金色の包みといえばあの薬
悲しい話で満たされた
蒼くて薄暗い日々
今はなんとかゆっくりと
この道を歩いて
俯けば希望のような
淡く敷き詰められた花びら
今はまだ
金色の包みを時 ....
ちいさく囁くのは、
この街に染められた心が勝手に、
懸命に悲鳴を我慢して漏れた
生き残るための
こころの絶叫のひとひらの花びら。
樹氷のビルの屋上に立ち、
過去の私の ....
産毛に当たった風は示す
そこかしこにもたらされた
水蒸気の束
拝借された通り道は皮膚
花びらが通る度わずかに香る
花畑の猥雑さ
耳元で囁く大気の運動
今年の音色も活性する
強弱 ....
遠い空に漂う
気球のような不思議に問う。
雲の上に立つと
世界が広がってみえますか?
みえないものは、
憎しみの黒い鎖くらいのものですか?
平和がそこには
転 ....
ビシエド
アナスタシア
ネオドロ
ストラヴィンスキー
マヤミネオ
ランチアストラトス
パスカル
テヘランの祈り
詩じみた固有名詞が
スパークする
酩酊の果ての座興
ネオドロ
そ ....
病気を抱えた
舵のきかなくなった船 オモカジいっぱいにきっても
空回りして波の思うまま
どこへ彷徨うのか不安になりながらも
ノアは祈り続けた
私も祈りに託した
....
・階級制
・髪型自由
・ユニフォームとベルト着用
・仕切りと塩撒きはやらない
・立ち合いは行司の笛
・待った二回で反則負け
・土俵は柔らかいマット
・土俵入りではなく選手入場
・部屋は ....
美しい夜が
あなたのまくらを沈め
月からのびた手が
優しく髪を撫でる
夢が砕け散って星になって
夜更けの風の匂いがして
寝巻きとタオルケットの肌ざわりは
静寂へと翻訳された
夜 ....
土俵から降りろと言った
行司が非難されている
アホみたいな評論家が
「相撲は前近代的だ!」だって
当たりめえだろ
ちょんまげでふんどしで
やたら塩撒いて
ブヨブヨしたのがぶつかり合っ ....
それならいいよ
それしかないよ
だっていつも
すれちがいどころじゃないから
雨風にさくらが真白を降らせているね
それが誰かの玄関をたたく
そのくらいじゃ誰もでて ....
○「三無会長」
仕事なし、子育てなし、介護なし
で健康!なんだから
自治会長ぐらいやりなさいよ!
とまわりの目が言っている
俺もいよいよ地域に恩返しする時が
来たようだ
○「記録なし ....
あなたを腕に抱いて、
わたしの背丈ほどの桜の若木の前に立った。
背丈ほどでも、小さな花が四、五輪咲いていた。
あなたにとっては、生まれて初めて見る桜。
なんでも触って確かめたい年頃だから、
....
毎年この時期になると
どこも役員決めで大変だ
ほんとうにやる気がない時は
重苦しい空気に耐えながら
目を上げないで
ただ同じ言葉を繰り返す
「ほかの方にお願いします」と
でも、いつもそう ....
今年も咲いた
家の裏にある公園の桜。
去年と違うのは
手の中で微笑む父の遺影。
ぶわっと強く吹いた風に
花びらが舞い踊れば
「綺麗な景色だ。」と
喜んでいるかのようだ。
いたわってあげたい
今一番弱っているから
今年もあざやかに咲かせてくれた
これから 緑の葉をたくさん広げて
来年に備える
さくらが引き込まれる美しさをもつのは
....
耳の奥の海の青さ
朝のまま蝶よ渡れ
俄かに結びまた解ける
気まぐれな踊り手たちの
死の求婚を袖にしながら
ただ風を漕ぎ あの島の
今は盲いた娘の白髪を
露こぼす花となり飾れ
高まる日差 ....
君が世界のすべてではないけれど、それでも君が好きです。
きっと世界にとってはとびきり特別ではないこの恋を、とびきり特別に思わせてくれる君が好きです。
「蒼天」
はげしく病みつかれた後に
安静の机上に
灰皿は戻らなかった
こころさびしく
月明かりにうっとりと酔う心地
朝、白く霞んでいる頬に
背かないように ....
惜しみなく埋める
余白に乾杯
赤とか白とか
少し墨のついた
筆を垂らした文字とか
幾何学模様から流れる
音符のような階段の先に
咲く未来
それが
来年と言う名 ....
黒いまんこ 黒いまんこ 黒いまんこ 黒いまんこ 黒いまんこ 黒いまんこ
黒いまんこ 黒いまんこ 黒いまんこ 黒いまんこ 黒いまんこ 黒いまんこ
黒いまんこ 黒いまんこ 黒いまんこ 黒いまんこ 黒い ....
今朝も鶯が
美しい声で「ホーホーケキョ!」
と盛んに鳴いている
新緑の木漏れ日の中から
聞こえてくる「ホーホーケキョ!」
の声を聴いていると
ワイフの小言も忘れて
思わずうっとりする
....
いそいで
いそいで
すずめが走る
いそいで
いそいで
すずめが走る
てまり公園には
誰もいない
誰もいないあいだ
独り占め
いそいで
いそいで
すずめが走る
....
タンポポの花が二つ
そっと寄り添って
仲のよい日光浴をしている
少し離れたところでは
慌てん坊のタンポポ
一人綿帽子
風に揺れて
いついつ舞い上がる
興味深げに
カラスノエンドウ ....
あなたはだあれ?
はなももです
しっかり咲いて
とてもきれい
あなたは?
すももです
すっかりと
花ひとつなくて
おばあさんみたい
ほほと笑いながら
たくさ ....
小高い丘に
鉄塔が立っている
周辺の家々に
電気を送る為なのだろうが
今はもう使われていない
住む人も絶えた
この地域には
もういらなくなった
このあたりに
ポツリポツリ ....
要らなくなったものが沢山有るんだ
沢山有りすぎて言葉に出来ないよ
身についた垢みたいに洗い流せれば良いけれど
棄ててしまうには惜しいものばかり
だからみんな引きずるようにして生きているのさ ....
それは不完全な割り箸であった
何処かの外国で作られた物だろうか
緩やかに少し曲がっていて
きれいに割る事が出来なかった
不完全な私にピッタリだと
曲がったその割り箸で、苦 ....
マーブリングで描かれた永遠の模様
始まりはいつも、そんな曖昧さで、語る事を許さない
抽象的な静物画 又は、静物を見て取る抽象画
暫くは何を見たのか分からない
断片的に、光! ....
――ペルー・リマにて――
ミラフローレスの夏の朝は
パッションフルーツジュースの
なめらかな甘い黄の香りがする
1月の夏は
どんよりした曇天の下で
眠りのように紫立った
ライラッ ....
あなたは真っ白な豆腐みたい
自分のふるえでこわれそう
なのにだれにでも染まってしまう
味がないわけではないのに
だまって同化しちゃうんだね
どんなに小さくなってもなくなりはしないのに
....
966 967 968 969 970 971 972 973 974 975 976 977 978 979 980 981 982 983 984 985 986 987 988 989 990 991 992 993 994 995 996 997 998 999 1000 1001 1002 1003 1004 1005 1006
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
2.95sec.