風に運ばれて揺れる髪の毛は
頬をなぞる優しい手の動きを
思い出すような恋に良く似てる
永遠の森で見つけた涙を
頭の上に乗せて歩きたい
広場の顔した 原っぱは
住宅街の 一角にある
四号公園の立札みせて
そして
男の幼子は 黄いろの声で
掛けっこを始め
女の幼子は ブランコ ....
夕暮れが濃い青であることに同意してくれた
ふすまの模様がウサギみたいだと言ってくれた
天袋のホコリを捨ててくれた
鎖骨から心音を聴かせてくれた
それでも
ずっと前を歩いてた
先にフッと居な ....
すべては上手くいくさ
と口にしながら歩き出すと
なんとなく
なんとなく
ほんとにそう思えてきて
顔をあげると
なおまっとうに歩きだせる
これが意気揚々というやつか
と笑みまで浮かんで
....
陽の光が乱反射している
この町の匂いと音
この部屋に
私が居る
確かに私の肉体と霊とがひとつになり
私がこの世に居る
空から飛行機の飛ぶ音が響く
私は居る
....
音を意識してください。え、あ、なんで、いや、そうやってどもってくぐもったものにも意味なんてあるんだろうか。ごと、どど、とおちていきます。え、あ、うそ、とってる?
あー、あー、マイクのテスト中です ....
石楠花を右に折れ
道なりに進むと
大きな手で盛ったように花の咲く庭がある
かつて愛した日々が
遠くなるごとに輝きを増して
いまではもうかたちを捉えることもできない
それから ....
海の匂いが充満するあの部屋は
小気味が悪い
だから荷物を全部置いて来た
きっともう二度と戻らない
どこへ行くのかなんて
自分でも分からない
足が向く方へ
気の向く方へ
雨が ....
風
狭間
真実
夕空がずっとあのままになってる
写真みたいだね
つりさげられて展示物のふり
僕は脹らんで大きくなってる
とめどなくすりつぶされているというのに
このことには驚いているよ
僕は僕になるんだね ....
僕と踊った夜を思い出して
あのとき、踊らないと死んでいたよね
「そういう目、とてもすき」
君がそう言うから覗いたガラス戸に
殺すことに慣れはじめたヒトの目、
からかったことを後悔したコド ....
友人が草間彌生を見ようというので
六本木にむかった 私は
目の前の長蛇の列に並びながら
カラフルな その 作品を思っていた
カラフルだった 色や形の 並べられた
彩られた絵は そ ....
クソ知識をちりばめれば
箔が付くと勘違いしている
バカ自称詩人がいる
こういう奴らには
バカの最上級バカエストの
称号を与えたいと思う
そしてクソの最上級
クソエストでもあるこいつらは
....
私に類似した何かが増殖する
濡れそぼつ
海からあがり
意味もないのに
安ベッドの上で
獣の皮を剥いだ
砂の夢
あぶなくて
息をした
昨日の新聞を
やぶり捨て
もっとたくさ ....
薄暗くなった空
やがて月が昇るのだろう
子供の笑う声
どこかで犬が吠えている
妻が夕餉の支度に勤しみ
月が昇り
風が心地よい
平穏な日曜の終わり
こんな夕べに
朝鮮からミサイルが飛ん ....
皐月
初夏の日差しに
こころ躍る
目に染みる景色は
老人の心に
夢を与える
水無月
蛍火が
躰を湿らせ
夏のあこがれに
星をさがす空
年甲斐もなく
希望の二文字しかない
夏は ....
突然の雨には慣れているが
突然の晴には慣れていない
騒然の風には慣れているが
騒然の凪には慣れていない
当然の罰には慣れているが
当然の誉には慣れていない
偶然の恋には慣れてい ....
通り過ぎてゆく連中の靴はどれも洗いたてみたいに艶めいていて、おれは自分の薄汚れたスニーカーを見下ろしてほくそ笑む。それはおれとやつらの「歩行」という行為に関する決定的な認識差であり、歩いてきた距離 ....
脚を組む時に引っ掛けたヒール
タイツの穴が花火を上げると
破れた空には星のようなラメ
ハンカチで包みきっと忘れて
洗濯をすればそこは銀河だ
そんたく、かあ
雰囲気づくり
出たとこ勝負
なるようになるさ
神様は人間、だ
ホースで花や葉をかきわけ
土に水をさしていく
庭のお花に水をやる
ちい ....
犬は
においで
人間のことを
じつはたくさん知っている
犬に
言葉が話せたら
いろいろなことを
私達に知らせてくれるだろう
ここのジイチャン
前立腺がんです
ここのバア ....
咲いた翌日から続く
低温と
強風にも耐え
寄り添って直立を支えあう
ある日訪れる真夏の陽気に
結束は緩み
感熱性の花びらは
ひた隠してきた
雌しべ雄しべの位置をも露に
くろぐろと ....
河川敷の高架橋の下に
近隣住人達と一緒に逃げてきた
誰一人として取り乱したりせず
それは落ち着いた様子だった
空の高い位置で爆弾が爆発する
肉眼ではっきりと確認できた
誰一人として逃げ ....
まるこはコンビニの前で悩んでいる
おかしいな年賀はがき買ったはずなのに
口座の中に1万円が残っている
日にちはすでに1月3日
お母さんにばれずに年賀状を渡すには
どうしたらいいか考えている
曖昧に照り輝き
君は照準をなくす
人から言われた言葉で踊り
どこかしこに突入する
子供の頃は
そそのかされて褒められ
大人になってからは
どこまでも自由だ
....
ドサ健バクチ地獄を
中学生の頃から愛読してきたが
所詮良いとこのボンボンで
成績優秀の俺が
博打の世界に身を投じる必要もなく
結局のところ26年近く
一流サラリーマンの座に
甘んじてきた ....
ところどころ染みがあったり
生活のほつれを永遠に修復の終わらない遺跡のように身体に
こびりつけたまま時に非日常の夢を見る
晴れときどき詩人みたいな気がする日には
あえて蛙の被り物を棄てて芋 ....
あしたの風は明日の風
いま吹く風は今日だけの
少年は何を聴いたのか
過日のきょうに吹く風に
春の夕焼け
冬茜
秋の黄葉映えるあお
薫風の運ぶ雲過ぎて
また夏が来る/
「覚めない夢もいつかは覚める
闇の深みにスポットライト
行き来するたび変身する
――あなた
咬み合うヒュドラのよう
分裂と統合の具象化
象徴としての女神よ
純・錯覚 恋は
中空の象 ....
疑い深い罪
いつの間にか
それはそばに
本当に知りたいことは
中途半端な希望の
息の根止める刃物だったのかもな
35年間何かを信じて生きてきた
浮気性もやっぱ罪
ブルーハーツが ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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