言の葉から音がきこえる
じつに静かな音だ
とうもろこしの割れる音がきこえる かすかに
海のさざなみもきこえる
モノクロームの想ひ出がカラーになるとき
水の流れが静かに逆流する
詩の鉱脈を見 ....
北の国ではもう
悲しみを弾道ミサイルで
飛ばし続けてるらしい
訳の分からないブタが
悩んでいるうち
後戻り出来なくなったから
民衆を虐げて
搾取した金を
拾い集めて
ミサイル ....
充血した虚無
断層に突き刺さった骨
陽は傾き
死者達の視線が
白壁に乱舞する
茜の色を
遠い目で見ている
俺の傷みは血を噴き
あら失恋?
貴女の泣き声 こころを凍らせ
異邦の人でも 抱きしめたくなる
目に痛い
涙じゃなくて虚空にみたのは
白昼夢ではなく 透明な雪
涙など
こぼれていいけど 影ふみ ....
砂遊びをしていたら
夜が水を連れて走っていたので
光の靴を呼び
どこまでもどこまでも
砂の道を作り
光の靴を走らせて
夜の連れて走る水と競争させた
月が今日は色がなかった
透明だ
....
十代の少女たちが
金のために
自分の体を
見知らぬ大人たちに
すすんで売っている
「金ファースト」の少女たちがいる
こんな日本にだれがした!
我々大人なんだよな、結局
今宵
こころゆれる
月を鏡にうつし
ひとみをとじる
なみだ
ひとしずく零れる
ながれる
ながれてゆく
星のうずにとける
ささげる祈り
ゆらゆらと天に
しらとり ....
....弓をく弓いた...
....矢を|弓った....
空に灰色の煙が立ち込め
干してある洗濯物を汚してゆく
Jアラートに掴まされた夢が
輪郭をなぞらなくて良かったと
テレビの前でスープを飲んでいる
前触れもなく飛んで来るのはきっと
虫 ....
あした召されてみりゃそれは正夢
ひとりぼっちにでもなりゃそれは逆夢
認証団体に世間話と説教をたれられる
背中をかちこちにして貧乏ゆすり
悲しみよついてこい
慈しんでや ....
おやすなさい
きっと見ようね。
ずっと居ようね。
夢に堕ちても
あなたをみよう
夢の中2人きり。
降り積もった
ましろのケサランパサラン
ふわっと、
さらっと。
....
闇夜に響く
鴉の鳴き声
鳥目では
なにも見えないくせに
不吉を呼び寄せ
撒き散らすよに
不気味な声を轟かす
翼までをも羽ためかせ
空気までをもざわつかせ
風に乗せて
遠くまでも
....
あなたが言いかけてやめてしまった命
浮遊する魂の残骸を窓のない汽車の中で夢想して
夢想して
それが手の届かない場所だと
それが僕では救えなかったと
こんな時間に想像しきっ ....
まわり続けていれば
倒れずに
ほそい息を繋ぎ
うたうことさえできそうで
こころなくして
忙しくまわり続けていられさえすれば
支えてくれた背骨の芯も
とうに抜け落ち
まぼろしだけだと ....
君の真髄を食べたい
遠くへトリップすることができたらいいな
説明のいらない詩が書けたらどんなにいいだろう
ぼくは恋に恋をした
貴方のいない世界に
苦しみだけがいない世界に
いきたい
光を ....
県道沿いに転がる店の死骸
人影のなごりも蠢かず
静寂が壁を黒ずませている
MIDIの安音源で
存在しない人の歌を歌おう
忘れられた空間に
テレビ画面だけが浮かんでいる
僕は息を潜め
....
人の純粋は
思春期から成人までの
ある時期の
ほんの短い間だけ
人になる前の純粋は
自然なだけで
時に驚くほどの
残酷さを伴うし
完全に人になってからの純粋は
いつも条件付き ....
2つ折りの手紙を開くと白紙になっていった
インクが沸騰しだして
蒸発
気体になった。
吸いこんだ
!
眼球だけを反転させた
脳の発火を見た。
....
廃線になった駅のベンチに行ってください
コスモスが揺れているのがみえますか
だれもこない駅の伝言板に
「おかえりなさい」とだけ 書いておきました
ベンチの下に 海の紙でできた封筒を隠し ....
天使はカメラマンで笑いたい。
諦めないでほしい!
屈しないでほしい!
あなたは死ねる!!
あなたに捨てられなかった希望は
ちゃんとナイフを握っている
あなたの
生 ....
牢であり城である街を浪が洗い
壁から瀧があふれている
奴隷の子と皇女は手を結び
錆びた真昼の水たまりを踏む
呼吸が
忙しく他者を連れ去る
水の底の 舌のようなもの
....
自分の年齢は
一生ついてまわる
書類には必ずといってよいほど
「年齢」欄がある
そして自分の年齢ほど
毎回書いて納得いかないものはない
俺はいつの間にこんなに年を取ったんだろう?
と思う ....
あの日 心が痛かった
息も出来ない
考えるのもやめたい
降る雨に打たれながら
君の家の前で泣いた
もう戻ることない 時間に
掴んだ砂が こぼれてしまう
君と始めた日記
抜け ....
密度の濃さに目眩がするたび思いだす
わたしのために作られてはいないこと
たちまちに世界は凍って反射した光は街を燃やすの
物語は夏にはじまって蝉は死んでいく
ニュースキ ....
誰もいない部屋で
何も しかし 私は考えてはいないのだが
私は自分自身の存在を疑っているのだ
パンを 朝は 一人 口にしている
休日の落ち着かない街では 私は
人混みの中にいるこ ....
ゆめはつるつるとつめたくて
わたしには夢だとわかる
何度めかの夢で
そのうち終わるのだということも
あるくわたしが
真っ直ぐ行くとしろいさるすべり
もしも曲がれば あかいさるすべり ....
「〇」を沢山もらえると、どうなるか、
みんなから愛されやすい対象になる。
人間は愛されるために、好かれるために「〇」をもとめる。
もちろん、「〇」そのものに快感が伴うから曲者でもあるのだが・・・ ....
総合病院からの帰り道
うねる熱気を
振り払い
見据えると
真っ青な空と
混じり気のない雲
数えきれないほど
見てきた光景は
なぜか
少しだけ
生気に溢れて
眼前に現れた
見つめ ....
薄く積もるから綺麗
かなり積もったら困惑
雪も顔も
男も女も「凄い」とか、
「すばらしい」とか、
言われたがる
イケメンだとか美人だとか
なにかと「〇」を求める
この「〇」が、曲者である
「〇」 を求めて、
さ迷う人間がいかに多いことか
....
1065 1066 1067 1068 1069 1070 1071 1072 1073 1074 1075 1076 1077 1078 1079 1080 1081 1082 1083 1084 1085 1086 1087 1088 1089 1090 1091 1092 1093 1094 1095 1096 1097 1098 1099 1100 1101 1102 1103 1104 1105
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