私は、今までの私を切り離します。
今までを捨てます。
そして、新たな私を始めます。
昨日までの私は、飛び降りて死にました。
私は、今から自由です。
何をしても良い。
切り離した私は、もう存 ....
出島バイパスを抜け
芒塚を過ぎたあたりで
今夜が満月であること
思い出し見上げてみた
トンネルを抜けて
帰ったら何か一節
詠えるような気になって
アクセルを踏み諫早を越え
大村 ....
素敵なお庭だったわね、
あのお家。
こんど伺うときは
ちゃんと
こころを持って伺わなくっちゃね。
そうそう、
ほんとうに失礼しましたよね、
あれほど喜んで迎え入れて下さるなんて
....
ピカソの絵みたいな顔の人が映るから
「嘘つき!」って
テレビに向かって
怒っていると
猫が足元にすり寄ってきた
にゃー
「にゃー」じゃないよ!って
猫にも八つ当たり
ったくどいつもこい ....
世界は驚きに満ち溢れているのに
何の感情も生まれない
世界は美しさに満ち満ちているのに
何の感動も生まれない
自分の生死にさえ無関心で
命を天秤にかけてしまう
ゆらりゆらりと天秤は ....
所謂イタチの最後っ屁のことではなく
おそらく万年ノーベル賞候補が
歯ぎしりして悔しがったであろう
今年度ノーベル自称詩賞を受賞した
在日ペルー人バルガス・サトウ氏の
代表的自称詩集
サ ....
【全国‐同姓同名辞典】によれば、
栄えある1位は、
田中実さんである。
鈴木実さんは、惜しくも3位。
せっかく名前が実であっても、
苗字が田中と鈴木で大違い。
どうせ ....
舟よ出帆せよ
独り魂の旅へ
強く強く己を保ち
震え震え嗚咽し
舟を出帆させよ
広大無辺の大洋へ
久々に暖房の入った喫茶店
お喋りの花が咲く
私は無言で聴いている
ざわつく人々の楽 ....
ロックって何?って訊かれたから
私を動かすエナジーだと答えた
止まってしまった心臓も
ロックのビートで動き出すんだ
笑い転げていたけれど
本当のことだよ
少なくとも私の心臓は
ロック ....
あれは
だれかを
思わせる夕焼け
非常口から
眺めていたっけ
ベランダからも
眺めていたっけ
心の窓が
開いていたっけ
絵の具がこぼれて
しまっていたっけ
わたしらを造っ ....
空が鳥を食んでいる
大地が樹木を食んでいる
愛が私を食んでいる
口腔を歯磨き粉で満たせば
ガス室での緊張
その後に訪う弛緩が
菌と異国の灯火を
消失させるだろう
何枚もの便 ....
山小屋で隣どうしになったオジサンの話である
北アルプスの高い山に初めて登ることになったので
登山専門店へ服を買いにいった
口ではうまく言えないので
今持っている服を持っていった
そして高山用 ....
肌寒い夜
ケータイであなたの声を聴く
長い沈黙のあと
「疲れた」
と、言った
何かが欠けている
と
思ったら
月か
夜が暗くて
秋だなと思う
誰も居なくて
夜だなと思う
寝静まった街は好きで
澄んだ空気に自由を感じる
でも
何でも出来るのに
何も出来ずに
人生だな、とか思う
通り ....
special pink sky
特別な夜のありがとう
special pink sky
特別な夜の愛してる
聴いてる? 知ってる
蹴るよ 感動する このココロ
投げるよ 叫ぶよ 嘆くのは ....
ごめんよ。
みんなごめんよ。
各方面に頭を下げる。
首吊りって。そんなカタチ。
死んでも詫びているんだ。
責めないでやってほしい。
ね、ころがる土のやわら、かさかさ、さして枯れ草に、お、ちる影のはな、つけて、に、おいすぎる、肩、ハ、かがないのは儚いでしょうか細いあしがない土を掘り起こす私を夢に気づかせたのはひとでなし臭い、 ....
街に出れば楽し気な人々の群れ
私は はぐれて1人で歩く
お洒落なカフェでお茶をして
ショッピングバッグを置き忘れる
約束の時間はとっくに過ぎても
恋人からはメールすらこない
誰も私を愛 ....
ぐうるりと動かして ぎょろりと留める
黒玉の部分は どうやったって動くから
白い部分が 均一になることはないと独り言
画面の余白に従って カーソルと動かすと
カースト制度に促される
....
「デブに悪人はいない」
そんな定説を覆しつつある
某ブタ王国のトンヅラーに対して
強い憤りを感じる私は
今回の選挙に立候補する意思を固めた
脂肪、それこそが希望
脂肪の党をよろしく ....
流出する
流入する
黄金に輝き
競り上がる
銀に輝き
砕け散る
渦巻く底で
浸透し合い
愛流、
宇宙の入江と化す
見ざる聞かざるに言わせてやる
見抜けないと繰り返すだろ
カタカナで唄うなら感じ方変えちまいな
正解は世界中だ
ワルツでも踊るか
明るい詩なんて書けるわけがない
パニックを起こして
死にそうな心
心臓麻痺を起こしそうな恐怖感
天使たちは笑うけど
私にとっては笑い事じゃない
恐怖と不安を煽られて
つまらない承認欲求と ....
人のいない事務所では
書類から何から死骸のようだ
我々もみな死骸として
書類という死骸と
戯れているに過ぎない
事務所ではすべてが死んでいる
やがて勤め人が出勤し
事務所は賑わいを取 ....
天空は 残暑の顔して
低くたれこめ
そのためか
むし歯の町並みは ため息を閉ざす
だが
隣家の ....
見ていたい
いつでも どこでも
地球の裏でも
カーブミラーを果てしなく繋ぎあわせて
見たい 監視したい
表情 行動 行き先を
発する言葉 一言一言 ....
中秋の名月を見たかい?
中傷の政局なら見た
傷心の民衆も見た
哄笑の首脳部も見た
妄執の亡霊も見た
見たは十五のお月様
昨日の月は……丸かったなぁ
紅葉まえの木々からも虫の音が
鈴の音が
降ってくる
星の音が
大マゼラン星雲から降ってくる
もうひとりの自分よ
観測しておいてくれよ
俺に期待してくれよ
....
セルロイドの羽が
セピア色の大地に映える
セルロイドは叫ぶ
羽を開きながら
硝子は割れ
大地は傷付いた裂け目を哀しく涙しながら
一対の稲妻が突き刺さるように大地に刺さり
片方で電 ....
夜のとばりに彼女は歌う
恋人と喧嘩をした日は
シャンソンを
雨の降る日は
バラードを
街明かりも遠い川岸で
風に吹かれて歌を歌う
彼女は時々サックスを吹く
声のトーンに似た音色
....
1046 1047 1048 1049 1050 1051 1052 1053 1054 1055 1056 1057 1058 1059 1060 1061 1062 1063 1064 1065 1066 1067 1068 1069 1070 1071 1072 1073 1074 1075 1076 1077 1078 1079 1080 1081 1082 1083 1084 1085 1086
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.48sec.