こすっても
こすっても
もう何も出てこなくなった
EDの哀しみ
若いころは
あんなに出ていたのに
EDになったら
男はもう浮気しない
と思い込んでいる世のワイフたち
とんでもない!
....
どこで
何を
しているか なんて、
知らない。
いまは
何を
見ているか だなんて、
知らない。
わたし の いま は
あなた の、
わたし の、
あの時、あの頃、か ....
樹 の 緑 が
空 の 青 と 一体化して
眩しく、
やけに
眩しく。
桜の頃は
どんなだったかなぁ
と
思い出しながら 歩く。
わたし 以外に誰もいない
桜道。
....
そんな粗末な寝床にかじりついて
どんな夢を見ようというのだね
おまえは堅実に生きることで
浅ましさを手に入れている
処刑のなされた丘で放置された罪人どもの血が
土に染み込ん ....
上品に澄ました顔のこけし こけし
ほほえみながら くるくる
軸を中心にしてこけし くるくる
和洋折衷な旅館のロビーで
置物達の中に並んでこけし
くるくる くるくる
かわいいこけし くるくる ....
1
おれはラウンジに横たわっていた、さながら、廃墟に忍び込んで出口を見失い、そのまま干からびてしまった犬の骨のようだった、ラウンジの日当たりはよく、太陽光は大きな窓から見えるフロアーす ....
恋に焦がれし人魚ウのひれあし
したびらめのシタゴコロ燃えろ
焦らすしらす白砂の焦らすなの
うつくしきこえとひきかえシて
波打ち際のわかれ際の金輪際の
....
真空から
大気圏の涼しさを纏って落ちてくる
たなびく尾の先にしがみついた
流星の切れ切れが
細く薄く白い線を引き書いた
幾何学
薄藍の空に涼しげに線は光り
一瞬の線が表していたもの
....
また同じように見晴台のタイルの上で君とミルクを分け合いたい
忘れないように!
ひかる憂鬱を
輝かしい絶望の日々を覚えている
道に転げている猫、暑い
永い、太陽は北に
....
窓に差し込む光のパレード
雀が鳴いているうちはまだ良い
目覚まし時計で僕は一度死ぬ
ブラインドの羽根を回す力で
景色を切り刻む夢を見ていた
皆殺しの朝をミルクで薄め
コーヒーはいつもと ....
ぼくたちは知ってゆく
ありのままではいられないのかもしれないと
人生でたったいちど編んでもらったマフラー
誰もほんとうのレストランを知らない
バイク乗りであまり街歩きもしなかったし
....
2人で歩いていたはずの道をいつの間にか1人で歩いていた
支えられていると思い込んで
どこか気付きながら
君が逃げ出したすべてを私はどう抱きかかえ歩けばいい?
我慢する気持ちは伝えれ ....
心臓の手術をしてわかったことは
「死ぬ」ことよりも
「痛み」のほうが
耐えられないということだ
死ぬのは
抽象的だが
痛みは
具体的で切実だ!
わたしが眠っていてもコンビニの店員は働いている
眠らない街と諦めの悪い人間のために
わたしが眠っていても交番の警官は忙しい
眠らない街と聞き分けの悪い人間のために
わたしが眠っ ....
ゆくえ ゆくえ
しあわせのゆくえ よろこびのゆくえ
この子のゆくえに佳きみちを
ゆくえ なんてつけないでね あたしのなまえ
ママのおなかのなかでたのんだのおぼえてる
ゆくえはそうつぶやい ....
街の粒子が風にのると
夜はやさしくて
うさぎたちは眠ってしまう
はとも
くまも
金魚たちも
ぼくたちだけが起きている
あまりのさびしさに
抱きあうこともままならず
愛してない
ということに
人々が傷ついていたのは
もう昔のことで
いまは愛だけが
ただしく街を削っていく
ことばのないところでおはなししましょう
ひとりっこになったつもりでいきてみましょう
さみしさをいっぱいだいて
しろいひかりのなかで
しゃぼんだまがまいおどるなかで
せかいはいつもへいじょ ....
赦せないとあなたが決めた私の諸諸を
たとえ他の言葉が
赦す
と言って、靡くわけもない
夢みるほかないあの{ルビ娘=こ}にも聞いてみて
尖閣諸島を巡って
日台間の緊張が高まりつつあるなか
人和首相が
「日本は尖閣諸島を今すぐ
台湾に引き渡すべきだ」と発言し
物議をガチョウ、もとい、かもしている
しかし、世論調査では
....
つかみどころのない臓器
痛みはあっても在処のない
つるりと気取った陶器
来客用もちゃんとある
すきま風の絶えないあばら屋
震えている いつからここで
過敏すぎる 肉を削いで裏返 ....
梅雨は明けた
じりじりと太陽は照り
温度計の針は上昇する
真夏到来
来る日も来る日も
天気予報士は熱中症注意報発令
ペットボトルは手放せない
暑い
汗がたらり
エアコンは28度に設定 ....
蒸し暑い梅雨時は アイスコーヒーに誘われて
そぞろ歩きで思い出の 海辺のカフェテラスへ
グラスについた したたり落ちる水滴が
キラキラ光り ささやきかける
それは遠い記憶の ....
私は私以外の者ではない
遡ってみれば
三千億の夜と昼を過ごして来た
生と死は読点のようなものであって
輪廻の鎖を引きずっている
いま
この鎖は解かれ
光と螺旋の秘密は
蒼穹を駆 ....
ふしぎだな、ふしぎだな
お土産って、ふしぎだな
お店の陳列品だったのが
お金と交換するとぼくのものになる
お土産だからぼくのだれかのものになる
でもぼくがそのだれかに ....
死んだらどうなるのだろうと
私は考えていたが
わたしは私の体を見ていたから
既に死んでいたわけで
なのに考えているのだから
生きているのか
と思ったが
ひょっとして
思うことは
生き ....
一国の首相は
女房や友達のことよりも
いつも国民全体のことを考えて
仕事をしなければならない
「泣いて馬謖を斬る」
という言葉もある
今は
顔も見たくない
声も聞きたくない
というの ....
燃えている
寝床でノートを一枚破り
くしゃくしゃに丸め宙に投げたら
燃えている
めらめら青白く
宙に浮いたまま
ぼんやり見上げていると
大きくなったり小さくなったりしなが ....
百日紅が咲き始めた地上は非常に暑く
閉口することも許されぬほどに膨らむ
ペットボトルを握りしめて 叫ぶ
薄く気化した炭酸を 追い駆けては
呟きの友と語らう 夢の中
背繋げに啼く鴉の群 ....
きみは√5を演じた。
えいえんの数列をとほく見つめて
限りあるいのちを限りなく近付けていく。
冬生まれのかさぶた、と
言ったの?
きみの生まれた日が
《最初のさんけた》
という『言葉』で ....
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