞いたことがある
百八つあると言う煩悩は ....
{引用=*吹雪}
また寝過ごした
慌ただしく時間を折りたたんで
結露の向こう 誰かが叩く
風のふりして泣いている
{引用=葉牡丹}
あまりに冷たい断り文句じゃないか
あまりに ....
人身事故のため電車が遅れていますと
構内アナウンスが響いた時
発車案内板の人身の文字から
人を信しられない
人信事故と想像してしまった
人が信じられなくておきた事故
そして人が信じてい ....
海の向こうの友だちは知っている
あなたのやさしさと
あなたのやましさを
どうして知っているかって
それは聞かないでいて
そして描いている
庭の絵や
湖の絵を
りりしい若者の絵や ....
見失った
詩にいったいなにほどのものがあるのか
先ほどから少女が現れては立ち去ってゆく
それこそ命がけのまなざしで訴えては やがてかなしそうに
というより私が
邪険に 冷酷に追い払うように
....
硝子玉の内側で万物が絶え間なく波打っている
{ルビ罅=ひび}割れた海原や燻んだ山脈や水色に澄んだ植物群などが
混じり合い・透明に濁った一つの音声に結んで震えている
それを ....
女房も
「はい」
「はい」
と言っている時は
かわいい!
夏の映画を見ても
身体は温まらない
冬の身体に温もりが必要
夏の暑かった思い出
短くて充実した夏
何故冬は
長く感じるのだろう
そんなことぼんやり考える
夏の強い陽差し ....
おだやかになるべくあたたかいきもちで
いきてゆけますように
そんなことを誰にでも発信し続けている
エゴのしずくをふりまいて
誰でもいいわけじゃないけど
誰かに言われてはっとするこ ....
落下していく朝に
沈む静寂を纏って
潜り抜ける門のうちに
待っている希望が
何でもないものだとしたら?
儚んでいる世が
そう悪いものじゃないとしたら
それはそれでよかったねと
声を ....
新しい赴任地で年末を迎えた。慌ただしく時は流れ、振り返れば日々の業務で毎日何かを学習していった。昨年度、私はトラブルで外傷を得たが、その外傷もいつの間にか癒えてしまい、ただ日々の忙しさの中に何もかもと ....
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