僕は、変われないと思っていた。
変われないことが、悲しかった。
僕は、変わった。変われた。変わってしまった。
それでもたまに、悲しいこともある。
変われないと思っていた僕の手を、今 ....
時間に追いつけなくなって
昨日のことが既に去年のことになっている
どんどん時間は短くなって
1日が24時間で
1年が365日だという事実も嘘だとしか思えない
歳をとると時間が短くなるというけ ....
眼前に何かある
私の注意を引く何かが
私はその表面の埃を取り除き
それが逢えなくなった娘の顔写真だと気付く
同時に、
私の魂の奥深い処から
娘への郷愁憧憬願望ない交ぜになった
深く錯綜し ....
私がいない朝
天使が泣き出すから
私はここに居てもいいんだ
私がいない夜
天使が眠れないから
私はここに居てもいいんだ
いつかは この世界を離れる日がくるけど
その日がくるまで
....
季節はずれのひまわりが
咲くはふるさと停車場の
隣のコンビニ自転車置き場
むかしかよってガリガリくんを
一夏なん本たべただろうか
ドングリあたまの小学生が
紙飛行機を飛ばしている
い ....
WXYの三文字だけで
君が浮かんだ
昼下がりのマセマティックス
カップサイズが知りたくて
そっと置いたビデオカメラは
先週トーカ堂で買いました
Eカップでもいい
Fカップでもいい
....
肩をすくめて
おろすことが
できなくなった
だからもうしばらく
このままでいよう
まだ目眩はしないから
大丈夫きっと
まばたきもできないけれど
しゃっくりもできないけれど
....
もうだめ
じゃあないだろ
おおきないんせきが
このほしにぶつかろうと
わるいほうこうに
よのなかがながれていこうと
まだだいじょうぶ
いのちをかけて
い ....
宇宙サイズで見たら
地球が爆発したって
なんにも変わらない
京の命が消えたって
なんにも変わらない
村田諒太がWBA世界王者なったって
季節外れの台風が来たって ....
ありがとう
美少女がささやく
愛しています
ありがとう
僕は拳で殴りつける
美少女の身体は跳ね
顔面が赤く腫れる
....
初冬の初雪の舞う中
風が木立ちの間を勢いよくすり抜ける
山の頂きから頂きに掛けて
送電線の唸る音が聞こえる
人造湖は波打っている
一瞬ふわっとしたかと思うと
空は洗われ 雑木林は明る ....
重ねてゆくとひとつになる
どんなにたくさんあっても
重ねてゆくとみえなくなる
どんなに綺麗なものでも
重ねてゆくしかない
流されたまま
ここからうまれ
どこへもゆかず
重ね ....
私は大人気ないから
「もうその辺で許してやれよ」
と言う言葉に耳を傾けない
どちらかと言えば
トドメを刺したい
だから今
敢えて
ババアやその周辺への批判を続けます
赤塚マンガ ....
雨はあがった
空をみあげると
久しぶりの秋の空がひろがる
みな、何者かにせかされ
脅かされ
あわただしく日々を暮らしている
夢を 野望を 安心を 理想を
追い求め
そして日は暮れてゆく ....
窓辺に花を飾って
出窓にはアンティークドール
白いレースのカーテンで飾れば
もう 完璧
幸せを絵に描いたような家庭の出来上がり
どうせ 見た目が全ての世の中
家族ごっこをしているなんて
....
ボケ夫婦になると
お互いボケの責め合いになる
「電気消し忘れ!」
「トイレの水流してない!」
「蓋をきちんと閉めてない」
「あれ、あれじゃわからん!」
責めると責められるから
この頃僕は ....
風が吹く
強く
トタン屋根が揺れる
怯える
妄想が始まる
風にさらわれて
知らない土地へ
飛ばされる
初めて見る海は
広く
大きく
だのにひとっ飛び
また風が吹く
さらに ....
世上見えないねぇ雨が降ると。
雨ですね。
雨ですか。
落ちてくる水ふうせん。は
こま送り。で見るといい。
アスファルトに落ち、割れ
四方八方へ行くのです。
どこに ....
僕は一枚の紙
美しい物語が綴られるはずだった紙
だのに、その表面は虚しい無地のまま
降り止まない雨に打たれて
溶けだしてる
ある晴れた日、道行く人々が
ふいに風に舞う紙に変 ....
あなたは知っているだろうか?
秘密のさぷりのあることを
目には見えない
あの透きとおる粒のさぷりを
うつむく夜に
ーーごくり
ひと飲み
で
あなたの体内に具わる
エンジン ....
命の意味は宗教的
命の意味は種の保存
命の意味は空間的
命の意味は
命の意味はたくさんあるけれど
命の定義はひとつしかない
決めつけたら駄目
決めつけたら駄目 ....
老いてゆくこの身を
黄昏の空に
横たえている
怯えているのですか
夢みているのですか
たぶん
どちらも
闇は光を呑み込み
光りは闇を呑み込んで
絶望と希望くりかえす
....
ざりざりして
つめたい砂底に種をうえては
おびやかさない
まねくのはいつも、水
ひらかれた土地の穀物の声
らー、
と揺れている風の脚
とうめいを覗いたら景色になる
穂は ....
deadendな夜にきみは優しい
weekendのあさにゆでたまごを食べるみたいに
はっぴいえんどを聴きながら
The Doorsのthe endをおもう
愛はやすみなく働いて ....
美しい紅葉の写真を撮るために
カメラと三脚で二十キロもあるザックをかついで
三千メートルの高山を登ってきたシルバーと
山小屋で同室になった
これでも軽くしてきたということだった
美しい写真を ....
幾つもの黄土の波線が
水浸しの校庭を遥か越え
何処までも走っていく
わたしの意識は冷え冷えと
その光景に呑み込まれ
どんどん平たくなっていく
荒い呼吸を繰り返し
次第に遠い意識の断片 ....
○看護も介護も
ふだんの付き合いが大事!
困った時だけ助けてくれ!
と言われても
もう遅い!
○離れてみれば
有り難さがわかる
古女房も
○年を取っても
健康であれば
幸せ ....
花野を二分するようにさやかな小川が流れている
書くべきでないこちらのその向こう岸がまばゆい
悪い夢を見た人たちが
今朝を待てずに捨てに来る小川
好まない好めない幾つかからは解放されて
枕 ....
窓硝子に映った一角獣は
怯えることなく
凛としたまま
そこに佇んでいた
白い毛並みは金粉が混じったように煌めき
燃える炎の赤い瞳はつぶらなルビーそのもの
巻き貝を細長く伸ばしたようであ ....
姿も形もいらないから
心だけが残ればいい
クラゲのように舞うことが
できるだろうか
流されるだけでもなく
音も立てず
生命の強さを感じられることもなく
血液の温かさもしらず
....
1038 1039 1040 1041 1042 1043 1044 1045 1046 1047 1048 1049 1050 1051 1052 1053 1054 1055 1056 1057 1058 1059 1060 1061 1062 1063 1064 1065 1066 1067 1068 1069 1070 1071 1072 1073 1074 1075 1076 1077 1078
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
3.53sec.