サヨナラを告げる隙間風
ぽろん・ぽろん 流れ落ちたのは
カラフルチョコレート
この 涙の代わりに
窓枠を 叩きつけるような 透明な液体が
何度も横目に映るから
気が散って 仕方ない ....
一日に一編の詩を作ろう
出来上がらなくてもいい
案だけで、発想だけでもいい
作ろうとする気持ちだけでいい
書けない日もあるだろう
其れが続く日々もあるだろう
それどころではない時期もあ ....
そして言葉がのこる
かなしみ蹲り泣きわめいた疲労のあとに
抱きあい掴みあい崩れ別れた困憊のあとに
言葉がのこる、
文字からかろうじてことばのかたちをして立ち上がる
泥のようにみじめで ....
中空に散乱する
既にある言の葉
伸びる指先すり抜け
浮遊し消える
友との親交には
不都合はないのに
爛れる細胞の端々は
突かれ壊れ果て
繋げても
繕っても
詩想は枯渇し
....
漆黒の闇の中
打ち寄せるジャズと琥珀の液体に
のまれてゆく
そこからインスピレーションを得ようとしても
浮かぶものはなくて
ゆらゆらと波に浮かんでいるだけだった
気分を変えて
伽羅を ....
おじさんになりかかった頃
生まれた日を猫の日にされた
猫は好きだが
ニャーと哭いて生まれたわけでもなく
思春期でなくてよかった
いきなり猫の日ですと通達されると
より戸惑ったかと思う
....
宇宙には壁があった
宇宙にも壁があったのだ
壁は油断していた
まさかぼくに触れられてしまうとは
思ってもみなかった
それでも壁は慌てるそぶりも見せず
慌てたところで ....
さんわとよんわのまえにはにワ
ニわとりがおりました。とみせ
かけてワニがはんぶんになって
はひそんでいるのをけんめいな
あなたはごぞんじですね。はる
のこんなあたたかいひにはゆき
がとけて ....
本を正せば
てめえのイタさ加減が原因なのに
詫びを入れるどころか
逆切れし
「嘘をついてあなたに
迷惑を掛けた
私を許さない
あなたはとてもおかしい」とばかりに
絶縁状を叩きつける奴が ....
おそく
お酒飲んで酔っ払う
乗り、過ごし
ここはどこだ
駅、空っぽ
歩くか
何飲んだっけ
ウォッカを…
ちっちゃいグラスにレモンとお砂糖乗っけて
ていっとあおったな
知 ....
腰が痛くて歩けなくなっても、
恐怖にすくんで脂汗かいても、
手が訳もなく震え続けても、
全てを失い意気阻喪しても、
大丈夫、大丈夫だよ
生き抜く意志さえ失わなければ
全てを学ぶ機会と受け止 ....
そらは、ひらく
青い溶岩は、どろりと溶ける
私は、見開いた目で、それを見つめる
風が囁く
鳥は鳴く
私は、ただ項垂れて
{画像=170223133446.jpg}
こわれそうな想いをかかえて
わたしはどうしましょう?
れいぞうこから冷えたりんごを取り
そっと大事にはこびましょう
うつくしいあなたの ....
さんわのあひるよん わのあひるさん
わたしとおなじ にほんあし しらないふりして
おしりをふりふり ごきげんよう
さんわのあひるは まだ ひよこ
おかあさんあひるのあとをあるく
くるまが ....
誰かのもんと笑って
欲しがれなくなるのは
いつも昼下がり
腹ペコから解放されて
だらつく無意味川の中
いつまでこうしてるんだ
わすれたし
ゆるしたろ
詰め寄るあいつ
絞められ ....
先生!
先生!
先生!
先生!
先生!
先生!!!
梅
外積
こころ
赤い綾取り糸をからませて
星座を並べる
天から降りてくる調べに聞き入る
夜は深く清らかだ
心が天空に舞い上がり
気持ちがいい
澄んだ空気と青い闇が
躰に染み込み
私を深 ....
食べたいわけではないが
星を食べる
背後に暗い夜を抱いて
まぶたがしめってうまく目があかない
そうすると朝がくるのだ
何度めの朝か
もう何も来なくていいように私は笑う
うんざりしてしまうのは
土地が違うからだろう
興醒めしてしまうのは
違う空を見ているから
空気の色も
風の匂いも
なにもかもが違う
子供の頃に見た
妖精や妖怪とは違う
そ ....
世界を見る視点がビジョンの定義をする
自己の赴くまま
感覚のままに生きることは快楽を伴うが
世界観の熟成には至らない
僕ら世界を見て
自分を見て
運動をしていく生物
それを人生の生き ....
鳴り
が
日に日にさわがしくなり
絵の具 は
混ぜあわされて
ひろがり あわだち にぶい 灰色
に
角がふえ
つづける 図形の
直角を 削り 飾り
とにかく広場はいっぱい
....
フロントガラスの雪
百や千もの指が
百や千もの詩を書こうとして
なにも書けず
スルスル流れ
見通しの良い隔たりは
光景だけを素通りさせる
百や千もの天の指紋が
色も形も失って
理由を ....
自称詩人の賀地養風月氏(60)は
自称詩普及と日本語破壊に関する
長年の功績が認められ
重要剥け珍宝財の所有者
いわゆる人間珍宝に認定された
昨年認定された
伸びきった包皮蝶結び職人の
....
音のない電話が置かれて
わたしはそこにはいなかった
涙がこぼれそうな音楽が流れて
あてのない悲しみはもうそこではない気がした
楽譜が全く読めないわたしは
楽器に触れても音を奏でること ....
三軒目のワインバーにいる
カフェで待ち合わせてから
居酒屋チェーンで食事して
コジャレたバーに今
彼女と来ている
二軒目で少し様子が変だと
思っていたが
いよいよおかしいので ....
はつかねずみは
やすむことを知らない
ただ走る 走り回る
とりあえず道に沿って
やみくもに走る
はつかねずみは
考えることを知らないのか
脳みそがたらないのか
天然なのか
わたしはそ ....
https://twitter.com/nekoneko1o/status/834339460670070784
陰陽反転
相剋逆転
追風展開
逆境打開
いんようはんてん
そうこく ....
朝は金色に
雲の裏側を照らした
ハンドルをきりながら
シャッターチャンスを
永遠に逃す
わからずやとしてのわたしは
とうとう理解しないであろう
この世のあらゆることがらを
だか ....
ここに一つのコップがある
いつからそこに在るのか、誰も知らない
最初は空っぽだったそれに
少しずつ、ほんとうに少しずつ
永い時間をかけて
結露した水が溜まり始める
そこへ
空間に漂う ....
1163 1164 1165 1166 1167 1168 1169 1170 1171 1172 1173 1174 1175 1176 1177 1178 1179 1180 1181 1182 1183 1184 1185 1186 1187 1188 1189 1190 1191 1192 1193 1194 1195 1196 1197 1198 1199 1200 1201 1202 1203
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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