団地が出来た頃
家は疎らで
寂しいばかりだった

今は完全に団地になって
家族の楽しい声が響く

団地の急な坂道はなく
年を重ねても
ずっと住み続けられるように
緩やかな坂道になっ ....
 桜舞い散る晩春の朝だ。
 風は未だ冷たく、貴女の頬を赤く染める。
 故郷の庭では椿が咲き誇る。
 ストーブの上ではやかんが湯気を吹いている。

 頬を染めた貴女はいつしか私の手を握る。 ....
 新しい明日を迎える為に今日という日のスーツを脱いだ。
 街角の雑踏、裏通りの饐えた匂い、散乱する生。
 風のように過ぎてゆく時を眺めると、欠伸が出る。
 今日も懸命に生きた。

 充実 ....
鼈甲に似せた眼鏡
美容師により造られた髪型
痩せた身体
そして学歴とか賞与に革靴
矜持、強い強い意思
腕を組んでときに荒れて
漏れる吐息漏らす言葉
鶯色やショッキングピンク
走る皇居攻 ....
桜の花びらが散り尽きてしまったら
なにが起きるのだろうか

今抱えている不安すべてから
解き放ってくれるだろうか

一歩前に進むことはできるだろうか

桜の花びらは冷たい

無数の ....
要は介錯だ

頼む方は
この人に、と思うし
頼まれる方は
この人のためなら、と思う

法律なんかクソ喰らえ
捕まえたければ捕まえろ
それでも
やらねばならないことはある

いい ....
サイバーが俺を呼んでいる
お前たちを呑み込む仮想現実、超現実が目の前に迫っている
お前たちは肉体を抜け殻と詩
いわゆる墓標として扱って、生存を仮想の中に投げ込んでいく
サイバー
お前たちはお ....
ここから
30歩前に歩くと
すぐ傍の横断歩道で轢き逃げ事件が発生する
その運転手は私が将来身篭る子の父親で
私はその人の逃走と土に還るまでを手伝わなければならない
「あなた私について来なさい ....
僕は眠っていて夢をみていた
僕の夢の中で君が眠っていた
君は眠っていて夢をみていた
君の夢の中にたくさんのチューリップが咲いていた
するとふいに
赤いチューリップがひとつ
君の夢の中からに ....
紅玉
丸々と膨らんで
てかてかと赤く
誰も彼もを魅了する
君は美しい
認めるさ
ああ、君は美しい
君を非難する者など居なかっただろう
褒めて称えて持ち上げて
それが君の世界だった
 ....
壁紙が剥がれ落ちていく
鱗のように、枯葉のように
ポロポロ、ポロポロと
私は何になりたかったんだろう

その答えは
崩れゆく壁紙の向こうに
隠れているのかも

男はじっと立ちつくして ....
神は
あるかどうかは
わからない
しかし、求めないと
魂は枯死する
愛は
あるかどうかは
わからない
しかし、求めないと
心は枯死する
ラテン語を囁く
髪の長い少女は
金色の瞳を
いつも濡らしている

彼女の鎖骨には
ジュブナイルが埋まっていて
大人になるには
あと少しかかりそうだ

少女は恋をしていた
アスペン ....
書くことが
告白となり
こだまする

人の口に
戸が立てられて
そんなことが
あるんですか

なびく風にも
吹けば飛ぶ
うつろな人の
胸のまにまに
 俺が独り言をやめるとどうなる?

知らんのか
電磁波攻撃が止む

あなたドストエフスキーさんが
思想犯の廉でシベリヤ送りにされ
戻ってからも終生特高に見張られていると
感じていたドス ....
みんな幸せになればいいのに
暴力的な春風に耐えながら
詰まりそうな呼吸を必死に続け
目に入った砂粒で泣き
砂粒のノスタルジーを聞かされ
更に目からは涙が止まらず
涙が止まる方法を あちこち ....
ねぇ おぼえている

この世におりてきたころのこと

あしたが待ち遠しかった日々のこと

まばたきするたび うつりかわって
桜の花びら
糸と針でネックレスにして
穴あけたところから
 ....
背中の掻き傷が疼くのは
蒼白い月が輝く夜
足音を立てずに風のごとく
走り去って身を潜め
雄叫びを必死に抑えて
爪を立てて歯軋りを堪え
零れる涙を拭いもせずに
朝日が昇るのを恋い焦がれ
 ....
なぜ悲しみばかり
流れるのだろう?

