あめがふる
ゆめのなかにも
部屋の中にもあめがふる
あめがふるふる
あめがふる
おもいでとかして
あめがふる
トイレの中に
あめがふる
あめがふるふる
あめがふる
....
闇は暗さにしか生きないらしい
例えば雨上がりの朝は
闇の気配を残している
貨物列車がごとり、と音を立てる
その分からない程の微動で
昨晩、闇が確かにあったことが分かる
雨雲を置 ....
悲しみよついてこい
肩を組もう
酒を酌もう
涙を汲もう
いのちを捧げるなら
断崖に立て
退路を断て
今すぐ発て
悲しみよついてこい
東京の林に ....
今宵、我は旅が一体何であるかを確認した
*
酔い醒めの露天風呂にて
ざぶんと裸はたちあがり
キンシクイキノ外へ、出タ
(竹垣に映る人影は、赤いはらを掻いていた) ....
私はこれをPABと名付けたい
近い将来世界中に普及して
一家に一基の時代が来るに違いない
下手をすると
夫婦が別々に所有して
DV即スイッチオン!なんてこともありえるし
キッズ向けが出来れ ....
朔太郎住居跡へゆく、途中
路面にくしゃり潰れた柿はあり
(種は、離れて落ちており)
あわれな柿の橙色の只中に
くっきりとした{ルビ蔕=へた}の渦巻く瞳が
遠い過去から
しゃ ....
「別れのブルース」で有名な
詩人・藤浦洸の住居跡を訪れると
碑の傍らの{ルビ叢=くさむら}に棄てられた
ビニール傘が{ルビ埋=うず}もれ
秋の中天にてらてら耀いていた
今日も太陽は ....
顔を持たない彼らと僕らが
今朝から
新しい顔で手を振る
ほんとの顔を
ほんとに忘れたのか
その手の振り方
{引用=賛成多数で
人として当たり前のことが
ぼやけてく
....
母さんがせっかく作ったんだ食べて行け
父のひとことに逆らえず
しぶしぶ食卓についた君は
スープを一口
口に入れると
涙をこぼし
絞り出すような声で
ごめんなさい
と言った
....
シルクの雨が
詩っている
やさしく語り
諭している
ほそい糸が
秋の景色と重なる
白い線ふりしきる
見上げるそら
やわらかい
まるで母の懐のよう
絹のように
....
近ごろホテルも駅もコンビニも公園も
洋式便座が主流である
楽なのはよくわかるが
僕は見知らぬ多くの人たちの生尻と
スキンシップしたくはない
病気を持っている人がいるかもしれないと思うと
出 ....
物を知らないと言うことは
恥ずかしいことだと思いなさい
人の心を思いやると言うことよりも
重大な過失だと信じなさい
十代の頃
硝子のハートを抱えた僕は
そんな台詞に
一喜一憂した ....
とめどなく
こぼれおちる
涙のしずくが
アルバムに置いた
紅葉をぬらし
しみこんでゆく
さよならを
言えずに別れたひと
くれないに
黄金色に
塗り ....
背を向けた時計との会話
雨のむこうの夜は赤く
音の径を
少しだけ照らす
指の鋏で
切る仕草
切りたいものを
切れない仕草
溝が 淵が
永く暗い 一本の ....
Ⅰ
わすれてもらへるなんて
うらやましいことです
たれの目にもふれず
こころのうちに咲き
たれに憶えてもらふこともなく
たれにわすれられることもなく
時のは ....
穢れた少年時代 穢れた青春
上手く言えるわけじゃない
だけど僕を壊したのは紛れもなく
「時代」そのものなんだろう
怖いもの知らずとは よく言われるけども
沢山犠牲にしてきた
心を偽りに ....
選挙に行ったことがない
日曜には競馬があるからだ
ディープインパクトの血が
どれだけ凄いものか確認するのに忙しく
下らない選挙に行ってる暇がない
いや、本当の理由は別にある
クソ市 ....
ホウキが大きすぎて
庭がはけなかった
バスは停留できないのに
風呂場だけは設置されて居た
庭だった
次第にコゼットはイラついて
ホウキを投げだす
母のファンテーヌは化粧ばかりして
自分 ....
春の空が欲しい
ふと
そんな想いが過ぎった
だからと言って
できることはない
桜の花が好きでもない
お気に入りの季節でもない
けれど
そんな風に思ってしまって
どうに ....
ワンカップのミルク
おどらされた花かんむり
つまびく糧は
ひとさじの砂糖
さらさらと
ながれるのは
、刻
やわらかなちぶさ
ならべて
そらをさかさまに
およぐせいし
....
熱に浮かされて
ひとりで居る間
私たちの上空を
留めていた骨が
溶けだし
また骨に
戻るまでの
湿度を保つ
鳴りだす私を/連れ戻す
架空のお前の声が聞えて
....
センジツライノメガフレバ
先日来の雨が降れば
煎じつつ爪ライ麦のフレーバー
赤色灯滲む父の引かれていく
センジツライノメガフレバ
先日来の雨が降りゃ
私は帰ることが出来るらしい
進む一歩 ....
よもやまよもやま
そふえみだれつ
ちのまたちのまた
ゆれつほふれつ
しゅくじょの
まつのよ
はなさきやあれ
あれさきやはれ
ないしょのおくの
もずはちまん
よもやまゆやま
あさら ....
言葉では伝えきれない想いは
どうやって表現すればいいんだろう
焦っても仕方ない
ゆっくりと考えよう
いつも同じ想いをグルグル考えているのだから
無理しない
無理する必要はない
無理に詩を ....
憧れと郷愁の感情は
対象を全く欠いたままに
どうしようもなく湧きあがり
魂の奥処に垣間開く
渦巻く宇宙の輝きの余韻
響き木霊し流れ出す
そうしてまた、
森羅万象と繋がり合う
止 ....
羽田からの帰り機内で三歳ぐらいの女の子と一緒になった
女の子が僕の隣に座ろうとしたら
若いパパが
「窓側でしょう」と言って
窓側に座らせた
若いパパは僕の隣に座るとすぐに
「うるさいですが ....
花つぶら
笑顔が揺れる
あの音が
こころを
落ちつかせ
少し肌寒い
夕暮れ
わたしは
めがねをはずし
そこに座る
遠くに見える
水色の雪の珠
ふんわり
丸 ....
私は空気にもなれない
せつなくもありません
ひとはどうして
けなし嘲笑うのでしょう
壊れたブリキのロボット
汚物扱いめだけぎょろぎょろ
私今日決めました。
風 ....
だれかの手袋が車に轢かれる季節がくるね
あと二十四歩でたどり着く家の明かりは暗いまま
金木犀散らす弱い雨に一つの傘をさす
住宅街の自販機にはまだ温かい飲み物がなくて
裏側に隠れた太陽を待ち ....
希望は絶望の始まりか
幸福は不幸の始まりなのか
でも誰だって 不幸になりたくて生まれてくるわけじゃないだろう
命あるもの必ず死は訪れる
人は死ぬために生まれてくる
問題なのは死に行きつく ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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