手で
顔を覆って
神に祈りたくなる
Oh my God
私は二人いる
犯して
裁いて
気が狂いそうだ
あなたは言った。
「君の返事は何処?」
1/エクストラ・でぃめんしょん。
わからない、わからない、わからない、わからない、
出ない、虹が、部屋から、出てこない、の、メトロノーム、
....
生まれ持つサガは
誰にも消せない
自分でも消せない
気難しい龍は
死ぬまで気難しく
誰にも媚びないだろう
優しさに抵抗しては傷を増やし
癒す事も知らずに
暴れては傷 ....
捨てられた猫のために
いったいいくつの嘘が必要だろう
きみが飛んでいくほど風の強い午後
覚えたてのからだに
バターのようにしみた嘘
ひと晩じゅうかけて
愛をはがしていく
....
胃が強い前田は
葛西と対決するために
山道へ向かった
ロバを乗りこなしても
山道は遠かった
前田のルーツは鰓で
魚かもしれなかった
渋い顔をしながら
葛西と対決するために
ロバに乗っ ....
幼い頃から
ぼくは時計が大好きで
何時も秒針を眺めては
朝日に光る産毛の中に
満足を覚えていた
117の電話を聴いて
今も正確さに
その美しさを享受している
多分ぼくは前世にお ....
エンターテイメントなんて所詮
人間がやっていることだから
夢や切実はもう遠いおとぎ話
若者はどう傷ついたのだろう
老人はどう消化したのだろう
エンターテイメントなんて所詮 ....
放たれた欲望は
増幅するように見せかけて
枯渇してゆく
それはまるで
空飛ぶように
深淵へと
飲み込まれていくさまに
似ている
緩やかに
なだらかに
夢見るように
堕ちて ....
ひどいことされて
それを正当化されて
お金や時間や尊厳をうばわれて
泣かされて
うらまず
なやまず
うれいを持たず
生きていくには奇蹟が必要だ
ぼく ....
いくつになっても
おとぎ話から離れられなくて
きっと
そこに善し悪しは無いのだろうけれど
少しばかり塩辛くて
気づけば周りは海だった
かつて
思い思いの夢たちを見送って
この身 ....
将棋棋士みうみうの
ソフト指し疑惑について
第三者委員会の
調査結果が発表され
ソフト指しを断定する明確な
証拠はなく
みうみうは白だという
内容が報告された
私はそう結論付けた
....
1.
いつから
足りていないものばかりを
指折り数えて呪い
2.
消え入りそうな風のわたしは
どっしりとした海のあなたに安らいで
ゆるり 守られ
はじめて 安息し
ながいながい淡 ....
壊れたテレビが電波を送る
黒い雨は誰が降らせたの?
白い涙は何て言っているの?
幸せそうな笑顔ばかり見たら
トラブル心に繋ぐ物が無い
スイッチが届かなくなったのは
世界 ....
雨が降る
風が吹く
大地が揺らぐ
雷が空を這う
海はうねり
河は流れる
ぼくたちはそれを餌にそっと囁き
三百万年以上を過ごしてきた
洞窟で薪を焚き
語り部の老人から
時の流 ....
雨によって遠ざかる季節を
窓から見やりながら
沈黙の岸辺に
漁火が
祈りのように あかあかと
あかあかと燃える
わたしの骨の一つ一つが
谺して
幸運なわたしたちのために
浸された ....
本と話をしている女性が居た。
約束の時間まではまだ時間がありあまってる。
暇つぶしに何となくの気まぐれで入ったお店で、段ボールにトゲトゲした字で書かれた横書きの「大森靖子」の文字がなぜ ....
"誰も守れない"
開演に先立ちましてお客様にお願い申し上げます。
"誰も守らない"
開演中はモッシュ、ダイブなどの危険行為、 ....
一人一人何を思って何を考えて
毎日生きているんだろう
と思う時がある
人の心まではのぞけないからなあ
みなよく生きているよなあ
あと十分でここでやり切れと
なったとき
つまり十分後にここでの死が確定していたとき
つまり十分後に旅立ちが定められていた時
私が語る言葉は一つ
私は形を変えて必ず甦る、フシの名に懸けて、そし ....
年をとると
もうそんなに食べられない
もうそんなに飲めない
あちこち観光するのもおっくうだ
一番いいのは楽しいおしゃべりだ
ありふれたおしゃべりだが
僕たちシルバーの一番の楽しみだ
いい女は
気をつけた方がいい
くだらない男に
惚れたりするから
いい男は
気をつけた方がいい
悪い女に
つかまりやすいから
十二月にちいさな春の贈り物
空は高く青く澄んで
一切の白色の翳りすらなく
風はこんなにも心地よく
海をみたかった
そのようなものを
浜辺を駆け回りたかった
遮るもののない自由を
....
人を殺したことがある
あれは12年前
大船駅の駅構内通路だった
俺が横須賀線下りホームの
エスカレーターに乗ろうと
左斜めに進路を変えたところ
後ろからもうスピードで
歩いてきた中年 ....
コーヒーに混じるミルク
コーヒーに混じるお砂糖
感情の共有する相手の不在
コーヒーに混じるミルク
コーヒーに混じるお砂糖
弱者と強者
優しい人と私の求めている愛を知っている人は違う
私の ....
花と声 空気が奮えてひらく花 花の真ん中からまるでほどかれるようにゆるくゆるみ、たゆみながら、柔らかく、ほころぶ ちゅうしんに堕ちる 水滴のうるみ 太陽がまばゆくとける、髪のうるみにそってながれる、指 ....
たましいの背中に
ひとつ
ふたつ
しみがある
ちきゅうが
完全なる球体では
ないように
たいように
黒点が
あるように
つきに
海が
あるように
くるまの
ハンドルには ....
どうあがいたとしても人は
ひろいひろい一枚の紙きれ
に包まれたような呼吸しか
できないんだろうむねのう
ちのざわめきもとおくから
みればなんてことない誤差
に過ぎずきみはきみ自身の
こと ....
こどもであるという無力に圧倒されていた日の秋に
よく仰いだ心ひろやかな樹樹があった
これが のちの涯の具現かと 一つの邂逅
その木立の黄葉のかがやきは確かに詩だった
うつくしく 深刻に明るく寡 ....
ジョージ・マイケルが死んだ
もう、彼を見て
どっちもファーストネームじゃんかよ
などと突っ込むこともないだろう
いやいや、そんなことを言いたいのではない
ジョージ・マイケルを見ると
何 ....
わたしはね 西脇さん
珈琲で軽く出来上がって いつしか眠りに落ちていた
目覚めて 窓を開ける と
風が 西脇の一日遅れのこたえを持って
冬の すみれいろになって間もない空には白い雲
まぎれも ....
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