切るや裂く
破るや壊すや絶望が
溢れた十九の春なのでした

あおはるに
痛々しくも見開く目
負けない「ひとり」も嗚咽を漏らして

あのゼミで
消しゴム借してくれた彼
五月の風から魔 ....
黒い鴉は社の神木に止まり
夕闇を睨み
一鳴き二鳴き
淡い月に目を細める

白い鴉は高い空を舞い続け
光へ光へ遊ぶ遊ぶ
眩しさで霞
神様とかくれんぼ

鴎は夜明け前
船たちのエンジ ....
猫とか象とかは死期が迫ると、ひっそりと姿を消す。
ほんとかどうかは知らないけど。私は可哀想なんですと垂れ流して。
ねぇ、慰めて下さいと垂れ流して。憐れみで他人から力を奪うのは見っともない。
でき ....
テレビのリモコンを
クーラーのリモコンと
間違えているおばあちゃんが
クーラーがつかないとテレビのリモコンを持って
隣家を訪れた
「おばあちゃん、これテレビのリモコンですよ」
「そんなはず ....
40過ぎのババアの
男女関係の話を
夕飯時に聞かされる
こっちの身にもなってみろ

得意気に
「男女の関係はありません」
って、アホか!
あります=相手の男はちょい変態
じゃねえか! ....
コンクリート をささえる
コンクリートたち 笑う
あたらしい髪型 の 誰彼
かまわず 好きになる すぐに
かんたんに

壁や布や空 や
バス、トラック、タクシーのぴかぴか
二世帯住 ....
庭の柿の木は ざらりとしたぬくい腕で
小さなころからずっと わたしを抱きしめてくれました

おばあちゃんがわたしを
だっこもおんぶもできなくなったころから
わたしはランドセルを放り出して
 ....
確かにあったんだ
ちょっと不確かだけどこの気持ち
伝えるのはまた明日でも
手をとる勇気がなくとも
留まる勇気がなくとも / たちつてと作文
信号の色を無視して走った。才能が無かった俺は宛もなく夜の街を走るしかなかった。グランドピアノが頭蓋骨を砕く夢を見た。俺がこの世からいなくなっても世界が廻り続けることが憎かった。車を停めてうずくまるとな .... 明るい 光 まっ黄色なそれ

あたし、ひかりのなか、すすんでいるみたいな

とろけるような 蜜色のひかりの洪水

あたし、うれしくなって

とびはねたくなって

満ち足りたようなき ....
たとえば、
呼吸や瞬きひとつで
もろくくずれてゆくような
そんなあわい羽で
夜の輪郭をなぞってる
そんなかんじ

やわらかいものから
順繰りにおちてく
それは実り
まだあたたか ....
今日は TOEICのテストを受けた
近所の駅から歩いた そこからの道を思い出す
試験会場はやけに駅から遠かった
多くの群衆と 私の 歩いた道 彼らと共に 連れ立って


商店街を抜けて
 ....
あなたは全然わかっていないわと
捨てぜりふを浴びる

そう言われる気持ちをわかっていないと
捨てぜりふを返す

そう言い返すような人だから嫌われるのと
切り返される

ボクを嫌ってい ....
妻のなかに庭が
雨の日にはできる
小さく 頑丈につくりこまれた庭

雨の日ぼくはノックする
コーヒーを飲むか
紅茶が良いか
もし望むなら 凍ったラムもあるし

無い 返事のなかに ....
詩人は寸借詐欺みたいなものだ
嘘で読み手を主役にしあげて
ドラマを感じさてこそ芸術なんだよ
君は詐欺師になりきれていない

君は正直に生きてきて
正直な思いを詩にしている
共感は慰めでし ....
喉元をさらせて
ハチドリ

心のきれいな 遠目からの それ
くるりと曲線を描く それ

シルエットの向こうに バルコニーと青くかすむ美しい川と
腕時計と

ゆれる風

軽やかに風 ....
いちめんの漆黒の空に
銀色絵の具を 振りかけて
秋 星座 またたく 地上には すすきゆらす風

高校の制服も冬服となり
詰め襟が真面目そうに通学バスから降りる

昼間の手強い強 ....
誰かの
取って置きになる為には
「この人の言いたいこと
表現したいことを
世界中で、自分だけが理解している」
と思わせられるかどうかなのだ