遠い夜の街を歩く人の
みやびで正しい歩調があり、

この国のよどんだ人の心に
ひとつの透きとおったメロディーを流す
ありきたりな流行 ....
たてもののすきま
瓶のそこに
いる
みたいな、
うすあおい灰色は
だれかのため息
ひかりが
灯るあいだ
だれのことも
おもいださないで
よくて
シャツがはためく

は ....
十九歳なんて
ちょーアホなのに
拳銃持たせちゃダメだろよ!
大体さ、人殺してブタ箱行くぐらいなら
仕事辞めるだろ、普通
「こいつさえいなければ
もっと楽しい警察官生活が送れる」ってか?
 ....
許せないタイプの若者にあった

やたらと嫁、嫁、嫁と言う気色わるいやつだ

彼を面接していた

昇給とかボーナスについてしつこく訊いてくる

圧倒的なものを持たない者は

努力しな ....
指先の音階、生活の音色。
季節が肌を撫でる。
人の音や風の音が混ざり合って、
青空がピアノを弾いているみたいだ。
ひかりが水面に反射し虹をつくる。
身体のなかで海が呼吸する。
カレーの匂い ....
上本町5丁目のお寺の住職で
47の親友が 今朝亡くなった
病を治すために 入院したのに
医者の不手際で 命を奪われた
毎日毎日 面会をしていた 和尚の彼女は泣き崩れた
和尚よ おまえ ....


春の庭に
寝そべって
一本の骨を
しゃぶっている犬が
横目で人を見ている
何だあいつは
というように

小言は
決して
小さな言葉じゃない
積もり積もると
爆発する時がある
「かっとなって」
殺される場合もある
小言好きな人は
用心しないといけない
スマホが日進月歩で進化するように
世の中がどんどん変わってきている
学習能力がない人は
世の中の変化についていけない
なのに田舎は
今までどおりの傾向が強い
ケヤキが生き急いでいる。 鈍色の空に睫毛がかかり、
引っかかる花粉の向こう側で、若葉だけが強烈だ。

宇宙から溢れた光が砕け、
照らされた ビール瓶の底で
僕はひとりだ。

メメ ....
夢を見ることなどとおに忘れた
そんなことをいうあなたの横顔は
泣いているようにさえ見えた

眠り方を覚えてくれたのは嬉しいけれど
なんだか寂しい気持ちが胸に押し寄せ
{ルビ別離の時刻=わか ....
詩が書けなくても何も困らない
詩が書けなくても朝食は卵かけごはん
詩が書けなくても仕事は毎朝遅刻しないさ

だいたい詩を書く事に何の意味があるの
詩を書く事とマスターベーションの差って何だよ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
坂道夏川ゆう318/4/14 5:07
幸福~晩春の朝にヒヤシンス4*18/4/14 3:00
見えない明日3*18/4/14 0:46
丁寧腰国改修0*18/4/14 0:03
冷たい桜の花びら坂本瞳子2*18/4/13 20:42
自殺幇助花形新次218/4/13 19:45
サイバー狩心218/4/13 17:46
使命018/4/13 17:43
春の悪夢[group]塔野夏子2*18/4/13 15:34
傷ついた林檎卯月とわ子218/4/13 14:59
壁紙まーつん6*18/4/13 11:04
なぜ求める?ホカチャン118/4/13 6:59
秘密ヤスヒロ ハ...318/4/13 6:37
そんな風にりゅうさん018/4/13 6:03
独り言0*18/4/13 6:03
みんな幸せになればいいのに小川麻由美7+*18/4/13 3:52
卯月のゆめ田中修子9+*18/4/13 0:46
焦燥感に苛まれ坂本瞳子2*18/4/12 23:21
なぜ悲しみばかり流れるのだろう?秋葉竹818/4/12 22:58
sakura sodaむぎのようこ518/4/12 22:20
十九歳の警察官花形新次018/4/12 21:36
火にくべろペペロ118/4/12 20:57
この世界の歌水宮うみ2*18/4/12 19:31
和尚の唄鶴橋からの便...218/4/12 18:50
エスキスオキ3*18/4/12 17:47
小言ホカチャン018/4/12 7:59
学習能力118/4/12 7:39
メメント!たこ318/4/12 1:27
夢の女坂本瞳子1*18/4/12 0:56
詩がかけなくてもこたきひろし218/4/12 0:18

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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