ずっと点いたままの灯りがひとつ
あふれる灯りのなかにあり
朝が来て夜が来て昼が来て気付かれ
そっとそっと消されてゆく
光が光に描く色を
光は持っていてはくれないら ....
私は見知らぬ街へ行く
部屋に 一人でこもりきっていたのだ
意味はあるのだろう そこに しかし 部屋の中で
窓は いつの間にか 暮れてしまっていた
そして 資格のための勉強をしていた
....
かなしい日だから儚くて描けない
さびしい日だからあなたは翼を広げて
飛び立ってしまってみつけられない
待っている携帯が鳴らない
そこに約束はまったくないし
七月三十日午後八時
ひとの世の
....
水の入ったコップ越しに見る文字はひっくり
返って見えるから、なんだか鏡を覗き込んで
いるみたいな気分、自分は写り込まない鏡の
中の世界。そこから見る液晶の中ではイワシ
の群れが方向転換する。ひ ....
位置について。よーい…
…………………………
気分がいい、遊びに行こう、お腹は痛い
地方は英語でregionって言うんだって
ミンストレルソングの大合唱
窓二つ、片方ずつ別の天気
....
午前二時、吸い殻と三日月
どこか空虚な香水の残り香
膝を抱いて夢想する
深夜の雑居ビル
カクテル
日雇いとハローワーク
酩酊の殺人は街の片隅で静寂に包まれ
無音、匂い、湿度
....
すべての
あどけないものよ
すべての
おとろえたものよ
すべての
あざやかなものよ
すべての
かげりゆくものよ
すべての
にげまどうものよ
すべての
おいかけるものよ
すべての ....
灼熱の太陽が
口を大きく広げて
地上のすべてを
吸いつくさんとしている
その下で
赤く焼けただれたケロイドみたく
焼け付く臭いを充満させた
溶岩の中ぼくは
どうしようもなく埋もれている ....
部屋に時計が三つもある
どれも少しずつ時間が違って
本当の三時がいつなのかを
僕は知らない
三時という時間が三回来るのに
おやつの時間は一回しかない
毎日適当な三時を選ぶ
思い出はいらない
明日の内に埋める
希望だけあれば
十分
愛のようなもの
追いかけて
土のようなもの
そっとかけて
おしまいよ
あなたのくれた
悲しみ
ハイビスカスのような
赤 ....
引力
___________________________
....
ペンギンの翼は鳥なのに
空を飛べない
だけど泳ぐことができる
ボクは誤解されやすく
世間をうまく飛べない
だけど泳ぐ水辺も見当たらない
ペンギンは立ち続けているが
実は長い足を曲げて ....
規則正しく朝を打つ雨のリズムが
美しい響きで私を安心の片隅に追いやる
私をしっちゃかめっちゃかに
掻きまわす世間の流れ
目まぐるしく置いていかれるようで
さみしくなんかないって嘘をついて ....
あなたが両手で抱えている苦しみは
陽炎の中で揺れている紫陽花なのでしょうか
それとも
遥か遠くに見える積乱雲なのでしょうか
小さな水たまりに落ちた
一滴の言葉が一面に広がり
底なし ....
笑いは薬である
病気になったら
病気話で盛り上がろう
ボケたらボケ話で盛り上がろう
失恋したら失恋話で盛り上がろう
「僕は14回告白して
14回振られました」
対象化したら笑える
泣い ....
情報操作によって
誰かを破滅へ追い込む手法は
ユダヤ人殲滅のために
ヒトラー、ゲッペルスが使った手法
スターリンが自国民弾圧に
使った手法
禿げてるのに毛沢山が
文化大革命で使った手法と ....
朝のすみれいろ
みあげることを忘れた日には
たぶん神さまと会えない
それがなみだの理由
ひかりの移ろいそしてあかねいろ
みあげることを忘れた日には
夕べの窓辺に風は訪れない
それがな ....
君に会えたら、どんな話をしよう
自然体で話せるような
つまらない笑い話がいいな
鞄光らせ本屋へ行こう
今日はどんな本に出会えるかな
世界中の本を読もう
今日はどんな言葉に出会えるかな
僕らは本を読み続け、
少しずつ自分の言葉を手に入れていく
いつか君に届くよう ....
悲しくて 悲しくて
こころ しずむ朝
ひとみは弱り果て
太陽は光を失った
ただ詠う
こころのままに
あふれる涙を
掌ですくい
みつめる
真面目に生きてきた
それがわ ....
初めて知った快感に
歪んだあなたを見た私
逃れられない関係は
汚れた心を増長させる
上手い誘いは
麻痺した私に入り込む
禁忌の意味も分からずに
快感だけが私の真実
気付 ....
ライブ会場に
アンコールは湧き起こり
サプライズのゲストで、呼ばれ
舞台に上がった
利久さん
ピアノとギターで弾き語る
男女のユニットの傍らで
スケッチブックに、赤く
Lov ....
竹筒からひとすじの糸が――落ちる
石の器の{ルビ水面=みなも}に、円は広がり
しじまはあふれる
絶え間なく心に注がれるもの
心の{ルビ靄=もや}に穴を空け
密やかに
わたしをみたす ....
掌に乗せた
十円玉の寺院の中に、小さな僕がいる
小さな僕が、院内の
大きな阿弥陀如来像を、仰げば
周囲を
十三体の仏に囲まれながら
薄い目を開いている
その頭上で
小さな仏 ....
海が私のなかにある
遠くなる
遠くなる
私は昔ひとつぶの泡
私のなかには海がある
荒れ狂う
荒れ狂う
誰も知らない海の上で
私は嵐が過ぎ去るのを待つ ....
kiltutoookiinahilyougennwosiyoutoomoltuteitanodatoomoimasu.
keredo,umakuhaikanakaltuta.nazenara,wat ....
づい
すいとうれっか
づ、
とお
dui
suitoureltuka
du,
too
づい
すいとうれっか
づ、
とお
し
しみ、い
しみ、い
....
頭を垂れて
なにもする気が起きない
そんな日もある
足の甲を伸ばして
床になすりつけて
おかしな音を立てて
耳心地の良さを覚えて
時間を過ごす
雨の音を掻き消して
今 ....
海水の上澄みが
湯葉のように纏まり
ヒトデ型にくり貫かれ
それを渡り鳥がくわえて
南の方の国境へ
ぽとりと落としました
すると、そこからにょきにょきと
裏の ....
{引用=*名を呼ぶ}
名を呼ぶ
ここにいないあなたの
井戸へ放った小石のように
真中深く 微かに響き
瞑っても
抱き寄せることはできず
こみ上げる揺らめきの
糖衣はすぐに消えて
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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