雨の幕間に耳目を伏して
乾いた水脈を手繰るように


生命の中核へ
堅い樹皮を穿つように
かつて滾り迸ったもの
跡形もなく
洞に ただ
ぬるく饐えた匂い


記憶――暗愚な夜
 ....
やることない
金ない
友達いない
彼氏いない
彼女いない
仕事ない
才能ない

ないないづくしの
自称詩人にあるものと言えば
ズバリ時間だけだが
その時間をクソ自称詩のために
 ....
 
 
ネパールのおばさんと話していると
初夏の風が吹いて
自ずとら抜き言葉になる

門扉のところで自転車にまたがっている男に
日本語ではない大声でおばさんは話しかけ
それがネパールの ....
遠くで春雷鳴っている
遠い遠い国からの
流出する熱、光

此処は既に
隙間だらけのあばら家だ

板張りの破れ目から
熱の光の炸裂する
俺は戦慄錯乱、
混沌渦!混沌渦!
呑まれのた ....
○ここの病院に入院する
と車の免許証がないワイフに話したら
ここ、交通が不便なのよね
だった

○入院してわかったことがある
絶対こうなければいけない、ということは
そんなにないんだとい ....
そらの匂いが
あじさいの花に
かぞえきれないかげを穿つとき、
虹の残り香が めをさます。

こどもじみた言いわけみたいに
するり、と
きえてしまった
あるはずだったものたち。

( ....
ワイフは
僕が何か言うと
すぐ怒る、と言う
僕は怒っているつもりはないけれど
すぐ怒る、と言う
怒ってない!
怒ってる!
怒ってない!
怒ってる!
僕はこれからは
英語で話すことに ....
長いブランコって
苦手な人にとっては 

罰ゲーム以外の
何者でも ないですよね

横に揺れるバンジーさながらのブランコは
三半規管が可笑しくなって しまいそう

たまに運転中  ....
水城

やませ

泊まってる部屋から市ヶ谷のアンテナが見える

金正恩か、北朝鮮か

地震もミサイルも

格差も人工知能も幸福も

こんなとき音楽は

小説も、詩にしても

泊まってる部屋には路 ....
とても薄っぺらいものを見ている気がする
夢の国に居るみたいだ
どこに居ても夢の国なのか
ひどく薄っぺらい
ないめん深海のポールにぶら下がって
千代田線直通
れいてんかえさるは
まいしくるのまいしくる
点景はばつぐん
かかるGで呼吸するいきものたちよ
幸あれ
夕暮れ時の薄いブルーたちよ
腸の ....
優しいピアノの旋律が響く中
目の前で崩れていく世界
このアンバランスが充満して
飲み込んでいく刹那を
救う手立てはなにもなく
立ち向かうための武器もなく
精神だけが抗うことを求め
背中に ....
あなたはわたしのなかにいる

あなたの肌にはその日になると
青や緑の痣が浮かぶのだと
教えてくれた

うごかない左腕で
必死に笑ってた
じっと見つめるとちからのぬけた顔になった
それ ....
雨が降って、山に降り注ぎ、
川になって、栄養を海に届ける
のを、道路やら護岸が邪魔をしている
海では海藻が減って、磯焼けが増えて、
生き物が知らない間に減っている

漁師さんは知ってるのか ....
友人の結婚式で
ドリカムを熱唱する
新婦の友人代表がいた
確かに驚くほど歌は上手かった
しかし、新郎新婦そっちのけで
歌い上げるその姿は
許されるなら
ウェディングケーキに
顔を突っ込 ....
病院への送り迎え
手術のアドバイス
手術の立ち会い
見舞いなど
いろいろな人にお世話になった
人の有り難さをつくづく感じた初手術だった
地元の寺の住職が
病院への送り迎えをしましょうか
 ....
空虚な柩に捧げた花は

赤く染まる頬に似たり

焼けた道は歩かねどと

滴る指先白い糸を掴む

赤く滲み貴方のもとへ
前略 いくちゃん お元気ですか?
さて、いくちゃん 突然のオープンメールでごめんないさい。
あなたは、いまでも私にとって秋田の素晴らしい女流詩人のひとりですが。メールアドレスなどをなくしてしまいま ....
寒い冬だから
おしくらまんじゅうをして
楽しんだ

