幸福は
突然にやってこないが
不幸は
突然にやってくる
我が身に起きるまでは
すべて他人事だ
災害も事故も事件も
ある日突然に起きる
ほしのふるよるに
さわさわととおりすぎ
きにせずに
ぼくのことも
たぶん
きみのめのなかの
かなしいことも
あめをなめながら
ゆめみるように
それこそヒヤリハットだ とあなたが言った
こどもが飲み込んだおもちゃ
カボチャアレルギーにカボチャ
ちょっと目を離したら
3歳児が風呂場でシンクロナイズドスイミング
ながらスマホに
あ ....
予告なくもぎ取られた背中の羽根は
踏みにじられて血塗れの雑巾と化し
意識は朦朧としてひざまずき
涙も声も出せずにただ愕然とする
それでも月は昇り星は輝く
明日という日がまた来るのだと
....
ノーベル賞を
石黒一雄にもっていかれたのは
名前が原因だと考えた万年ノーベル賞候補は
取り敢えず片仮名にして
氏名を逆にしてみたが
みんなの失笑を買うだけだった
日本人のまま
西洋人 ....
世界的なタマ蹴りの開催期間中は
東日本大震災級の事件、事故でもなきゃ
通常のニュース番組の範囲内で納めつつ
「被災者に勇気を与えてくれ、日本代表!」的な
クソみたいなキャッチコピーで
「視聴 ....
暗い道を歩いていた
道端に三色すみれの咲く細い道
月は三日月 傾いて
笑って私を追いかけていたっけ?
その あしたへむかう真っ白な道を
未来へと至る ....
逆から読んでも日曜日だった
半分はやさしさでできていて
半分はあきらめでできている
教会に行けない日が続くと
平日よけいに汗をかく
踵の電池が切れていて
上手く
信じることが ....
ゆっくりと振り返る
前なのか 後ろなのか
右のような気もするし
耳が詰まっているだけの話で
本当は左側かな
とても近いかも知れないけれど
案外と小さいから 遠いのかも
....
学校では
「正しいかまちがっているか」が
大きな問題だが
社会に出ると
「利害関係や力関係」が
大きな問題となる
学校から社会へのハードルは
人生最難のハードルになるだろう
声帯を震わせて言の葉を声音に変換すれば
周囲の空気を震わせて他者の耳の鼓膜へ
言葉は意思の伝達
だけど意思のすべてを伝える訳にはいかない
好きになりました 愛してしまいました
心がど ....
煌びやかなネオン通りや
切なすぎるメロディーよりも
心潤す存在があるとすれば
喉を潤す生姜紅茶だろう
君は何時も
何かを勘違いしていて
ジンジャーティーと言えば
....
親と両国で会った
そして 帰る電車に乗った 地下鉄で
それは 自分にとって何だったのだろうと考えていた
話していたのは空の色についてだったのかもしれない
一日中 考えていた そんなこ ....
ダイバーシティーってさ
お台場みたいな
オシャレな街なんかなー
私がつぶやくと
いやいやいやいや
あなたは手のひら
ぶんぶん振って
多様性ってことなんだね
そおなんだー
私
....
水の悲鳴と
鐘の音が重なり
どこまでも
眠りを遠去けてゆく
骨と木と岩
蒼い火を吹き
砂と浪を照らしながら
海のかたちを描いている
白く広い風景に立ち
....
パズルの誤算は予想できない
「車の入れ替えパズル」があって
極めて世俗的な
ラッキーな蚋(ブヨ)が
やって来て私は吉央と名付ける
父が風呂で吐くのは
相変わらずだが
私が玄関の戸締りを
....
ロリコン姦婚
放火後のチャイムが鳴りました
ててなし緑られ蛇つなぐ太ころ天が
穴から区域ぬけて
ひとしきりの黙契とともに
まもなく腰くらがる
おしりぺんペンバンばんざい
....
※
死の匂う、音を聞く。だいぶ疲れているのだろうか。考える人のようにソファーに座り込んで、夕方に近い、昼下がりのつよい陽射しに少しうつむく。それは沈んでいる、僕の罪悪そのもの。不意に、 ....
後ろ向きに歩く牛 呼び止められてすっ転ぶ
満腹中枢引っ叩き 奏でる鳴き声ぷくぷくぷ〜
合鴨兄弟行く末は 洒落たつもりのじゃれあいが
隠れ地蔵に酒をかけ 正義の執行待つばかり
....
五月雨にうずくまる真昼
五月雨が集まらない
また丸い空洞から埋まってゆく失望がある。
静けさを避けて 腫瘍のように広がる声
巻き上げたほこりすら元の地に返す声
すべてに人の顔を描かず ....
オンドリヤワォリャカアリャ
アンドレアワーリャカーリャ
遠く離れた石川とエニセイ川
儚暮渡る自転車はアンティーク
ゼンマイを巻き忘れた私は
とんぼとぼと橋渡る
ドレクセイシャラクセイニエタ ....
心の弱い人間と心の強い人間の比率
体の弱い人間と体の強い人間の比率
健康な人間と不健康な人間の比率
病気がちな人間と病気しない人間の比率
悪人と善人の比率
数えあげたらきりのない比率の数々
....
夕方に起きて悔やむような日は
寝癖もカーテンもそのままにして
やがて訪れる朝の光を
毛布の裏で受け止めるだろう
透明な短冊を抱きしめて
夢の中で願い事を書いた
息を吹きかけると消え ....
○「ED」
僕も
北朝鮮なみになってきた
発射の可能性は低い
○「夫婦喧嘩」
「夫婦喧嘩 このごろはボケの応酬ばかり」
○「悪人」
悪人とは
悪を自覚できない人のことである
....
ワイフが
「それはほんとうにわかってないからよ!」といった
できないことは、ほんとうにわかってないからだ、というのが
ワイフの主張だ
それに対して
「わかっていてもできないことがある」という ....
傷ついた鳥が
エアポートで俺を待っていた
足さきを蹴られて誘われていた
頼りないように見える人生だった
幸福の寄るべは俺にはないようだった
悲しくて嘘つきだ
バ ....
人生は全米オープン
うまくいかないことの方が多い
案外身の丈ほどはうまくいっている
狭いアップダウンだらけのフェアウェイ
サイドは深いラフ
グリーンは傾斜の多いガラス面
....
激しい雨に降り込まれて
部屋の中でひっそり灯りをともす
君が生まれたときもこんな雨だったか
僕が死ぬときもこんな雨なのか
雨水は生きていて
都市に自然の生命を注ぎ続ける
君は雨が好きか
....
お箸には正しい持ち方があるらしい。私はそれを誰にも教わる事もなく育って大人になってしまった。
正しい箸の持ち方なんて知らないで一生を通り過ぎてしまえばそれはそれだろう。
幸い、私の妻も正しい箸の持 ....
お箸には正しい持ち方があるらしい。私はそれを誰にも教わる事もなく育って大人になってしまった。
正しい箸の持ち方なんて知らないで一生を通り過ぎてしまえばそれはそれだろう。
幸い、私の妻も正しい箸の持 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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