みおろすこの街の
眺めは最高のイルミネーション、
頽廃のタワーマンションに
どんな正義も眠るころ、
さまよう夜のいっぴきの黒い猫
あなたを求めて黒い影に化ける。
逃げているわけでは ....
ほんのすこし長く
少年で居過ぎたのさ
膨大な時計の回転のなかで
上手くやるコツを見過ごしてしまった
高速鉄道の窓から見える景色に限りがあるように
自分の思うがままに走り過ぎたのさ
ごら ....
気がつくと
地球の上に乗っかっていた
人として
ヒトを殺すこともなく
かと言って
人として
何をするでもなく
気がつくと
地球の上で
地球にしがみついていた
生きる為に ....
足腰が
いたいを超えてくるしい
いたいは
やがて消えるのなら
いたいで済むけれど
ずっといたみが続くと
くるしいに昇格する
いたみやくるしみのなか
....
軽やかに
スキップするように
春がやって来る
足跡を残さず
粉雪を蹴散らし
ヒラリと舞い降りて
きらめきを振り撒いて
薄紅色を撒き散らし
柔らかな陽の光を伴って
テレビが言っていたけれど
PINKの花の咲き誇る情景は珍しいらしい
雨期と乾期と二つじゃなくて
僕らの黄金の国には四季がある
それはとても素晴らしいらしい
....
車に轢かれて数メートル飛ばされる
身体が宙に浮いて、アスファルトに叩きつけられるまでに
時がモーションをかける
記憶の走馬灯、セダンの前を、目の前を、走り抜ける
大事なあの人に ....
東京に住むいじらしい区民や市民
どんな玄関でどんなリビング
カーテンやペットや冷蔵庫
こどもたちの部屋
帰り道の外灯
季節の花が咲き誇る
宙に圧倒的な銀河が
....
海や川は幸せだ
何処かへと注ぎ込むことができる
水溜まりは悲しい
道に水溜まりがあると
足を止めて話しかけてしまう
そしてそこに
私の姿も映る
君を想う
形を無くしてしまった君を
....
風は荒れ狂うものさ 解かるだろう
やがて虚ろな静けさだけが残るって
風向きを変えることはできないし
目的地を変えることもしたくない
帆船ってやつは風頼みの上
腕に頼りもやめられないってこと
....
その言葉を発した瞬間
空はぐるんとひっくり返り
猫もぐるんと伸び丸まって
僕の世界は手のひら返し
みごとなまでに暗転した
まるで訳が分からない
口を滑らせてしまったという焦燥も ....
陽も落ちてしまえば
悲しくもなるでしょう
家路へと向かうリズム感は
若干ズレて歯痒さ残してる
それでもいいじゃない
進む一歩 一歩 は前へ 前へと
帰り待つ人たちが ....
私たちは離散的だけど、連続的だと思える瞬間が、あって、そういう瞬間を恋と呼びたい。
数学の世界を整数から有理数に、有理数から実数に拡張した人たちは、きっとその時、向こう側の誰かに恋をしていた。
○「ボケ老人」
ボケ老人は
ヤクザよりも
怖い!
何をするかわからないから
○「嫌われる」
シャカやキリストでさえも
嫌う人はいたのだ
僕が
嫌われないはずがない
○「威張 ....
季節は春
もう少しすれば
ダンボール無しでも
外で寝られるかも知れない
そう言った意味では
私の生活にも
春の兆しが見えている
桜の花の潔さが
自分の対極にあるとしても
この冬を ....
そして、あのキャンプ場で出会った
囲われた星空の、
子どもたちをぞろぞろと引き連れて
詩の匂い漂うコンクリートで囲われた
夜の無人の街を歩いていく。
「あすなき暗闇の」
キラ ....
手首茎からパラアリと広がる
指の先に光る マニキュアの花
染まる色なら 勿論 紅
エキスをくれない?
首を傾げて聞きかじった枝が
ボンタンの先にポタンと落ちる
滴るのは霰 ....
そこにいるのは誰?
森の入り口で僕は小さな叫びをあげた。
昨夜からの雨の上がった朝だった。
風そよぐ緑の中で気配は続いていた。
君は僕の味方?それとも・・・。
味方かど ....
はぐれはぐれて
この街までやって来た
この街は焼けただれた街
俺もまた焼けただれて
街とともに啼く
はぐれはぐれて
この仕事についた
この仕事は汚染された仕事
俺はもともと汚染 ....
都会とは違い
田舎の夜景は控え目
ぽつぽつと光が散らばって
賑やかさはなくて
静かに営みを映し出す
田舎の夜景には
田舎の夜景の良さがある
真夜中になればなるほど
明かりが減っ ....
いつもいつも
いまもいまも
ずっとずっと
会いたい、会いたい、会いたい・・・
卒業式の季節が来ると、
思 ....
灰色に枯れかけた景色を
あるいてったさきを
(記憶のおくのほうで化石になってくれていた はやあしのおと)
どうしたって ぜったい壊れちゃうんだけど
あったかい秘密基地がほしくってさ
....
息が詰まるほどに
追い立てられて
こなしても
こなしても
次から次へと
矢継ぎ早に
いきつくしまもなく
立て続けに
押し寄せられる要求に
天を仰ぎ見るのは
逃げ道を探してい ....
そのみえすぎる目で満開の桜の花の下をみて
ひとがみてはいけないものさえみたくせに
あなたったら全然気づかないんだから鈍感でもう
待ちくたびれてあたしとっくに腐っちゃったのよでも
きらきらと ....
気がつけば部屋の中に
砂が入り込んでいる
どんなに固く扉を閉めても
少しずつ床に積もっていく
朝に目覚めれば枕の上にも
細かい砂が散らばっている
(いったい何だっていうのよ!)
....
今回の奇跡はここまでです。お疲れ様でした。
あなたとあの人との出会いが奇跡でなかったという訳ではありません。
あなたが生まれたことが奇跡でないという訳ではありません。
残念ながら、奇跡にも終わり ....
愛も自尊心も信仰心もいらない。
ただ海をみつめていたい。
自称詩人バカをぶつ切りにして
大量の塩と共に
かめで1ヶ月熟成発酵させると
得たいの知れないものが
大量に染みだして来るので
その上澄み液だけを掬って
鍋で24時間煮込む
すると水分が飛 ....
驢馬の群れを率いて仏壇街道を行くと
息が弾んで来て
その息が良かった
驢馬を連れてのモンスターハントは
あまりうまくいかない
ライバルのハンターたちが
とってもモダンで
私を上回るやり方 ....
トイレで詩集を読んでいると
にゅるんと、出てきた
これはいい、便秘知ラズだ
お尻を丁寧に拭き、パンツとズボンを上げたあと
家中にある、たった四冊の詩集をかき集めて
トイレに並べる
....
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