この手紙はアル中患者の僕から
看護婦のあなたにあてたものです
手紙に宛名は書けません
送り主の名もかけません
それは僕があまりにも
恥知らずな恋をしてしまったからです

あなたと初めて話 ....
 さくら色の雪が降っていく。
 うす水色の空を埋め尽くすかのように、絶え間なく降っていく。
 ラジオから尾崎豊の卒業がながれてくる。

「今日の雪、なんかおかしくない?」
 ぼくは、左に首を ....
「市役所に出すから押してください」
と業者に言われ
しっかり読まないうちに
押してしまった!
印鑑を押すときは
少なくとも全部読んでから
押すべきであったのに
どうしてあんなに
すんな ....
室外機の音だけが無機質に繰り返される朝

朝焼けが美しいと感じる私の心は美しいか?

時計の針は4:56
私は何を待っているのだろう

スタバの写真無表情で上げて
私は何を待っているの ....
一輪の花火が咲いた

私はナミダ流し

あの花火になりたいと独り言ちた

火薬とともに大勢の前で

星々が見おろす空で

ナミダを拭うと私は

火薬をつくり始めた

私は花 ....
七夕



風鈴
機械的に進む日常
断片的な夢の気配

モノクロの夢の中に沈み込み
錆びついた思い出をつかみ取る

午後に目覚めた私の個の核を
夢の錆臭さが侵してゆく

ナイフを持って立ち尽くす人を見 ....
静寂は海

途方に暮れた作曲家が
ペンを投げだし
付く吐息

白紙の五線譜を
群れ成す音符が泳ぎゆく
虚しい幻

目を閉じて
内なる海を前に
立つ

足元に打ち寄せる
水 ....
          クラフトワークで踊るための墓場。
                   詩とモチーフ。
            詩集を読みながら、マルとか
                バ ....
六つの舞曲があなたから贈られ
時を奏でる精霊に妬まれた
愛を歌う神話に戻ったような物語が
いま回転盤の針を震わせて
狂おしくヴァイオリンの音色とともに

目覚めると
珈琲の飲みかけのカッ ....
わかっているよ
と云われてみたい
ぼくにはわかっているよ
あたたかいことば
ことばによる抱擁
気持ちがふんわりと宙に浮かんでいる

ふと気づくと想い出に捕らわれていて
目の前の仕事は進んでいない

二人目だ
一週間と経たないうちに
二人も{ルビ親しい=ちかしい}人が地上から飛び立 ....
「目を瞑れば宇宙に行けるよ。あなたにしか見えない星たちが、きらきら瞬いているのが見えるはず」
君はそう言う。
だけど、僕は君と宇宙に行きたいんだ。
今夜は淋しいよ
いくつもの夜に独りだったのだけど
今夜はおかしなほどに淋しいよ
友人と喧嘩したわけじゃない
さよなら もなかった
夕ごはんにパンを食べて
それからブラックじゃないコーヒーを ....
夏空がひろがる

口をあんぐりと空けて

空を見上げる

夏だなあ

夏空がひろがる

太陽が燃える

まぶしい

口をあんぐりと空け

手をかざす

夏にのみこま ....
ねえ何か面白いことやっているよ
えーっ 何なんだろう
一体 なんなんだろう って
私達を せめているようだ

違うよ
ちょっと 指摘しただけ

私的な問題に留意していてね
詩 ....
       1

東日本大震災・死者・行方不明者数
            二〇十二年三月十日(石巻日々新聞) 

死者 15854名
 宮城県 9512名 岩手県 4671名 福島 ....
もうこれで、と思ったときも
ページをめくると鳥がいた
青色の羽をしていた

羽毛が抜け落ちるのを
少し気にしながら
西日の当たる部屋
ソファの上で笑ったり

片方は詩人で
片方は旅 ....
ノーモア考える
どいつから先に死ぬんだ
町並みに妄想は広がって
明日見る夢に繋がった

地味な服が好き
地味な靴が好き
そんな僕は君が好き
人生最後の派手な遊びさ

どっから持 ....
日焼け止めを塗っても肌は焼けるし
信頼していても裏切られる

空腹に注ぐコーヒー
一杯のどす黒い目覚め

止まった時間が動き出してほしいと願い
欲しい物リストに時計を追加した

君と ....
うまれたての水のつめたさで
細胞のいくつかはよみがえる
けれど
それは錯覚で
時は決してさかのぼらない
この朝は昨日に似ていても
まっさらな朝である

