わたしのなかから
遠い声がする

ふるさとよりも
遠いところから

その声にさそわれて
わたしはどこかへ
帰りたくなる

子供の姿に戻って
犬の姿に戻って
蝶の姿に戻って
そ ....
紺ではない 青でもない
空には 空のいろがある

幹ではない 枝ぶりでもない
木々には 木々の姿がある

顔ではない 所作ではない
人には人の さだめがある
まわりに合わせなくても
いいことまで
気を使って合わせている人が
多いのではなかろうか
お年玉をいくらやるかということも
そうである
「貧者の一灯」の教えもある
金額よりも気持ちである
 ....
光の中で 輪になって 踊る人達
喧騒を離れた アスファルトジャングル
照り返しの陽射しも 落ち着きを取り戻す カクテルナイト

ライトアップされた 幻想的な雰囲気に 包まれて
ほんのりと ....
自称詩人のジジイの特徴は
他者の引用が多い
しかもそんなん誰でも
知ってるよ!っつうのを
勿体ぶって載せて
その後に
くっそつまらない
一言を付け足して
一丁出来上がり的な
本当に、 ....
軽やかな指先で美しい旋律を奏でている
貴方のピアノの音色がとても好きだった
薄地のカーテン越しに差し込む陽射しに
光のベールを纏っているかのように見えた

思い出を頼りに貴方の仕草を真似して ....
どこにもいない自分を探した
どこにもいない自分は
本当はシンクのなかのボウルに
貯めこまれた水を掬う手のひらのなかにいて
さかなのように鰭をかえして
私の指先をすり抜ける
沸かしたお湯 ....
これから咲く花
もうすぐ終わる花

今は咲いている花
枯れ落ちた花

夕暮れ
帰路を急ぐ人で溢れていた駅
彼は自分を見失いそうになっていた

帰る家と帰る理由

解っていたつ ....
 映える緑の並木道をゆくと教会がある。
 尖塔が銀色に輝き、裏手を流れる川のせせらぎが聞こえる。
 数知れぬ魂の鼓動は木の十字架の前で私を探している。
 まるで異国の者を探るような眼差しで。 ....
週末に逢う約束

部署は同じ
私たちが付き合っていること
たぶん誰も知らない

仕事中ついあなたを見てしまう
週末に逢う約束が色づいていく

仕事が楽しくなる
あなたが近くにいるだ ....
第一章
 
今年の正月前後の二週間、
心の中を台風が通り過ぎて行った。
 
去年の秋、
正しくはその前の秋に。
仲間の離婚のお陰で、
呑みにも乗る気になれず、
家飲みの癖がまたぶり返 ....
誕生日はなんでおめでとうなんだろう

これよりもっと素敵なことってある

んじゃないかなんて

誕生日はなんでおめでとうなんだろう

おめでとうっていつのことなんだろう

だれのこ ....
詩はいつも

説明不足の

ひとの確信

だから全く誤解も生じよう

正当化にうずうずもしよう

声があってもそうもなろう


詩はいつも

こころの数だけある

こ ....
wake up in the early morning
鏡に映った疲れた顔を見る
忘れてしまいたい昨日の出来事
熱いシャワーでwash up

same news on the TV ch ....
眼に映る景色が柔らかい
青は青であり、空は空である
テレビで流されているニュースは事実であり
隣で寝ている君は本当に一人の君だ

そうなのに
頭に映る言葉の塊には美しさが無い
眩しさは失 ....
満月が輝く夜は
部屋で大人しくしていなければならない

耳を尖らせ
爪を立てて
牙を向いて
尻尾をしならせて

四つん這いになって
唸り声をあげて
雄叫びを轟かす

風よりも速 ....
包帯を顔面に
ぐるぐるまきまき

ミイラみたいで
死んでるみたいな
サナギみたいで
これから生まれ変わるみたいな

ヒトのココロは
一生のうちに一体
何回生まれ変われるのでしょう? ....
幸せなひとときをかじりとる私の行きつけ白骨死体。
助けてよ。坊や。
ふらふらとことん踊り尽くすこの場所未来時計。
暗い坂道、有言実行の果て、末路、症状。
気体、液体窒素、化粧をした私の友人。
 ....
夜明けに渦まく陽の前に
同じ大きさの樹が被り
風 振動 目覚めるもの
散る葉を鳥に変えてゆく


白いまわり径を
囲むみどり
水の音 鈴の音
冷たい警笛


空 ....
最近よく耳にするので
何で今頃ど根性ガエル?
と思っていたら
冬のオリンピック開催地だそうだ
ふーん、ぴょんちゃんねえ・・・
へんな名前!

