今日は機嫌と気分がいいと隣の男が呟いた。
突然だったので何のことかわからなかったが、独り言だと理解し頷いた。
そして、その男はおもむろにポケットから小瓶を取り出しぐいっと一杯。
おそらくアルコー ....
和紙の向こうに浮かび上がる透かし細工
綿飴を舐めた舌が 二度目に撫でる曲線
比例・反比例・Y字曲線・ねじれの位置
正反対の等比例 バカボンのパパに聞いてみな
これで良いのだ O ....
他人の中に自分を勝手に見出して、あなたと私はこんなにも近しい存在なんだよとか押し付けていく。
その重みが自分を苦しめていっていることに少しも気付くことなく、それが幸せの形なのだろうなとか想像していく ....
自称詩人が
クソみたいな自称詩を晒し
それに自称詩人がクソみたいな
批評を加える
本人たちは、肩に力を入れ
眉間に皺を寄せ
本気モードを演出している
しかし、よくもまあ、こっぱずかしくも ....
○(早起き)
僕は早起きすると
一日心身の調子がよい
朝5時起きがベストだ
何より心の調子がよい
早く起きて書いたり読んだりするのが
楽しい!
○(高齢者見直し)
「高齢者65歳以 ....
道路を渡ると
山が位置付けられた
南をむいている私の体は
位置付けられた山の中に
カナディアン珈琲に通う
伯父さんがすぐ東の石材店に
ウィンクするのを見て
ソファーから目覚める
ソファ ....
トウキョウの地下鉄
改札口の近く
ニジュウイチジを少し
過ぎた頃
会社を定時にあがって
少し急いで駆け込んだ
晩御飯も食べずに見た
映画は大して面白くなかった
なんとなく晴れな ....
ミツバチは光にふちどられた翅を細かく震わせて
花粉を投げて
去って、いきました
はたらいて、いたのです
表口が雨なら裏口は晴れ、というほど
大きな大
きな建物の
大
きな屋根の ....
いつ爆発するかわからない
感情を抱えている
不安しかり
怒りしかり
マイナスの感情ばかり
溜め込んだ火薬庫
そんなものになりたかったわけじゃない
一通りのスケベ行為は
経験済みなのに
今さら成人式の晴れ着でも
ねえだろうと思う
大体成人式なんかに出る奴の
気が知れない
俺は普段通り
仲間の家で酒飲みながら
麻雀やってたぞ
....
もしもこの泉が
涸れているのだとしたら
埋めるでなく
掘り返すでもなく
周りに木を植えようと
思う
会社を出る
日時計のころも
ひとは夜になると
目が見えなくなるぐらい
こんなに働いていたのだろうか
太陽が動く
時計回りの影が浮く
太陽と地球の信頼関係
....
第四章
二歳年上のイトコが
「オレの一番は紅の豚だ」と
映画ツウなジブンの生き様を語り始めたのを聞きながら、
「また観ないといけないな。」と頭にメモしていて、
理由を訊かないボクの鈍さに ....
ここは自由の部屋
障子の向こうからはこどもの声
明日が待ち遠しかった昨日
明日をうっとおしく思っている今日
ずっと温かいままの布団の中で
こんぴゅうたあに触れている指先だけが冷たい
定刻に ....
晴れ渡る空のした 遠くを眺めてる君の
そっと表情浮かべながら その背中を抱きしめて
出会うまでの君は どんな道を歩いてきたの
涙をも我慢した日々もあったでしょう
僕のまえではね もうなにも ....
平均寿命男81歳女87歳
この数字にだまされては
いけない
健康で生活している健康平均寿命は
男71歳女74歳である
薬で生かされているというのが
実情ではなかろうか
医療保険がパンクし ....
人生はもともと苦であるから
少しでも自分で楽しくなるように
努力や工夫をしなければいけない
楽しみは
「棚からぼた餅」
というわけにはいかない
あれもしたい!
これもしたい!
楽しむ心 ....
ずっと降りしきる雨で 頬濡らし歩いた道の先に
ささやかな光 同じ様に震えていた
諦めてしまうのは 寂しさ招くだけ
僕らの巡り会いなら それじゃないよね
もっともっと自分を好きになってやりた ....
あかぎれで
指の関節ん所が
裂けちゃいました
あっちもこっちも
裂果したプチトマトさんみたいで
パックリと痛々しいのです
いや
プチトマトさんは
果肉の中に育った種たちを
....
貴方が笑うから私は怒ってみせる
茹でたパスタで曇った眼鏡の向こう
チーズが嫌いな貴方のせいで
カルボナーラが食べられない
できたてのナポリタンをほおばって
赤い口ひげを二人でつけた
....
歩いていた。
行く当てなどなかったけれども
ただ太陽に向かって。
太陽が自分の中に息づく神か仏のように思えた。
ここはどこだろう?
広い大地に一人きりだ。
現実にしては朦 ....
話す言葉は尽きて
自棄になって木曜日
雨戸を開けて
電気ケトルで温めた ぼくは
インスタントコーヒーを淹れて
砂糖と牛乳を足して飲む
少しずつ不安が焦燥になって
ぼくの中の胃を揺する
....
間違いなく知らん。
いつも見ているから知らんとは言わせるつもりはない。
吐いちまえミュージック。
ゴミと変わらん。
悪いけど今日はできない。
と言いつつ盛り場出かける私上等。
手始 ....
駅
京成上野
雨
キヨスクで傘を購入
4年ぶりかな電車乗ったの。
雨
ガム買い忘れる
一段抜かしで、階段のぼって
....
俺は、まるでスープの出汁に使う魚の頭みたいにぶつ切りにされたいくつもの見知らぬ人間の死体と一緒に穴の中で横たわっていた、前後の記憶や感覚はまったく失われていて、自分がどうしてそこにそうしているのか ....
あくびは奥歯で噛み潰すし、タイクツの踵は踏み潰すって思ってたコーコーセーのあたしの足にルーズソックスはなかったけれど、なんの根拠もなく無敵だと信じてた。教室に居場所はなかったし、お弁当の時間はユウウツ ....
落ち葉を並べて
雪だるまを作って
もう春だねって
アスファルトの熱で
欠けていった
雨は雪を舞い上げる
私と姪の高さまで
これ以上なにを求める
ここよりソーマッチな場所は多分ソーバッドだ
ここが現実的にいちばん神秘で
善なる感情にあふれた場所に違いないのだから
宇宙とつながる、だなんて今さらな ....
しようとして したのではない
しようとしないからできること
いたるところに仕掛けた笑いの影で
逃げたのではなく逃がしたのだ
あなたはあなたを 作品の中へ
なに不自由なく澱んでいた ....
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