しかし、自称詩人は
アホでも書けて
アホ ....
腕に生ぬるい風が

夏の叢に虫の音が

頭に響く星のこえ

秋の煙を幻視する


過ぎていく

一年が

三年にも十年にも

万年にも光年にも

思える

還って ....
もうすぐ
水が冷たくなる
残暑が喧しい
気怠い午後
川の畔に佇み
いつまでも
変わり続けている
柔らかな水面を
見下ろしている
思い立って
浅瀬にしゃがみ
右手を突っ込んで
手 ....
大人達は
私にいろいろなモノを
着せようと
待ち構えていて
毎日のように
尖った所を
丸くするために
主張し合ってる

朝晩
働きづめで
一緒に寝れないからと
ぬいぐるみだけは ....
尊い場所にはふつうのひとびとが沢山いた

そこは緑と和が充実していて

巨大な茶室のようであり

森林もある平べったい庭園のようでもあった

ぼくらは散歩していた

池を模しただだ ....
私を敵に回すと怖いわよ
蔑んだような口調が
渡り廊下に響く
吸収素材ではあるが
温泉の如く 生暖かいような記憶
ぼこりと湧き出る雫は
不可思議に折れ曲がり
光の十字路を生み出した刹那 ....
今日は親父の七回忌だ
二年目が三回忌で
六年目が七回忌になると
初めて知った
今日は秋晴れの爽やかな天気だ
天気がいいというのは
人間の幸福に何割ぐらい
寄与するのだろうか
とふと思っ ....
お婆さんが倒れて
救急隊員がやって来る
喫茶店で
我々はがらくたを注文した
ても子伯母さんが居た
てく一伯父さんも居た
てくいち伯父さんは歯が再び生えて来たようだ
三階の部屋の明かりは付 ....
好意の正体を
私は知りたい
最近は
持ったことすらない

一緒にいたいと思う気持ち
寄り添いたいと思う気持ち
かなわないなあと思う気持ち
まあ
それもいいかなって

何も教えてく ....
あたしは最高の魔女になる

テレビでワンピースを演るスーパー歌舞伎役者が
人間って鍛える場所がないと成長しないでしょ
って明らかにほんとうを言っていた

だから私はまだ二十台の経験もない
 ....
北のミサイルとホリエモンのロケット

どちらが安全なんだろう

爆弾がはいっていないなら

ホリエモンのロケットのほうがやばそうだ


幹線どうろの青信号

過ぎようとする刹那
 ....
鼻輪をつけられ

牽かれてゆく牛

眼をむき出し

黙って牽かれてゆく

無理やりに

牽かれてゆく
病室にて
死体の看病を続ける彼女

心電図は
そもそも挑戦を拒む綱渡りみたいにーーー







死にたて生まれたての幽霊が散歩している
赤信号で止まった。
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
とある十九の春想うと涙目秋葉竹417/9/11 22:30
鳥たちと秋也2*17/9/11 22:11
綺麗な消え方gp71+17/9/11 20:48
リモコンzenyam...2*17/9/11 19:53
アニーよ、相手の身になれ花形新次3+17/9/11 19:36
なんども川を越えるはるな217/9/11 17:25
庭のおかあさん田中修子11*17/9/11 13:42
友達以上不思議な色の...217/9/11 11:11
人はいつか死...117/9/11 5:03
へろへろのくまのぬいぐるみ水菜117/9/11 0:58
SPEARむぎのようこ13*17/9/11 0:36
駅からの道番田 117/9/11 0:19
あなたは全然わかっていないイオン1*17/9/10 23:00
雨の庭はるな417/9/10 22:43
寸借詐欺詩人イオン3*17/9/10 22:25
心のきれいなハチドリのよう水菜3*17/9/10 21:37
月光秋葉竹317/9/10 21:06
糞尿垂れ流し花形新次117/9/10 20:47
秋の煙吉岡ペペロ317/9/10 20:27
寒雪017/9/10 15:30
yes花林117/9/10 14:51
尊い場所吉岡ペペロ317/9/10 13:33
カラメルソース藤鈴呼1*17/9/10 11:26
七回忌zenyam...1*17/9/10 9:06
目覚めた間村長8*17/9/10 5:47
青空熱uminek...5*17/9/10 1:50
秋のひとひら 9/9 ( 土 ) 秋葉竹217/9/9 22:39
安全と爆弾吉岡ペペロ317/9/9 22:01
焼肉星丘涙2*17/9/9 21:22
クラクション。 けど..幽霊117/9/9 21:11

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