ところで
冬のオリンピックって
完全な熱 ....
あの日、初めて握った君の手は、
夕焼けのように温かかった。
僕らはなにも話せずに、ただ歩いた。
夕焼けが、やけに綺麗な空だった。
君の頬が夕焼け色していた。

夕焼けを見るたび、君のことを ....
なけなしの気力を振り絞って
捻り出した小さな叫び声が
雑踏に掻き消されていく

繋がりやすくなったはずの世界で
心の距離は広がっていく一方で
知らない間に通知ブロック

甘い言葉に誘わ ....
日にち薬はまるで効かない
河原でいくら小石を積んでも
崩れるまでの束の間のプラシーボ
むしろ崩れることこそカタルシス
時は化粧を拭いさり
肉を剥ぎとって
その骨格を顕にする


 ....
白いホールケーキのような町に
シャベルで切れ目を入れたとしても
真新しい粉が空から降って
思い出を挟む間もなく積もる

傘も差せずに動いているなら
髪を白く染めてゆく雪の精
何十年も先の ....
デフレ世代の
トップランナーが

昨日

いったそうです

とてもとても
まじめなおとこ


とてもとても
まじめなおんな


まじめで
ぶきような
おせっくす
 ....
空気が澄んでいて町がきらきら言っている

集団が神社に向かったり家路についたりしている

神様たいへんだな

神様たいへんだな

ちょっとした煙や焦げたソースの香がする

帰り道が ....
薬局に処方箋を持っていく度に
「お薬手帳はありますか」
と尋ねられる
その度に僕は
学校で忘れ物をして叱れる
子どものような気持ちになる
処方箋を出す医者はまったく見ないのに
なんのため ....
雪のように溶けてしまえばいいのに
時間が解決してくれるというのなら
雪のように溶けてしまえばいいのに
時間が解決してくれるというのなら

貴方への思いは積もりに積もる一方で
心を覆い尽くす ....
ゴシュウゴシュウ!

逞しく走り出していた

熱視線で黒く塗り潰され

既に走り出していた

山は白く朝日を浴びて

僕は時代に取り残された道化師の様に

走り去って行く歴史を ....
森には絶えることなく
動物達の声が充満する
捕らえた耳の奥は
三半規管の居場所
真っ直ぐ歩く歩き方
特に滑らかな関節を
楽しむしぐさなど
脳との関係でいうところの
制御された身体の恍惚 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
遠い声やまうちあつ...9*18/1/13 16:38
失題(三)信天翁218/1/13 14:34
お年玉zenyam...118/1/13 13:04
思い出のカクテル藤鈴呼3*18/1/13 9:24
クソ未満花形新次218/1/13 9:03
青い薔薇1486 1...418/1/13 8:17
あおい満月218/1/13 8:07
柔らかな感触の骨と身こたきひろし218/1/13 7:26
映える緑のヒヤシンス4*18/1/13 5:21
週末夏川ゆう318/1/13 5:18
草稿①よーかん218/1/13 3:53
手のひらのケーキ吉岡ペペロ218/1/12 23:58
詩はいつも518/1/12 23:39
ファンデーション1486 1...118/1/12 23:05
弁解鷲田218/1/12 23:01
満月の夜坂本瞳子3*18/1/12 22:56
包帯ぐるぐるまいこプラズ...118/1/12 20:32
20180112_work0000@poetryNaúl018/1/12 20:28
うたげ かんむり木立 悟218/1/12 20:15
ぴょんちゃん花形新次018/1/12 20:14
君みたいな夕焼け水宮うみ3*18/1/12 19:27
すくわれる1486 1...118/1/12 18:56
あらかじめ失われたもののようにシャドウ ウ...118/1/12 18:15
北国の朝ミナト 螢1018/1/12 17:22
オジサン青年の正月 「社会勉強」よーかん118/1/12 17:05
十日えびすのそのよこで吉岡ペペロ018/1/12 13:09
お薬手帳zenyam...018/1/12 9:38
火山灰1486 1...118/1/12 8:07
待って018/1/12 2:54
制御小川麻由美2*18/1/11 23:56

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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