あの頃
布団に包まりながら
小さな糸口を探していた

抱えた頭の中で
絡まる悩みを
こねくりまわしては
豆電球のぽつり、灯る
薄暗がりの部屋で
見上げた
時計の針はすでに 午前一時 ....
笑え

笑え

笑え

そう思えば思うほど
笑えなくなるものだ

意識して口角を上げる
頬が引きつる

笑え

笑え

わ ら え

いっそ泣けと言われたほうが
 ....
ノートの一面に書き込まれた文字たちを
消しゴムで斜めに切り落としていく
行き先を失った半直線の切り口から
じわじわと滲み出る、意味のドリップ

味気ない線の切れ端だけが残り
毛糸玉のように ....
それは私の宝物
気が付けば口にする
歌のように
触れられないし
触れられることもなく
ただ佇む
だけれどそこに確かに存在する
あなたとわたしを連結する
振り返り、微 ....
手持ちの性欲が多いのでアイテムが貰えない
捨てようか
人に頼み事をするときは土下座をするようにしている
圧力をかけているのだ
ゆっくり歩くことができない
我慢ができないのだ
昔から年上に可 ....
砂地に消え入りそうな輪が
柱の間をすぎてゆく
誰もいない中庭の風
轍の跡を消してゆく


壁にあいた
服のかたちの入口が
白い衣を手招いている
窓に映らぬ 午後の影の群れ ....
あるのは
今だけ
過去は去り
未來は来ない
あるのは今だけ
過去は振り返らず
未來は夢みず
ただ今だけをみて
今を精一杯生きていこう
午前6時 鶴橋商店街 商人の熱気に満ちて
卸の店で商う人々 煌々と灯りがともる
僕が眠れなかった時は この風景を見に来るんだ
商人の高らかな声が 僕の心を熱くする
鶴橋という町に生まれ 鶴橋と ....
わたしはそのために干物となった母が必要とは思わない
けして割れないと思っていたココナツが割れ
そこから白い乳の宇宙へ出る
三つ編みは2本のストロウ
吸いつくすあいだにひとりずつ老婆になる
 ....
吐き気がするほどのやる気は
どこからやってくるのか
回し車の内側で走り続ける
小動物のように
なんの目的意識もなく
達成感を求めるでもなく
熱意さえ持ち合わせていないのに
惰性のために続 ....
忘れてしまった哀しみは
傷跡を確実に残し
流血することさえある

内側に秘めた怒りが
溢れ出てしまわないように
少しずつ少しずつ

涙と溜息を交えて
精一杯に誤魔化して
朝陽に晒す ....
私は一体、そこで何を感じていたのか。客観的に見ることしか出来なくなった今、外側か覗いてみる。
そこで何を感じていたか。たとえば思い出す、K君のいたいけな後ろ姿。
私はあれを見て、健気にがんばるK君 ....
私の中の女が破裂するとき、
股の間からじわりじわりと流れ出る血が踵を曲がり地上に流れ出るとき
私が見出すべき答えはそこにあるのかないのか。
私の無意識では、他者の情と戦略とを純化し仕分けし受け入 ....
ぼくはぼくをにんげんだと思うのはやめにして


いきものと思うことにした


するとどうだ


せなかからつばさが生えてき ....
羽を折る、悪人はなぜ自分が悪人か善人に問う。日蓮宗が羽を治す、善人は言う、人間は悪人以外いないと。羽を飲む、羽を消化する、悪人は善人を殺し、花を夜空に泳がせてマーラを崇拝する。宗教が善人を甦らせる、手 .... 「そんなことわかっている!」
と強く反発する息子に対して
「いや、わかってない!」
と繰り返しても
ますます反発するだけです
本人の気持ちに寄り添いながら
本人自らが気づくように導いてやら ....
肩に降る桃色が 暖かさを感じさせる頃
あたしは 何度目かの再会を果たそうとしていた

また ここへ来てしまった

柔らをつける 薄く甘い香りのアーチを歩く

「おねえさんは どこからきた ....
森はたえず拡がり続けているのでした 私と兄は手に手を取ってその森を歩くの
でしたが出口を探すことはとうに諦めているのでした(二人の目は 暗い)鳥が
啼くと言ってはそちらへ 風が花の香りをと言っては ....
クソゴミの自称詩を書き散らして
天才だと自称している自称詩人を
たまに見掛けるが
ギャグだよな?
それか重大な脳の病気だよな?
まさかとは思うが・・・・
とても心配になってしまう
嘘だけ ....
この風は そう
わき目も振らず往くようで

