流しのしたの夕日、敷き布団のしめり
はたはたと風をはらんだシーツが
あおぐろい空を抱いている
はじめの雨粒をうけて濡れている
芍薬のはなびらの萎れ

みどりは濃く
吹き荒ぶだけの夜に
 ....
失くした心と失くした勇気
冷たい金属のような
失くした愛
心の中で考えるから
心は悪くなっていく
良くなったただ一つの事は病気
心が健康な色になった
こうして生きていける気持ちになった
 ....
花も咲かない
実も成らない
そんなこんなで朽ち果てる

おいっ、そこでキョロキョロ
見回しているおまえ
おまえのことだよ、おまえの!
「小林呼ばれてるぞ」じゃねえよ!
左隣の小林は関係 ....
いのちとは

こころとからだのことだろう

よわくてもろいものだろう

だってぜったいしぬんだから

いのちがよわいものであることぐらい

こころとからだがもろいことぐらい

 ....
まっくろなカーテンで
きみとわたしを隔てたい。
ここにいること
心臓の音がうるさい。
生きている。

「なんか疲れた」

それが君への復讐。
二度と触れられないように。
永遠になる ....
感じない掌の上に
鳴かない鳥が
人のように瞼を閉じる

冷たい雨の降る
コンクリートの上で
静かに眠りにつく
戯れるように
温度を残して





おか ....
うちの仔の面影を
銀河で拾う
また拾う
たからものなんだよ
のみこむかな
あなたは ひとつぶ、ホコリを出す
ノミが、ぽーんと飛び跳ねるみたいに
あなたの体から いちこんまが飛ぶ

生まれてからずっと
そうして出し続けて
さいごには 
いちこんまに満たなくなって ....
青い空には檻と月しかなかった

言語がちがえば思想もちがう

文化がちがえば感性もちがう

国がちがえば守るものもちがう


どちらかが謝り

その誠意をかたちに表し

それ ....
笑っているうちに
削られ 壊れて
きっと愛とはそういうものなのね

なぜ なぜ なぜ
がらんを抱えて
胸の穴 大きすぎる

喉の乾いた砂漠

たくさんの風がわたしを通り抜けた
雨 ....
私はぐだぐだになって生きて

ぼこぼこになって死んでいけるほど

自由なのだ

傷つけ傷つき

特に正しくも

悪くもなく

いつかの準備のために人のなにかを

見過ごすこ ....
やさしさが微熱をともなって
別れのための雨を育てている
窓の雨だれのしみのように
眼球のネガに面影を与えている
あの日の穏やかな君の寝顔

ふりむくともう風景になっている
わたしの中枢へ ....
ぐちぐちの口は 掻い摘んでしまえ

痒い処に手が届くアンテナごと 
ぶった斬ってしまえば
幾ら足が長くとも 跨げぬのがマンホール

腿を組んで手首を回して目が回る
組み敷かれた下敷き ....
たとえば記憶は放課後の下手くそな吹奏楽
たとえば記憶は昔よく聞いたJ-POP
たとえば記憶はガソリンスタンドの匂い
たとえば記憶はあったかい紅茶と日差し
たとえば記憶はおばあちゃんの家の匂い
 ....
朝がくるころ
身を隠すんだ


夜に生きる
吸血鬼
アサヒに怯え、うっとおしい。



中夜行のウさぎを
夜に寝かせるのは
可哀想だろうか
チクリとどこかが痛いな

いず ....


抵抗

自転車
干からびてしまいたい

気持ちのはけ口を見つけられないまま
縁石の上を這いつくばって
微かに歩を進めるカタツムリに
塩をかけてやろうかと
想像だけで止めておいた

そもそも野外で塩なん ....
疲れた体に
酒を擦り込み
溶きたばこにくぐらせ
ギャンブルをまぶして
油で揚げる

すりおろした残業を
満員電車で煮込んで
とろみをつけたところに
熟成させた連勤で味を整えれば
 ....
腹立ちまぎれに
太陽に目がけて投げ入れた叫びは
放物線をかいてじゅっと蒸発し
陽と一緒に水平線に飲まれて消えていく

