むらさきを
白に刺す
影絵 影絵
すべてが
生まれ来る暗がり
明るく 渇き
荒れ とめどなく
波間に漂う
水はじく生きもの
艦が着く
小さく ざ ....
あなたの云う、地獄と名のつく場所に連れていってくれと、私がいうのもおかしいので、その方へむかっていく背中を、みていた。煙草の煙にまざって、ゆらゆら幻影、だんだん、見えなくなっていく。私は噛む。爪を、噛 ....
お尻に何かが顔を出す
椅子に座ると痛み放つ
これを痔と言わずして
何と言おう!
痔主とはよく言ったもんで
主人としては病寺へ直行
若い看護師天使なる
指先でち ....
白いシャツには必ず着ていた
濃紺のVのセーター
キリッとしまった感じが好きでした
気づいたのは時計を見た時
袖口から一本の糸がほつれでている
この気持ちの ....
誰にも会わなかった休日が過ぎた
もう 僕の部屋の窓は 暗い
映画だけでも見なければと思っていたが
だけど 今日は少し 寒い日だった
僕が何をしなければならないのかを
時々 僕は ....
二日ほど前
顔のあたりに穴が空いた
穴というべきかなんなのか
顔があるべきところに
冷たい空気がただよっている
加湿器から出たほわほわが
渦をまいてとどまっているようだ
きっとこれは ....
寒い夜
床に耳
ドクンドクン
心臓の音
眠る森
静かな切り株
深い虚
地下を流れる川
三十度目の春
onとoff、onとoff
命が点滅してるみたい
破れた頁
3月 ....
今日は午後から
晴れが降り出すでしょうと
テレビの予報官が言った
すぐに雨が降り出すでしょうと
訂正が入った
晴れが降り出すのも
いいかもしれない
想像してみた
晴れが降り ....
退屈な日々の中で、些細なことに幸せを感じながら生きるもんだ
煙草が美味いとか、コーヒーが美味いとかさ
つい最近まで俺は宗教、宗教と、宗教のことばっかり考えていたんだけど
宗教なんて今はどうでもい ....
跳ね上がる、湧き上がる、躍り上がる、
歌う、歌う、歌う、歌う、
躍動感にみちみちた空気、
あちこちに飛び交う音符の羽虫たち、
唐突に鳴るクラッカー、
輝かしい照明は目も眩む、白、
白の ....
悴んでしまったかの様に
何も感じられない 指先
柔らかいのかい 硬いのかい
触れた先に何もない
歯が砕けてしまうかのように
鉄の錆びた味がする唇は
柔らかいのかい 硬いのかい
触れた ....
「効果のないことはやらない」
言ってもダメ!な人には
言わない
やってもダメ!な人には
やらない
あたりまえのことだけど
これが意外と難しい
わかってもらいたいという気持ちが
心の底に ....
嘘の扱いに慣れて
言葉巧みに女を騙せたら
それはそれでしあわせなのかもしれない
嘘の扱いに慣れていて
言葉巧みな男に騙されたら
それはそれでしあわせなのかもしれない
女の紅く濡れた ....
路地裏の、闇雲に積み上げられたコカ・コーラのマークのケースの一番上の段からは内臓に疾患を抱えてそうな誰かの小便のにおいがした、睡魔で朦朧とした頭を手のひらの根元でがつがつと二度小突いて、ノーブラン ....
こうべの垂れた敗戦間近だ
薬を飲んで飛ぼうとした
情けない親だ、幼い子供に止められた
敗北と隣り合わせ
私はもう出鱈目だ
矛盾したいきさつだ
嗚呼生き過ぎた
....
見上げた空は
ただくすんでいて
希望の光とやらの
筋さえも見えず
暖かな陽射しの兆しも
白い月の欠片も
一点の曇りも明るみも
なにもなく
ただそこに広がっていた
そんな空をただた ....
それはどこにもなく
それゆえに誰もが乞うもの
その美しさとは何か
失われる前のその前の何かとは
放埓な瞳は射貫かれしこころを知らず
焦点は結実する光の表情へ
恐れを
そして揺らぎを生きて ....
体調が傾くとき
この身体が神様からの借り物だと、
いつか
お返ししなければいけないのだと、
思い出す
(呼気や言葉や預金や感情や記憶とともに)
そしてわたしたちは
有限の中で
愛し ....
狂奔 薪に困ったら呼べ
ヤニ臭い革張りとゴム臭い鉛 俗悪な日溜まり 燃料事欠かんゴミ屋敷
廃屋 不審火燃え滾り 有刺鉄線凍る隘路に
防犯灯耄碌 段ボール覗き込めば猫のモツ
発破そして威風 巫山 ....
齢(よわい)48にして、
うんこを漏らした。
通勤途中、他の社員と顔を合わせるのが嫌で、
いつも、遠回りして会社に行くのだけど、
途中、時間合わせで、コンビニで週刊誌でもめくっていたら ....
ひたち
やろう
としま
おんな
でも
わりと
かわ
いい
から
と
しわ
を
おお
めに
みて
いて
かわいさ
を
かmじ
なが
ら
みて
いて
も
こ ....
ひたち
の
しり
が
だn
りょくに
とんで
いると
いう
ことを
いっしょう
しらず
しぬ
のは
なぜ
なのか
だんせい
きのう
の
よわ
みが
ひたち ....
春、また
海のない街で
想いで腫れた胸のうちはまだ
ことばにならない
ばらが枯れ あじさいが枯れ
百合が枯れ 菊の花が枯れ
それでもまた 蕾がふくらむ
風が行き 雨が落ち
....
一つの知らせ
一枚の枯葉のように軽く
風の悪戯な囁きのようで
隕石のようにこころ深く
波立たせ沸々と滾らせる
一つの知らせ
冷たい火夢を注射した男が蜥蜴になって
すばやく夜の ....
小説の最後数ページ手前で
パタンと閉じて 深い深呼吸をする君
ボクはそれを馬鹿にして笑ってた
子供染みていて
もう一度 君は小説と向き合って
その馬鹿正直なその突き刺すような
眼差 ....
パラリンピックをテレビでみながら
すごいなあすごいなあと感心する
ないものをみようと凝視している
あし 腕 視力
だれだっていつかは衰えてゆくんだけどなあ
そっとつぶやく
満杯 ....
何も無い
この時間(とき)
何も無い
この心
何かを求める訳でもなく
何かに縋る訳でもなく
ただ
何も無い
真っ暗な部屋で
ただ
何も無いことに
何も無い。。。
....
銀河の高さの
白い霧
夜に架かり
動かない
左の肉の寒さが目覚め
右より細く震える時
月は余計に そして速く
見るものの方へと割れはじめる
光に光をこぼ ....
あ、という声とともに
我がもの顔でもなく 他人行儀でもなく
整然とボクの外を滴る血液
ボクはその血液をまた自分の中に
取り込むように飲む
噛み癖の治らならない 傷だらけの手を
錆び ....
クソ自称詩は
バカなおばはん自称詩人を
誘き寄せて
飯と一発にありつくための手段だが
最近めっきり引きが弱くなってしまった
私のクソ自称詩にも
限界があったのかと
悲しい思いで一杯だ
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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