散って掠める綿雪は
頬から熱を吸い
涙のようなそぶりして

――おれのせいじゃないさ
娘の傍らすり抜ける
往き着く果てもなくただ先へ

 ....
やめちまえ
やめっちまえと鳴く親父
耳元で
馬鹿にされるのは嫌いじゃない
報復はする
無かったことにもできるけど
そうしない
理由は ある
気に入らねえ
見返りは 必要だよ
時には ....
ほんまもんの世界に送り込んでいかんと。わしは正義やねん、如来だからな、ぶちかまして引きずり回して、音をずるずるすするねん。長い目で見りゃ大したことなくとも、その瞬間ってーのはえげつない盛りやで。気張っ .... この世で最も不誠実な私の言葉を
不誠実な鳩どもの中でも
最も誠実な一羽を選んで託す

薄汚れた鳩よ
どうか届けておくれ

この世で二番目に不誠実なあの人の元へ
海に行きたいと思った
また、冬に身を投じ、雪まみれにならなければならない
その前に、できるだけ平坦で、広大な場所に行きたかった
もともと、すべての生き物は海からはじまった


コンビニで食 ....
寒ければコタツがある
ストーブもある
暑ければ
扇風機がある
クーラーもある
腹が減ったら
飯がある
パンもある
病気になったら
薬がある
注射もある
重い病気になったら
入院 ....
               

落ちていくものを拾おうとすると
指からすり抜けていく苔のような
ぬるりとしたものを掴むような感
覚が視界の奥底にある誰もが知っ
ていてまだ見たことのない小 ....
空に罪はない。
今この場所から何度見上げたって、
星は見えないけど。


ビルに罪はない。
例え沢山の自然が殺されて、
その上に悠然と立っていようとも。



人に罪はない。
 ....
アールグレイを飲みたい季節になった
必ずミルクを先に注げと
脳内の英国人が作法にうるさい

記憶の断片で
お茶を入れると出てくる記憶

わかってるわよと独りごとを言い
たっぷり砂糖を入 ....
グレン・ミラーを聴くと
時々泣きそうになる

陽気な音楽なのに
父を思い出して

どうしてこんなに
切なく聴こえるのか

レコードに針を落とす父の
背中が見えるようだ

振り返 ....
失くした雨傘は
どこへいったのだろうか

降り出した雨に打たれて
ふと、そんなことを思った

雨はどんどん強くなって
雨宿りをせずにはいられなくなった

軒先から滴る雨のしずくが
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
小さな箱服部 剛217/12/8 23:22
虚空の端で文字綴り屋 ...217/12/8 22:41
0.1ミリメートル未満の心のらさんきち117/12/8 18:45
あなたのなまえ中山 マキ217/12/8 10:31
20171208_work0000@poetryNaúl117/12/8 9:06
ひとつ 聞こえ木立 悟217/12/8 9:00
今だけzenyam...017/12/8 8:54
鶴橋からの便り鶴橋からの便...017/12/8 6:16
少女1000人分の問題平井容子217/12/8 2:29
コマノヨウニ坂本瞳子017/12/8 1:33
哀しみの行方017/12/8 0:37
言葉にしたいこと100選マリア・ブル...017/12/7 23:56
クリスマスツリー017/12/7 23:19
先週の火曜日にTAT217/12/7 19:54
宗教善悪。カッラー017/12/7 18:24
反抗期zenyam...017/12/7 15:46
階段の桜クロヱ017/12/7 8:13
ふるる3*17/12/7 0:05
ネバネバした鼻くそ花形新次017/12/6 22:06
ある風のソネットただのみきや3*17/12/6 18:03
20171206_work0000@poetryNaúl017/12/6 16:51
穴を飲め!カッラー017/12/6 11:49
伝書鳩のらさんきち017/12/6 7:34
シーサイドライン山人2*17/12/6 7:19
恵まれた生活zenyam...1*17/12/6 7:01
玩具あおい満月2*17/12/6 6:27
人の真理は意識の中に017/12/6 1:29
綻ぶ時間ガト2*17/12/6 1:17
In the mood3*17/12/6 1:02
雨の風景坂本瞳子2*17/12/6 0:27

Home 戻る 最新へ 次へ
1137 1138 1139 1140 1141 1142 1143 1144 1145 1146 1147 1148 1149 1150 1151 1152 1153 1154 1155 1156 1157 1158 1159 1160 1161 1162 1163 1164 1165 1166 1167 1168 1169 1170 1171 1172 1173 1174 1175 1176 1177 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
6.47sec.