海辺の彼女は
「だからいったのに」というそぶりを見せ
つまらないもの ....
もしこれっきり何も書けなくなって

ただの一片の詩も落とさずに
残りの人生を生きてゆくとしたら

それはそれでその幸せを祝おうか

シ ....
自称詩人が腐りました
アパートの一室で腐りました
このところの暖かさで
腐りやすさに拍車がかかったので
あっという間に腐り果てました
大家は
自称詩人だとは知らずに
部屋を貸してしまいま ....
数え切れるだけの思い出だけ
携えていた筈なのに

あの日に引き戻すような 風の強い晴れた日は

懐かしいメロディが耳から離れなくて

どうしたってまた
君に戻る

どこをどう探せば ....
がらんどう
でなけりゃ鳴らない
灯りはいらない
隙間から射し込む程度
《{ルビ外面=そとづら}はいつだって焼かれているさ
がらんどうで
鳴かねばなるまい


万華鏡を回す要領
青白 ....
今夜のぶんだけワインを買って
うちへ帰りたい
きみに仮借した表現でいえば
69本は余裕があるけど
そういうことじゃない



点滅する光の端と端をぐっと握って
無理やりむすんでしま ....
朝のひととき
幸福感につつまれる

ふわふわと
浮かんでいる

忙しくしていれば
世の中の荒波にもまれ
消える定め

気分なんてそんなもの
何時までも続かない

朝のひと時
 ....
吐き出して
吐き出して
ごみの様な山を築く

偽りを
おもねりを
並べては遊んでいる

本当はない
魂の叫びも
輝きもない

言葉を並べ立て
自己満足に浸り
時をついやして ....
冥王星を掠めて絶対零度の孤独が錐揉みして墜落しお前の四肢を痺れさせ乱反射する寂寞が大海原に揺蕩って

見よ!

エジプト王の灼熱の眼!
楊貴妃の世界を抱擁する胸!
ナポレオンの歓喜に震える ....
     おひとりさま は
        毎晩 毎晩
    寝台のマットレスに
 卒寿のからだを沈めるとき
     青い年 赤い齢の 
灰分となった 乏しい想いが
 天井から 舞いお ....
自動車教習所で
縦列駐車は教えてくれるが
渋滞したときの行列駐車は
教えてくれない

クルマは急に染まれない
週末
昼下がり
喫茶店
行き交う喧騒は
文章を精錬するには
ちょうどいいくらいで
束の間
孤独を忘れ
勘違いをして
夜の闇
仄かに放たれる
月明かりを
忘れそうになり
懐かし ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
みずの器むぎのようこ517/6/4 23:08
ウォーキング黒髪4*17/6/4 22:58
自称詩人が惚ける花形新次117/6/4 22:32
記憶吉岡ペペロ217/6/4 22:00
ランニング清花317/6/4 21:43
やさしい鳥つきのいし.4*17/6/4 20:49
夢のほとり「Souvenir」もっぷ117/6/4 20:45
みんな塵としていきているつきのいし.0*17/6/4 20:39
檻と月吉岡ペペロ117/6/4 17:30
風紋田中修子217/6/4 17:16
ぐだぐだになって吉岡ペペロ917/6/4 16:38
天気雨伊藤 大樹217/6/4 12:05
べたべた愚痴口イライラするな藤鈴呼1*17/6/4 11:43
140文字詩(@jitensya612)zitens...117/6/4 11:01
ウさぎと吸血鬼はちがう水戸 うしん2*17/6/4 6:48
平成29年6月4日(日)みじんこ117/6/4 0:36
蝸牛は干からびて行く坂本瞳子1*17/6/4 0:26
りょうり木屋 亞万1*17/6/4 0:04
波打ち際の彼女這 いずる717/6/3 23:49
春の夕べのレイトショーTAT217/6/3 23:00
スペース富士子花形新次317/6/3 21:41
刹那に思い出すウデラコウ117/6/3 21:39
がらんどうただのみきや13*17/6/3 21:23
今夜のぶんだけワインを買ってキクチミョン...017/6/3 19:46
気分星丘涙2*17/6/3 18:05
がらくたの山1*17/6/3 15:55
140文字詩(@jitensya612)zitens...117/6/3 14:48
摺り足信天翁417/6/3 14:33
行列駐車イオン017/6/3 13:43
休息坂本瞳子2*17/6/3 13:28

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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