色が見える
肌触りを感じる
匂いと、
匂いとみたいに立ち上る情感
一瞬が光の速さで
私たちが気がつく時にはもうすでに
少し過去だ
今とは、悲しいかな少し過去だ
詩のようなも ....
わたりがにのフィデウアは、僕の恋人
半年に一回くらい、僕と妻は君を食べる
君はいつも白い渚からやって来て
まるごとぶつ切りにされ
黄昏の陽を浴びた二人に食べられる
君を飾る赤と黄のパプリ ....
傾いて回る地球
昇る太陽 沈む月
俯いて歩く君
凍る体温 冬のせい
濃くなる影 薄まる存在
遠くなる果て 近づいては
また離れてく君達は
まるで月と陽のようだ
たまに重なれば光を食 ....
あなたのシルエット
追いかける私のシルエット
子供心をもつ大人の二人
世の中の悪いものに影響されず
あなたと同じ景色を見る
恋に疲れた時は
一瞬だけ距離を置けばいい
新鮮な風 ....
神々の祈りに私が微笑む時、ああそれは幻か。
煙草の煙に佇む旅情、今は健気にその花を咲かせるがよい。
苦痛にも耐えてきた魂。
すべてが浄化される時が来たのだ。
清い水の流れに鴨 ....
高原に解き放たれた馬は一枚の夢を見る。
透明のキャンバスに画家は理想を描く。
山荘に集う人々は各々の事情を隠し笑っている。
天から降り注ぐ金粉なんてあるわけがない。
高原に日 ....
裏通りのささやきがツンと耳に触る夜、
僕は一篇の詩を描いた。
ネガティブが開いてゆくような感覚をもって。
けっしてポジティブにはならないような。
量ることの出来ない悲しみは ....
エビフライ
日光
泥
暦ではもう春になったらしい
それでもどこかで雪は降っていて
今日歩いてきた足跡も
夜が明ける頃には真っさらに戻っているのだろう
きっと繰り返す旅の途中下車 いつものように立ち止 ....
便器にトイレットペーパーを
先に浮かべ
そこにウンコをすると
ウンコは水に沈むことなく
空気中に
その姿をありありと現す
するとダイレクトウンコ臭が
トイレ一杯に充満することになる
....
数学と推理小説が結婚して
生まれてきた左利きの子供
そんな感じ
現象と事象と予測を
アルファベットと数字で表現
感じたことをそのままにしないで
で ....
2011/11/14 23:47
夜道、ひっそりと息吹く新芽のことを思いやる。手のしわから生え出た薄緑の突起が、寒さで枯れてしまわないよう温もってやる。ポケットに突っ込んだ手の握りは優しい。握った手 ....
最近の 日の出時刻を 知らぬから
未だ 明けきらぬ どころか
明ける 気配すらも 見せぬ塩梅の
暗き空を 見つめながら
車 走らせた
タイヤは従順で
もう これ以上ないって程の音量 ....
白い薔薇
悲しみ 揺れて
唇 噛みしめ
花びら いちまい 落ちる
白い 恋人達
ロマンス ....
.
また一枚
ふるさとから剥がれ
影のように
うっすら電車に乗る
私たちから
離れて行って
やがて
立ち止まる
立ち止まる
点々とする縁石の上で
淡い硝子戸の
上がり口の前で ....
なみだの意味を云いたくない
ひとの言葉で賄えないから
なみだの意味を弄りたくない
塗れていくのを視たくないから
なみだの意味を失いたくない
この世で唯一の聖域だから
なみだの意 ....
ホッピー飲みながら、どうでもいい話ばかりしてる みっちゃんが珍しく家に誘ってくれたのだが、
出してくれたものが
チェレンコフ放射
グラフェンの電気-光変換
ディラックフェルミオン
シリセン ....
メニューから食事を選択
贈る花を選ぶ
余生をどう生きるか
表現困難な領域
臨界に留まる
口ごもる
瞬間 瞬間
何事につけ
折り合いをつける
生と死の根本にある
意識ある ....
もはや
詩を歌い
綴る力無く、只
宇ノ声
書き刻む
[源流は一つ 、 支流は百花繚乱幾千万ナリ]
もはや意識
遠く朦朧
道具の肉、衰弱シ
奮起、今一度
感情の強度上げ
意 ....
そんな女房の誕生日が
日曜だということを
すっかり忘れていた
忘れて
暴れまわっていた
自分の誕生日すら
忘れてしまうのに
覚えていられるかと思うが
さすがにそれは言えない
星座 ....
鰯よ おぬしを 食うてやろう
頭から むしゃ むしゃ むしゃ と 食うてやろう
大海原で 餌を求めて 泳ぎ回った おぬしを
むしゃ むしゃ むしゃ と 食うてやろう
人間様に ....
白い色は 悲しみの色
儚くて 切ない 花びらの色
白い色は ロマンティックな色
別れと 永久の 船の色
白い色は 神聖な色
清く 美しい ドレスの色
白い色は 清 ....
夕ご飯を食べすぎた
そんなことで落ち込んだりする
いつもはたくさん食べれないくせに
お腹が空いていたわけでもないのに
食材がたくさんあるわけでも
たくさん作りすぎたわけでもないのに
理 ....
君は時間を見たことはない
なぜなら時間は物体じゃないから
目に見える物ではないから
では、時間が存在するならばどうする?
可視できるものならばどうす ....
雨は足下から降ってくる
樹は天空から伸びてくる
空を見上げると大地がある
足下を見ると空にある雲が動く
想い出そうとすると未来が視える
忘れようとすると過去が現れてくる
川は上 ....
{引用=あれからわたしもおとなになって
(なったつもり、でしょうか)
ほんとうのことばを探しだしたり
いつわりのたいどを思いだしたり
あなたが笑っていた理由とか
とつぜん怒りだした ....
ふぉとにっくじぇにっくまっはなこーんのすーぷ
だけの食卓を囲むカッコムのすぷーんでカキコム
のすまーとな割レふぉーん中指で操作スルスルと
エンドなロールきみの名をスクロール見つけるの
たのしみ ....
朝の微睡みの中
腹の上に行儀良く座っている黒猫
薄く開けた眼の先には
彼女の瞳がある。
夢と現(うつつ)を行き来するうち
そのまま抜け出した僕の意識は
彼女 ....
寒い朝にかぎって
油が切れる
我が家のストーブ
僕の親戚のオジサンは
ある寒い朝に
油が切れたので
空きタンク持って
暖かい部屋から土間へ降りたとたんに
倒れてあの世へ旅立ってしま ....
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