外を舞う 雪の代わりに
笑顔 沢山 舞い踊り

迷っている 暇なんて
まるでない くらいに

服と服が 触れ合うと
摩擦力 ....
まあ、ひとつの法則を
抜け出すとして
歪ませる
他のやり方を知らないから

猫背のあいつに誘われて
脳味噌渡してみたけれど
刈り取るように
刃を入れて

残った大地に
種を埋めよ ....
科学

大臣

熨斗
僕の絶望は語り尽くされたもの
誰彼構わず乱射する
穴兄弟になっちゃったでも
取るに足らんなそんな事象
お前は二丁目でモテるからって言われて
早速面接合格
じゃあ行こうか?予約してあるから
 ....
あなたはちっともうたわなくなった
かわりにわたしはピアノをひくよ
それにあなたは笑わなくなった
かわりにわたしはテレビをつけた
あなたはぜんぜん眠らなくなって
かわりにわたしがみる夢 ....
それは
中学二年の夏
休み時間に
きみがクラスの男子相手に
「昨日、××君の夢を見たの」と
僕に聞こえるように話したのを
聞いたとき

僕はずっと
そのずっと前から
きみの涼しげな ....
ぽんと音がするんだ
今月は左の卵管だったよ

ツルツルと肌触りのいい
ご飯にきっちりと載るようなたまごなら
もっとわかりやすく慈しめるかも
しれないのに、僅かな時間で排泄される液体のたまご ....
その声は叫べども届かず。

遠く遠く去ったあの人に。

今でも恋焦がれて。
自称詩人は
自己犠牲の精神から
最も遠い人間だから

踏み切りの中に入ってしまった
老人を目の前にしても
遠くを見つめながら
クソみたいな自称詩を呟いていたりする

愛とか
平和と ....
人間の涙は邪悪そのもの
馬の涙は純粋そのもの
おお!人類よ、願わくば馬のように涙を流せ

ももももももも、燃える黄金の馬よ!
燃える、黄金の、盲いたる、馬よ!

太陽に向かって一直線に疾 ....
愛情というものは
なにげないちょっとした
気配りに
あらわれるものである
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
ガラパゴスの雨ただのみきや7*17/4/19 22:22
時間だけがある、無駄な時間だけが花形新次117/4/19 22:20
ネパールの親戚たもつ417/4/19 21:58
春雷(改訂)ひだかたけし2*17/4/19 17:03
入院独り言集7ホカチャン017/4/19 15:21
そらの匂い草野大悟2517/4/19 11:08
怒るホカチャン017/4/19 7:51
きゅい~ん藤鈴呼017/4/19 5:32
平成29年4月19日(水)みじんこ017/4/19 3:18
市ヶ谷にて吉岡ペペロ017/4/19 2:13
とても薄っぺらい水菜017/4/19 1:52
底辺はるすかいむ次代作吾117/4/19 0:43
混沌の始まり坂本瞳子017/4/19 0:28
おかあさんの音田中修子8*17/4/18 23:40
欠けた空、忘れた海相田 九龍117/4/18 21:49
自分に酔いしれる花形新次117/4/18 20:12
初手術ホカチャン117/4/18 17:03
白い糸勇姫017/4/18 17:00
いくちゃんも はたはたパイ 食べろ るるりら6*17/4/18 14:27
擦れ違った空気の分だけ藤鈴呼1*17/4/18 9:50
猫鍋鯖缶117/4/18 2:38
平成29年4月18日(火)みじんこ017/4/18 0:43
明日はライブ、どんな歌を歌えばいいかわからないまきしむ017/4/17 23:57
はるな317/4/17 22:52
逢えたらいいな花形新次117/4/17 22:38
たまごの記憶梁川梨里417/4/17 22:26
燃焼渡辺亘117/4/17 19:32
おまえが轢かれろ花形新次217/4/17 18:30
燃える、黄金の、盲いたる、馬!zitens...217/4/17 18:03
愛情ホカチャン017/4/17 17:10

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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