灯籠
蚕
塩
魚臭い家を出て用事を済まし
いくつか由緒のある品々を眺めて帰った
金泥で書いた文字を
猪の牙でこすって輝かせるなどという
今は滅びた技法で書かれた経典を懐に入れて
額に皺寄せて家に戻ると
....
茎を裁ちながら
植物は不死
という伝説を信じていた
根があれば
枯れても甦るよ
と友人が教えてくれた
でも切り花は無理だね
びんに差している
茎を
昨日よりも裁つ
活性 ....
横須賀中央駅の陸橋で
休日街をぶらつく米兵に声を掛け
ホテルガデスでお仕事に励む
エリーさんは
自他共に認める
自称詩人歴42年の超ベテラン自称詩人
エリーさんは
歯のない口で
ブ ....
溢れ出した感情は
もはや誰も止めることができず
受け留めてもあげられない
泣きたいときは泣けばいいと
そういうのに似ているのかもしれない
感情が溢れ出したらもう
渇くまで流出させる ....
あのような学校の名誉校長までしていたとは
首相夫人としての自覚や危機感のなさには驚いた!
このような甘さで
ほんとうにテロリストや北朝鮮などから
国民を守ることができるのだろうか
こみ上げる想いに潤むひとみのように
雪はこらえにこらえて雪のまま
朝いっぱいに流れ着いた三月のある日
外に置かれた灰皿の傍 四人の男が並び
みな壁を背にして煙草を吸っている
見知らぬ ....
「えっ、ガチョウって死んでないの!?」
片手羽をもがれた
あのガチョウが
まだ生きていたなんて!
片手羽がもがれた瞬間を
無事VTRに収めることが出来たことに
満足する余り
止め ....
落ちた
りんごを拾うように
貝殻を拾うように
首を少しかしげてから
すくめるように
泣きながら寝るように
紅いほっぺたのように
文学なんてなかったころ ....
自称詩人37人を殺害した容疑で
横浜市鶴見区に住む
自称踊り子の
真理亜ニジンスカヤ(24)容疑者が逮捕された
警察の取り調べに対し
「自称詩人は生かしておいても
何の役にも立たない
彼 ....
存在が二つありました
一つは世界になりました
一つは視界になりました
いつの日か視界は消えます
それでも大丈夫、
世界の私もその時は消えます
そしたらまた二人で ....
失敗の多い人生を
こんなもんじゃないって
生きたこともある
コップは溢れそう
こんなもんじゃないって
もう一度思えるか
街道のハナミズキ
朝の青黒い風に揺 ....
カブトムシは前戯などしない
柔らかい部分が
甲冑の奥深いところにあるからか
ギザギザの不器用な手では
そこに届かないからか
違う違う
単に意味が無いからやらない
生殖したいだけだから ....
ふりをしていた
やさしいふり
あたたかいふり
幸せなふり
がんばってるふり
愛してるふり
それから
もう
私の隣に誰がいても
動かされることは
たぶん
ない
....
あなたと一緒にいれば
どんな場所でも
居心地がいい場所になる
笑顔で過ごしたり
見つめ合ったり
お互いに飾らない
そのままのあなたが好き
今が色濃く私を包む
居心地がいい場 ....
時が静かに化粧をして私に迫ってくる。
時の誘惑は川沿いに咲く桜のように美しい。
誘惑を美しいと捉える心は不純であろうか。
年を追う毎に時の魅惑に囚われてゆく。
一瞬で燃え盛る ....
頭の内側から幾つもの瞳が僕の心を覗こうとしている。
激しい頭痛は時の行方を激しく見つめている。
これは夢であろうか。
僕には火炙りにされた女の姿が見える。
今ここに生きる事に ....
真昼に地を這いまわるいくつもの影を私は踏めずにいた。
流れゆく時までも私のせいで歪めてしまうかもしれない。
私の病はすんでのところで踏みとどまっている。
消えない記憶は墓場まで持って ....
ゴミ捨て場に群がるカラス
性質の悪い笑みを浮かべる人間よりは 美しい
羽根が 七色に染まる度 描く曲線は
一度 空へと舞いあがり
再び 地上に 降り注ぐ
天使の梯子のよう
細や ....
恋する君が好きで 喉に刺さったままの思いを
上手く言えない言い訳 にして 君を見守る
僕はいいひと 君にとって 何でも話せて
あのひとのことを何かと聞いてくる
....
桜
水道
恋
春の、ほどけた日溜まりのなかで
そよそよと吹く風の流れを、産毛に感じ
周りから、朝露で蒸れた草木の香りが漂う
ゆらゆらと、揺れる、かげろう
その、見えないところ
沢山の透けて、輪郭の ....
ハイフンが続いてく
真っ黒な道路の果てには
さみしがりやのバイカー一人
スコップで何か探してる
退屈しのぎの仕事でもらった
退屈しのぎの小銭を燃やす
スコップが小石を弾いて
炎と ....
ひとりの人を助けたら
百人の人が助かるって
ほんとかな
人が人を助けていって
めぐりめぐって百人になって
それぞれ人を助けていけば
どんだけ救いになるだろう
たんぽぽの綿 ....
指ずもうを挑まれました
相手は私より強いのに
本気でいくぞと意気込んでいます
私はその鼻息だけて滅入ってしまい
吹き飛ばされそうな気がしましたので
あなたにはとてもかないませんと
....
世の中の気に入ったものすべてを集めることはできないが
ときおり巡り合う素敵な情景や言葉を僕の何処かにスケッチしておこう
ときにはロボットが生産ラインで溶接した鉄板でできたちいさな車で風 ....
詩の思考が
衰弱しつつ在る肉に
抗うことも出来なくなり、
死の硬直した体と観念に
ズルズルと引きづられて
いくだけ なら
いっそのこと、
燃やしてしまおう己ごと!
脳髄に吹き込まれ ....
金を寄付したからって
文句を言われるというのは異常だと思う
しかも貰った側が得意気に
吠えまくって
告発してやった的な感じ満々だけど
冷静に考えたら
「あいつ、俺みたいな奴に
100万も ....
よるになると
ぴい、と音が鳴る
この部屋のどこからか
耳を澄ませる
出どころを
さがしあてようと
眼をつむり
耳だけになってみる
飼ったはずはない
けれどそれは
とりのこえに似てい ....
🍓が終われば🍊にマンゴー枇杷🍒🍑🍈🍉
頬張る旬👍✌️💅数えますか和梨🍇柿🍎🍏🍐
🍓に戻る🗾の季節に弾かれた🥝🍌🍍
🖋は握らずに📱握る手の中で変わる僕ら
何度でも笑って泣いて笑う泣き笑い顔が
....
1145 1146 1147 1148 1149 1150 1151 1152 1153 1154 1155 1156 1157 1158 1159 1160 1161 1162 1163 1164 1165 1166 1167 1168 1169 1170 1171 1172 1173 1174 1175 1176 1177 1178 1179 1180 1181 1182 1183 1184 1185
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