Needless cigarette
けだるい朝日の元
進まない仕事
変わらないカレンダー
赤丸のついた給料日まで
It blows smoke
まだまだ迫るストレ ....
急に強い風が吹いて体がよろけた
そんな単純な事で自信を無くしたり
急に強い雨が降って体が濡れた
そんな些細な事で悲しくなったり
どこまでも弱くなれそうな自分を
偽るために力を込めて言 ....
一列のチューリップは
とりどりの春の音符である
そのメロディーと
昏い心臓を嵌めて歩いている私のリズムとは
どうしても
とめどなくすれ違ってしまうのである
それはひとつの水だった
ある日流れるようにわたしに注ぎ込んだ
それはひとつの風だった
吹き過ぎてなお心を揺さぶるのは
少女は春の花を摘む
長い髪を肩に垂らし何にも乱されることもなく
....
りんごの木の枝に
とまっているのは
葉っぱかそれとも
飛ぶ小鳥
りんごの木の枝に
とまっているように見えるのは
冬の間に吹雪にまかれ
梢近くの枝に刺された
ぼろぼろ ....
ひだり肩越しに見る夜みかづきが
なくってもあったかいな背中
きみのひだり肩に顎を乗せて日がな一日過ごす、
感じをひらいてはもとにもどすあそび、むすんで
ひらいて、くりかえす、くつがえす、返 ....
長いこと逆さまに埋められていたので
いまだに上下感覚がおかしいのです
と笑いながら帰っていった人のあとで
ぼうっと灯る明かりのようなものを吹き消して
庭に出て晴れた空を眺める
空が地面で地面 ....
愛を注がれることもなく
特に考えることもなし
われら屑の葦
水辺で汚くぬかるむだけ
肺ガンの友の話である
今回で二回目の発病である
一回目でガンが治った時に
もらった命だから
これからは
自分の好きなように生きよう
という思いが強くなり
自分の好きなように生きていたら
....
ふるさとの病院は
眺めがよくて
のーんびりするが
一番困ることは
知っている人たちに
よく出会うことだ
何年ぶりかの同級生などに出会ったりすると
思わず「元気だったあ!」などと
声をか ....
有るということが前提のこの世界
無いは有ることへの反論と仮説
有るとか無いが本質ではないのだ
存在は
常に反論される
仮説に
過ぎないようだ
有るとい ....
壁が狭まってきた檻を、
わたしは運び込まれ、
チョコレートは物足りないから、
灰を抱いて、
おなじ街の家の部屋の
人にはなれまいと
土の無い日と日に
川を観る
手と手を合わせて ....
薄曇りの空に
何も足さずに服装を
中途半端で
丁度いい
季節を迎えて
誰かに追われるように
日々を終えて
自分に欠けているものを
夜な夜な数えて
苦い食べ物を頬張るとき
そ ....
ラズベリーパイ
夢
新緑
もしも僕が蝉だったとして、あなたは八日目の歌声を聴いてくれますか?
もしもあなたが十六夜の桜なら僕は見向きもしないでしょう
明けない夜は無い
止まない雨は無い
でも来年は無いかも知れない気 ....
ゆるしてくれる{ルビ他様=ひとさま}などいない姿になって街に出よう
あらかじめ悟っていられるだろう
大雨の後の泥濘があれば選んで歩こう
泥まみれのありさまになってみれば
初めて得るあたたかな心 ....
自称詩投稿サイトで
自称詩人が一人死ぬと
そいつにイイねを連発していた
5、6人も姿を見せなくなるので
集団で毒でもあおったんか
それなら新聞に
「自称詩投稿サイトで仲間集い自殺か」
っ ....
もしも
あと一週間で確実に死ぬとわかったら
とりあえず貯金は全部引き出して
高級料理を食べに行く
一週間は長いけど
案外短いから
睡眠時間は削ってしまうかな
あとは犯罪だろうがやりたいこ ....
叶わなかった
何かの代わりに
自称詩を書き始める奴が多い
例えば
バンドをやっていたとか
絵を描いていたとか
お笑い芸人になりたかったとか
どれもこれも
全然ものにならなくて
....
壊れることでようやく人々の目が覚めるなら
いっそ壊れてしまえばいいんだ 世界なんて
大切に守り抜いてきたものはささやかな幸せ
それを欲しがる人をいつも怪訝な目で見ていた
つまりは努力が ....
手術室から出て来た医師が
「大成功でした!」
と見守っていた家族たちに告げた
トントン拍子に退院して
8日目の朝に
また手術前の不整脈になってしまった!
急いで受診すると
「まれな例です ....
在りかのわからない光
夜のほうが際立ってら
街道の緑いろの信号機
何処までつづく何処までも
ケーキを考えたのは男かな
ピータン食べたのは誰かな
在りかのわからない道 ....
雨音があって、手の届くところに煙草があったので、良かったと思う。
余裕なことと辛いことが、言葉を持たずに浅い水深で入り混じっていて、心臓の鼓動ばかりが耳につく。
時計はまだゆっくり刻むと思う。もう ....
踵の向きよりも、踵の肉付きや艶なのだろう。表されることは、現れに後姿を観察されている。
君が話すことの内容は、いずれの場合も君が話す仕草に先立つことはない。
いかなる時であれ、我々は思いたがること ....
君が教えてくれた
ささやかな言葉をいつまでも忘れられずに
気がつけば
僕はいい歳まで生きてしまった
その言葉を何度も反芻して
辛い時は何度も助けられたよ
どうやったって戻れ ....
求めているのは
そんな答えじゃない
思い通りに返してくれないなら
いっそ返事はいらない
気持ちを裏切られるのは
寂しいを通り越して
腹立たしい
心なんて
塞いでしまえば
....
近頃夜空を見上げても
何故だか月が見えないんだ
一等星の瞬きや
飛行機の灯りは見えるのに
街の光が隠しているのか
それとも永久の新月か
「前を見ないと躓くよ」
分かっている、そんなこと
....
少し肌寒い部屋の中で、ぽつりひとりぼっち
寂しさを紛らわそうとして
お酒と適当なお薬を飲んで静かに横たわり
効果が表れるのを待った。
何が寂しいのかも分からずに
ただ空虚を埋めたくて
....
目をとじて
深い呼吸を真似てるが
数息観とは程遠い
それは単なる寝不足の証し
奈落の門は知る由はなく
日々の好天をからだのむ
卒寿を越したおひとりさま
....
羽ばたいていく緑の葉たち
大きな坂の源にはくちなしの花
過ぎ去った漂泊の日々は今もよみがえり
労働の岩肌を静かに洗っている
欲するものはほんとうに欲されているのか
判らずとも雲は精密 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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