鯨の街に行くならあそこ
花畑湯
ゆっくりつかって頬ふんわ
コンパススカートひるがえし
駆け落ちていく
二人はどこまでも
手をつなぐ薄明かり
海原は群青の鱗ばかり
着いたのは ....
この光につつまれた道のひとつひとつにプラスチックや鉄や木で出来た城が建っていて
赤や青や緑や鮮やかなイエロウの大きな大きな看板のそれぞれに ....
さよなら
こんにちは
さよなら
こんにちは
時よ、さらば
録音など出来ない
時よ、さらば
まことを込めよう
時よ、さらば、
時よ、さらば
....
今日は詩を書かなくたって良い気持ち
植物は緑に煌めいているし、空も青く輝いている ご飯もおいしい
悲しいことも恐ろしいことも、まるで太陽がすべてのみ込んだみたいだ
だから今日は詩を書かない
....
子供なんて親が元気なうちは連絡すらよこさないものだ
娘がいる
私の元を離れてもう四年が経とうとしている
その間の連絡は
一人暮らしの頃はそれでもマメだったと思う
今の彼と暮らし始めて ....
子どもが
時期が来たら
親離れするように
日本もアメリカ離れする
時期ではないだろうか
自分の家を
友人に守ってもらっているようなことは
もうやめて
自分たちの国は
自分たちで守らな ....
探偵気取りで
僕を追い詰める君は
実に卑劣な手段で
その機知を利用する
もちろん君のじゃないさ
僕のだよ
この僕の狡猾さを
叡智を
企みを
ものの見事に横取りして
明るみに ....
迷っているひとほどしをほしがる
おなかがすいたらしは遠くなる
絶望のとなりにしはある
しという文字はまがってる
それは釣るためひとを
私は釣られないぞ
そうおもった ....
懐で古銭をじゃりじゃりさせながら
暗い大通りを歩いていく
多くの脇道が横に伸びていて
かつてここを一緒に歩いた人が
上から見ると「馬」の字になっている
と教えてくれた町
何百年も前に大火の ....
何もかもに夢中になっている。
あれほど突き詰めるように取り組んでいた詩作に時間をとろうと考えもしなくなるほどに。
生きることに夢中。
仕事に、生活することに、自らを磨くことに、学び、勉強し、資格 ....
罅
光
声色
ウサギが大人になって
ウサ耳美少女になったとして
そのソープランドの名前は
"生足ホイホイ”
俺は己の罪を赦すために
更に大きな罪を犯すだろう
要するに
俺は地図にその楽園を
....
■水滸伝
氵を裂ける
水が二つの
許伝
それをあなたに、
語って聴かそう、スマホで書いて
■■薦
輪針
毒毒毒毒
毒毒毒毒
毒毒毒毒
毒毒毒毒【書
....
真冬の朝
道を歩いていると
飛べなくなった小鳥を目にすることがある
数年に一度
いつも忘れた頃だ
そっと捕まえ
コートの内ポケットへ忍ばせる
少しおくと
飛べるようになって
やわらか ....
http://po-m.com/forum/upfile/7182/170129083509.mp3
完全会員制で
お酒を嗜みながら
持ち寄った
自称詩を読み聞かせて
指名したおねえちゃ ....
わたしが眠れないとき
眠れないことを
わたしは
よく噛んでいる
わたしが眠れないとき
曲がった中指の先の届く距離に
耳の史蹟を
置く
わたしが眠れないとき
花花が群青色の香り ....
なにかを聞き返すときの唇は
え という音のかたちがいい
あ という風にききかえすと
無用な風がまきおこるし
結んでしまうと唇は
意思を表明してしまう
え というかたちは平和のかたち ....
僕の田舎では
何かもらえるとなると
バアちゃんたちがぞろぞろ集まってくる
もらえるものは
テイシュ一1箱でも
喜んで集まってくる
地域でのイベントには
必ずといってよいほど
ハズレなし ....
あの方が生きておられたら今年80歳だ
おなくなりになられたのが御歳15の時だから
あれから65年
昭和30年代があり
40年代があり、50年代、60年代、
平成になり、平 ....
焦りや落胆や失望は
いろいろなことを教えてくれる
ぼくには祈りがあるのだ
澄みわたる世界があるのだ
それが有難い
親切されたり誉めてもらえば
だれでも感謝ぐらいでき ....
夜陰、
一つ魂の
浮遊し出す
夢底の生動へ
宇宙の大海原へ
肉の体抜け五感停止、
ウットリとハッキリと
大きな意識の渦に呑まれ
大きな意識の渦を呑み
(肉のうちに
疼く力
....
本質的で普遍的な或るものが
繊細に欠落していた
関係性の網を裁ち落として
神聖に独立した君のてのひらに
降りてくる怒りの数は限りない
裏切りは雨滴のように
永遠に降りやまず体を濡ら ....
大陸が大陸を噛み砕き
顎から瀧が流れ落ちる
仰向けの空の背中に
海の光が照り返す
鳥は数字を紡いでは落とし
緑の輪 緑の輪
羊の喉と繋がる空
ゆうるりと廻る虹の柱 ....
自分は
自分一代で
つくられるものじゃない
何代に渡ってつくられてきたものである
今の自分の幸・不幸も運も
何代に渡ってつくられてきたものである
生まれたのは
自分の責任じゃないけれど
....
壁面
手のひら
空虚
スマホで育てられた子どもたちは
やがて
スマホで介護するようになる
なめし革一枚に隔てられた人肌の感触
この一文に高揚する心
困惑し
驚愕し
恐れ慄き
それでいながら
触れてみたくなる
欲望を
衝動にかられないよう
自制を試み
それでも ....
「どちら様でしたかねぇ」と
実の父親に尋ねられた
認知症治療中の父が
インフルエンザから肺炎を患った結果
認知症が一気に進んだ
散々反発した父なのに
この
足元に穴が開いた浮遊感 ....
まばらに降ってくる秒針に刺さりながら
死んでいくということをわかりそうになる
溶けた絵具の優しさよ、
錆びたレールの優しさよ、
朝、ななめに射す光のなかで
じくじくと枯れていく草たち ....
窓から覗いた二つの目が遠く潤んでいる。
心は情景に溶け込み白茶けた街はとても静かだ。
まるで初めて見るかのようなその街の光景はどこか異国の匂いがする。
灰皿の上では吸いさしの煙草が紫 ....
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