それでも
あなたの水は
六月 ....
風を止めようと思いました
ふんわりと歌う 白いカーテンに 話し掛けましたが
反応が ありません
もしかしたら 聴こえていないのか、と思い
もう一度 声を荒げてみましたが
風は ふんわりと ....
積乱雲の真下は土砂降りで
私は一人そこに突っ立って

子供に戻りたいなんて馬鹿なことを夢想する

私はしばらく歩くと大きな大きな湖にたどり着く

道端には地蔵が佇んでいて

こちらを ....
夕暮れ時の紅い雲
スズメが三羽飛んでいた
セミ鳴き声が煩くて
窓を閉めても
それはジワリと部屋に浸透してくる

汗ばんだ肌が陽に照らされて
またどうしようもなく空虚な夏が来ると思った
雲の切れ間からのぞく青い空が
のびやかに光をかもだしている
瞬く間に過ぎてゆく梅雨の空は
いつの間にか泣き出した
あの向こう側に
泣かなくていい日があるのなら
心を置いてゆこう
君が優し ....
うつ伏せになって
顔を枕に埋めて
声が漏れないように
大きく口を開けて
枕に押し当てて
全身を震わせて
止まらない涙を
枕に吸わせてやった

それでも朝が来ると
仰向けになっていて ....
気をぬくとすぐに空が裂けて
わたしのねじれに触れてくる
どんなにながいスカートを履いても
どんなにきつく紐を結んでも

許されない許されない
それは 味のないガムみたいにはりついて
 ....
俺が独裁者になったらね
テレビ局や新聞社の人間を
徴兵して
ガダルカナル島に送りつけて
餓死させて
あのときの軍人さんの
無念さを思い知らせたい

マスコミが無罪だなんて
ふざけたこ ....
死の天使は軽妙がいい
悲壮は生にこそ相応しい
諦めもある一線を越えれば解放だ
概念だけの救いなんて幽霊にも劣る


仔犬のように震えている
不安の口に手を突っ込んで
ズルリっと裏返し  ....
灰色の街に
今日もじゃぶじゃぶ降りしきる
情報洪水の雨達

駅のホームに立つ人々は
小さな液晶画面
の上に
人さし指を滑らせる

ひとり…ふたり…と
人がロボット化してゆく様を
 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
看護婦のあなたへ宇津田詩能017/7/7 12:07
GRADUATION草野大悟2117/7/7 9:55
押印ホカチャン017/7/7 9:11
無機質な心不思議な色の...017/7/7 5:19
倉科 然017/7/7 4:16
平成29年7月7日(金)みじんこ017/7/7 2:40
手遅れ倉科 然117/7/7 1:17
五線譜の海まーつん017/7/7 0:52
措辞よりも斎藤秀雄2*17/7/6 23:54
パヴァーヌ乱太郎5*17/7/6 23:08
あなたからもっぷ217/7/6 22:55
想いが舞う坂本瞳子1*17/7/6 22:26
プラネットアイ水宮うみ1*17/7/6 21:03
今夜は淋しいよもっぷ417/7/6 19:35
夏だなあ星丘涙5*17/7/6 18:46
パイプの先に藤鈴呼1*17/7/6 17:57
透明な統計表前田ふむふむ4*17/7/6 15:30
空の教会やまうちあつ...8*17/7/6 15:18
冷泉には今日も竜門勇気2*17/7/6 11:30
カランコロン不思議な色の...417/7/6 10:40
今日の水に寄せてそらの珊瑚18*17/7/6 9:17
星輪藤鈴呼1*17/7/6 9:15
スコール。どうか傘はささないで倉科 然117/7/6 6:11
無題117/7/6 3:47
空の青に溺れる岸かの子23*17/7/6 3:07
陽はまた昇る坂本瞳子1*17/7/6 0:04
生えぎわはるな217/7/5 23:27
夢の大量殺戮花形新次117/7/5 22:33
絵ソラシドう?ただのみきや3*17/7/5 21:03
大雨警報服部 剛317/7/5 18:55

Home 戻る 最新へ 次へ
1093 1094 1095 1096 1097 1098 1099 1100 1101 1102 1103 1104 1105 1106 1107 1108 1109 1110 1111 1112 1113 1114 1115 1116 1117 1118 1119 1120 1121 1122 1123 1124 1125 1126 1127 1128 1129 1130 1131 1132 1133 

【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.36sec.