走る唇
音を捨てよう
風に苛まれて息を殺す
歌
喜びが身体に浸透する
だんだんだんだん
砂場の少年誰?
山を越えれば腹八分目
床の瞳
傷の瞳
階段の球
水の震え
櫛の先が
標に刺さり
白く白く
咲いてゆく
流木のはざまを流れゆく
骨の行方をひとつ知るとき
咆 ....
ひとつには多く
ふたつにはさみしい
径の亀裂に貼られた紙が
雨水に圧され 破れかけたまま
むらさきにむらさきに空を喰む
....
夢の切断面を
あまりじろじろ視ないことです
暗い朝を浴びすぎるのと同じように
眠れなくなりますから
俺は揺れにユレテイル
けれど
皆がゆるゆる笑ってクレレバ
ウクレレくらい軽く弾き
歌の一つでも披露して
皆さんホクホク喜び拍手
してクレレバいくらでも
俺は揺れにユレテイル
けれど ....
詩を書きたい。
はじまりを告げる詩を書きたい。
安心を与える詩を書きたい。
温もりのある詩を書きたい。
おわりを惜しむ詩を書きたい。
誰かの心に少しでも住めるような、そんな詩を書きた ....
暗く淀む沼があって、
底のない沼があって、
死体でそれを埋めたてて、
若者達の死体で埋めたてて、
死体はどれも血まみれで、
瞳は濁って光が無くて、
なかには首が折れているのもあって、
そ ....
あたしがまだ二十代のころ
三十代のひとなんておっさんだった
えふさんもえぬさんもわいさんも
あの頃三十代前半だったんだ
あのおじいさんみたいなひとなんて四十一才
月日はた ....
自殺したがっている人たちは
死をどう考えているのだろうか
死ねば楽になると考えているのだろうか
地獄に落ちて針の山が待っているなどとは
考えないのだろうか
僕は死ぬのが
とても怖い!
死 ....
転がってゆく糸
穴に乗る洞窟
すきまで遊ぶ看板
光の形をした象
喜びで救うことは
そこにあるから入るもの
その延長の自我
認識しただけの自我
数字と踊る靴
雨の泣く道
静か ....
階段を上り切るともう
下りの螺旋階段
今度はどんな命を戴くのだろう けれど
ほんとうは ほんとうを言っても良いのなら
――永遠の両翼が望みです
もしもその価値が私にないのなら
神さま真夜中 ....
変身願望
満足させてくれる
銀の校章真っすぐに
坊主頭に髪の毛がわり
野球キャップで炎天下
心臓が干上がるぐらい地を駆けて
シルクハットで言葉に詰 ....
棺に横たわって
昼寝してるみたいな
穏やかな表情のきみに
さよなら
なんて乾いた言葉を
見下ろして呟いた
あれから随分と
季節は追いかけっこを
何度も繰り返して
今ぼくは
棺の中に ....
左手でつかんだ豆を放り上げては落ちてくる男は山高帽かぶって静止と落下の両方の手で受け止めたいうまくいかないことによろこびをうれしみをほほえみをいつだって太陽の方を向いて顔を綻ばせますヒマワ・リーさんの ....
ぼくらはぼくらを中心とした宇宙しか持っていない
ぼくらはぼくらからしか世界を考えられない
なのに地動説がまかり通っているのがとても不思議
犬の散歩をするひとが冬の街角に消えていく ....
いつもあなたは完全だった
手を伸ばせば星が降り
振り返れば朝日が昇る
雨の日も風の日も
あなたが歩けば花が咲いた
世界はあなたのためにあった
それほどあなたは完全だった ....
大好きな高校を成績がわるくて退学させられる次男が心配だ
乳癌とたたかうためにオレは子宮を全摘した
来月右の乳房をとる
オレの生への執着は次男だけだ
子宮をとったら鬱っぽくなると ....
ふあんていな挙動、まちがってしまうま、うまく酸素は運べやしないし、言葉は空費してからっぽの内燃がとうめいな温度を刻んでいく、ね、エロ動画リロードしたらバグっていつも花火みたいな ....
時間がゆったりと流れ
深まる秋の涼風が吹き抜けていく
僕は久々に落ち着き
この世界に居着いている
不思議だ
不思議だけれど
世界は今日、
僕という存在を包み込みながら
今一度の ....
水面から突き出し露わにされた
見えざる岩の 固く 鋭い突端
流れを切り裂いて
空間を満たしとどまることのない
行進を
ただ白く ....
剥がれ落ちた欠片が
今日のアナタの証
一つ哀しさ
一つ嬉しさ
憂いまでをも詰め込んで
飲みこんで
飲み下す
ミキサージュースにして
葉で掬う
スプーンの代わりに
松脂固 ....
左の肘の曲がり具合が気に入らない
ふと、そんなことに気づいた
角度を変えてみたり
腕を上げてみたり
手の平をひっくり返してみたり
肩をまわしてみたり
顔の向きを、そして
身体のいろん ....
殺人も自殺も
強い人間不信が根底にある
決して溶けることのない氷山の固まりのような不信が
心の奥底にある
たとえ顔は美しくても
言葉は優しくても
面倒見はよくても
胎児の時に芽生えた人間 ....
絶えず押し寄せる波
眺めていると安らぐ魂
波と同じように
絶えず押し寄せる幸福の波
ただそれに気づけばいい
気づかなければ
過ごしにくいかもしれない
暮らしにくいかもしれない
....
閉ざされている。
この窓も、どの窓も。
・・・城門も。
あの森の教会の扉も?
閉ざされている。
パリの冬も。
ニューヨークの夜も。
もしかしたら私の心も?
....
※
また割れた
壊れた
知得の話になって
ぼくと彼女は全然考え方が違うのか
会話が足りないのか
もう車で遠出できる体力もなくなってしまったらしい
どうするんだい? この先……
....
食パンを食べてる時
最後に流し込むコーヒーが
妙に旨い
しばらくして
遠い昔の
朝の味だなって気づいた
冷え切った夜の部屋で
腹減ってたのか。
旨そうに
飯を食うな
悲しくなるから。
縁側から見える風景は、タイヤの遊具とうさぎの小屋、小高い山と、その裏に生えているバナナの木。
住宅街のなかで息づくその空間の真上にはいつでも空空空空空空空空空空空空空空空空が流れていた。
目に飛び ....
幼いころ、友達と一緒に
崖の上から見下ろす港に向かい
よく小石を投げて遊んでいた
何度も何度も石ころを投げた
そんなことを繰り返していたら
いつの間にか投げることが得意になった
父親がわた ....
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