○入院生活の楽しみは
おいしい食事と若い女看護師
○病院か老人ホームなのか
わからないシルバー病院
○本人は退院を強く望んでいるが
家族は入院を強く望んでいる
○家で上から目線 ....
大病をしたことのない人は
人生の何たるかを
深く知らない
大病をしたことのない人は
人の愛情の何たるかを
深く知らない
国家試験に合格して
「看護師」という立派な肩書を与えられたが
仕事の内容は
血圧測定、薬配り、食事の世話、オムツ交換などである
とりわけ嫌がるおじいちゃんのオムツ交換は
看護師が最も苦慮する ....
かれは、いま 叫んでいる
遠くを見ている人々にむかって
かつては 矢じりを誓う猿だった人々にむかって
現代という うつつに居る私にむかって
かれは ごみ捨て場で 半透明の袋にいれられたまま ....
そんなに急いで
どこへ行くの?
この先は急カーブ
速度おとせ
長く曲がりくねる
人生という道
少し焦ったところで
行き着く場所は
それよりもきっと
焦燥感に追いやられ
取り返し ....
空高く ふわふわと
君が舞う
泣いているのか
笑っているのか
教えておくれ
いつか私の手の中に
ふわりとやってきておくれ
そしたら今度こそ守り抜く
大切な羽 ....
ジャスティライザーを見て
スーパーワンを見て
名探偵コナンを見て
そして二階に行けば
厳しい光が待って居て
武勇伝を開示する
正義の旅行が虚構化されて
地獄大使がイカデビルとなった
北 ....
君のこころに届く かも知れない雲は
今日も青空を泳いでいます
どれを基準にしても 小さく見える僕だけど
はかりきれないこころと共に
昨日までのことを繰り ....
千紫万紅
狷介固陋
芝蘭玉樹
ひとかじりしたリンゴは
あんまりにも酸っぱくて
思わず涙を流してしまった
大きくもうひとかじりしたのは
そうしないと
大きな声で泣き喚いてしまいそうだから
酸っぱいだなんて
ただ ....
空気を吸おうとするんだけどうまく吸えない
フォークを使おうとしても使えない
絵なんて描けない
文なんて尚更だ
酸素が薄い
薄過ぎる
その道の先にはよくわからないものがゴロゴロしているん ....
冬に雪が降るように
春は砂糖が空に舞う
なまあたたかい日差しと
つめたい突風に乗って
粉糖がにわかに吹き上がる
乾いた頬にさらさらと
なめると甘い
空気がもう
糖分で黄ばみ始めて
....
大型の薬を飲むように
少しコツがいる
今日のような夜は
落ちないように過ごそう
ちょっと得意になったんだよ
誤字らないように詩をかくときみたいに
慎重に歩けばいいの
ほんとだよ
....
うす汚れた0が堆積した部屋で熊たちが羽化する
ケーキのきれはしがぴかぴかひかる夜に
わたしはわたしの正しさを待っているのだ
それは来る、かどをまがって
ころんで あちこちへこみなが ....
僅かに開いた窓の
隙間から作りかけの
建築物が見えた
物陰で時折
火花が散っている
素早く通過する自動車の
車体に反射した灯
が届く
先で一羽の烏が所在無げに嘴を
上下させている
....
数時間硬直したままの肉体は、真っ白い砂漠の中でどす黒く腐敗する夢を見ていた、血液は破れた血管から鉄砲水のように溢れ出し、もう使いものにならなくなった皮膚に無数のラインを描いてから砂地に染み込ん ....
くやしいとき
空の色も憎くなる
雲が遠いのもうらめしい
足にはいた靴の
なかの指に力を入れる
地球に踏んばる
のしのし歩く
くやしい心に
桜いろの風がふいた
パラリと言う音が 今にも聞こえそうな程
距離感は 遠くもなく 近いとも呼べない
厚みは ゴムほどではないが
紙ほどは 薄くない
一本の髪の毛が すっと風に攫われる瞬間のような
....
心配するな
あなたは何もわかっていないと言う人は
あなたに知らせていないだけだ
心配するな
みんな何もわかっていないと言う人は
みんなに説明できないだけだ
心配するな
自分は何も ....
桜は
八割咲けば
満開という
僕たちも
八割出せば
全力投球といおう
一週間前から
心臓が
一分間に140回も脈を打つようになった
ずっとマラソンしている感じだ
心臓は
自律神経で動いているから
僕の意志どおりにはならない
僕の体の中に
僕の意志どおりに ....
福岡県の某高校で
自称詩クラブが発足した
部員は現在0名
つい最近まで2名だったんだけれど
そのうちの1人が書いた自称詩
「抑えきれない」
いつも部活で一緒のルナちゃんの
後 ....
河豚
調べ
こんにちは
寝床で思い出す
友人の顔 夜空に
私は砂の匂いのする
そんなこともあったなと
だめだ
もうだめだと思いながら
それでもまだ生きながらえている
この鼓動は止まることがなく
呼吸が止むことなく
陽の光を浴びて幸せを噛みしめる
気を失ってしまいたいと切望し
なに ....
今朝から重く
かたむけたあたまは
いつのまにか耳から後ろが
スズメバチの巣になっていました
どうりで
何をするにも
こめかみの奥で聴こえる
羽音が止まなかったはずです
視界 ....
三月の終わり静かに雪原を食むもの
山々はうたた寝
雲の枕に青い敷布
芽吹く前の樹木が苔のように覆っていた
――チャコールグレイに粉砂糖
それもあっという間に銀のしずく
いくつもの涙が一つの ....
頭をひねり潰された俺の残像が
道で抜いた雑草握りしめて
きたない路地裏をうろついている
心を半分あげたのに
残りの半分が急に変色したことが
なんとなく釈然としない
新発売のガムを気 ....
都会の中で泳いでいる
君たちと呼んでいいか は
多分睨むに違いない ひとたち
紅い鱗がまた一欠けら剥がされて沈む
ムラの中で流されたままで
僕ですよと発言してみる が
関係ない ....
人は年をとるたびに衰える
しかし、水が自分を犠牲にして木を潤すように
木が火を燃やすように
そして、火が自分を犠牲にして土に命を与えるように
土から金がとれるように
....
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