田舎暮らしを一番実感するのは
散歩の時
新鮮な空気を胸いっぱいに吸い
子どもの頃遊んだ山や川を眺めながら
田んぼ道を歩けば
擦れ違う人もいない
愛という名の下で
正義という名の下で
神という名の下で
多くの人たちが
犠牲になる
学校では
矛盾しているから
まちがいだと教える
しかし
この世は
論理的世界を超えた世界だ
生まれたときに母と父に出会えた。小学校で面白い人に出会えた。中学校で好きな人に出会えた。高校で親友と呼べる人に出会えた。
あなた達が今日もどこかで存在していると思えば、どんな不幸なことが起きてもなん ....
時々開けられる引き戸から差し込む明かりは
身じろぎもせずに居る私にとって迷惑この上ない
引き戸ごしに聞こえてくる喧噪も静けさも
今のこの私にとってはなんら関係ない
徐々に変色してきた体に始めは ....
夜の空に入道雲が空に立っていたから
優しい湿度の空気を吸い込んで
ふうと風に流してみる
私はゆっくり星を掴んで
その温度を感じ取る
暖かさは初夏の夜風に拡散して消えていく
たばこに火をつけ ....
模型のようなチョコレート工場が頭の上に浮いている
私の身体は検体かのよう堅いベッドに固定されている
七色の熱電球が工場を派手にデコレーションして
轟々鳴る機械音は蛮人の儀式のよう響き渡っている
....
おばあちゃんのさこつのくぼみには
ポカリスエットが
そそげます
おばあちゃんがあまりにもしつこく 飲んでみろ 飲んでみろ
と言うので おそるおそるストローですってみたら
ちょっとぬる ....
太刀魚
紫陽花
歳時記
不公平なのやだから
公平であるのもやなんだ
あげるのが嫌いだから
嫌いをあげる
ほしくない景色が
見えてる間
ほしかったものも見えなくなって
ずっとこれが
安心の正体なんだって思っ ....
Hello world.
見えているかい
此処が手放した先の午前五時だ
痛みは確かに
緩やかに感じる
感覚を蝕み
夜を失くす
虚空に放ったNeed pain
螺旋を描く心の一部 ....
すべてのものには順番があって
今
を
得るための
過去
ねえあなたのその耳が欲しい
やわらかい
大切に箱にしまったそれは
あなたから切り離されるともうわたしのすきなそれではなくて
意 ....
びっくりするような方向に
シッコが飛んでいく
自分のチンコ状態を
よく確認しなかったために
皮にチン毛が挟まって
シッコの軌道を
変えてしまったからだ
下手をすると
隣の便器に ....
神さまが居るとして
(心のなかで)
もちろん居るって信じてます
(口ごもりながら はずかしそうに)
神さま私はつらいです
昨日は死のうと思ったんですよ
正しく言います、死ぬと決めました ....
文通みたいなことしてる
ほんとは知ってる君の若さ
君にもほんとはわかっているのだろう私
それでもエスコートしてくれる紳士みたいに
恋ではないと思ってみたい
これは恋だと思ってもみたい
....
ガラスの表面を
汗とも涙ともつかない水が伝う
過去を鋤きかえし
クチナシを活ける
日々寄せては返す悔恨は
わたしが築いた防波堤を
かるがる越えてみせる
((( それさえも憎めない ....
世界が沸騰している
内戦やらテロ 飢餓
疫病で沸騰して
ぐつぐつと煮えたぎっている
夏の太陽が燃えたぎり
肌も細胞も
紫外線で焼き爛れ
身も心も
熱をはらむ
燃える 燃える ....
満員電車を降りた時から
この世界のスピードに乗れなくて
鳥籠の中でバタ足をしてる
交差点で待つ信号の青
最大瞬間風速の今を
働く人は駆け抜けて行くのに
僕には羽ばたく空がなかった
....
魔法を信じるかい?
魔法使いの弟子になりたかった
どんな魔法のためだって?
それは秘密。。。
ではないのだ。
みんな魔法使いの弟子になりたがる
でもいまの魔法には血が通っていな ....
敵を聞くと
糞臭の漂う朝食となり
シシャモを食べる
蜆の味噌汁を飲む
円環を描く三日月を
聴いて居たせいもある
元々三つあった首が
一つに減り
水で濡れた手を
武器の様に使う母が居た ....
あなたのつくる わたげのはなび
さいた ひらいた ほころんだ
はるのすきまで たのしげに
ねえねえ わらって?って
首をかしげるみたいに
借景になるつもりはないの
大きな山 ....
あなたのこと
大切に思ってますって
まっすぐに念じたら伝わるのだろうか
時々
野良猫で練習してる
野良猫なら上手くいくのに
人は生意気だ
野良猫は優しいのに
人は間違える
....
今日も
生きている
生きている
僕もあの人この人も
僕の知らない多くの人たちも
生きている
生きている
何かをを思い
何かを考え
生きている
生きている
ほんとによく生きている
....
皆既日食
アンデス山脈
正社員
ぼくの心は雨が降っているのに
そらは晴れていて
あまやどりをしていたら
くもは僕をおいていく
それがとっても嫌で
はしる雲を追い掛けていたら
なみだじゃない水が出てきた
なんとなく笑って ....
私たち みーんな、
は、
知りませんか?
こないだ 会議している。
落としたんです、 ポケットには
縫い目
が ほつれてて、 私
すきまから ....
明け方に真っ赤なカラスが「かぁ」と短く鳴いたら
我が子の体温を実感する起き抜け
夕暮れに赤紫のカラスが「かぁかぁ」と二度強く鳴いたら
笑顔で帰宅する我が子
カラスに負けじと強く抱擁し
頬 ....
この糸のほつれをそっと咥えて
赤錆びた握り鋏はその蓮の手の中――
信仰と諦念の{ルビ臺=うてな}に眠る 享年「 」
景色の皮膚を剥がした
耳は遠く
階段を上り下る
橙色の帽子 ....
夏のなかでは、汗がべとべと出て、どうしようもなく自分が生き物だと実感させられる。
だから夏が好きで、ほんの少しだけ嫌い。僕は僕が生き物だってことがほんの少しだけ嫌い。
この季節になると、いつか ....
人は反射する鏡なのです
だれかをよわいと思うとき
わたしがよわいのです
だから感じることをやめなければならない
わけではない
人はほんとうには
神器そのままではありえないから
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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