○「夫婦げんか 先にあやまって またけんか」
○「責任をとらないやつは 出世する」
○「膿をぜんぶ出し切ると言っている人が膿もと」
○「信号機のない横断歩道ほど 怖いところはない」
....
左半分、灰桜。
花散らしの雨。
軽くひねり出される、膿。
つまみ出された、愚か者。
さみしがり屋だから火を灯す。
ぼくは
もう
独りじゃない。
火をつけてくれた ....
お互いパートナーは居るけれど
お互い割り切って付き合っている
ほら、真面目な人の前では
いい加減で乱暴に
剥き出しで励めないし
己の糞を撒き散らすのは
躊躇するでしょ
お互い外道にな ....
蛇が川の上を駆け、
葦の草むらへと向かっている。
冷たい小雨をはじき、
さまよう古代の戦士の亡霊たちとともに。
詩人には見えない明るい涙の笑顔が
誰の読み物をも読めな ....
いのちを挽いている
音がする
林檎を剥いたら
もういちど飛べるかもしれない
鳥は
鳥という記号に
耐えているわけではない
人は
人という記号に
耐え続け
そのため
もうながい ....
ふうふうと息を二つ
ナンバー9のコーラを飲む
コーラの色
コーラの味
安心した
娘のTシャツにプリントされた苺に台詞があった
SO SWEET
甘いだけでなく優しい
娘も笑っていた
....
今から2ヶ月間で変わる
変われなかったら
死のうと思う
そういう意気込みで
ではなく、
本当にそうする
月
大気は纏わずに裸になる
醜い傷もさらけ出す
隕石の衝突にも耐える
命 ....
しょうがない
今日はもうやる気が起きないんだから
なんともならない
なんとかしようとは思うんだけれどもさぁ
そっから先に進まないんだよ
ペンを握ってはみても
すぐにペンを置いてしま ....
とても快く疲れているのでこのまま眠らせてください
このまま死んでしまうかもしれない
このまま死んでしまえたらいいのに
疲れに救われて
雨に撃たれ
陽射しに焼かれ
粉末になって風に融けだ ....
民進党が
国民の敵であることは
民進党員以外の全ての人が
思うところなので
自衛官が非難される理由はない
ただ、民進党が
もはや国民の敵と呼べるほどの
存在ではなくなったことへの
洞察 ....
赤 白 黄
細い指のその先で
無色の命が息をする
わたし 眼鏡はかけないの
あなたの前では 絶対
制服の下に隠した
透明な臓器
みせられないよ
あなたのためじゃない ....
○「防災無線」
放送による情報伝達にも
田舎では限界が来ている
放送しても
まだ寝ている
放送しても
もう出かけている
放送しても
録音してない
放送しても
耳が遠くて聴こえない
....
席を移動しまーす 前任が死んだから
席を移動しまーす 席が移動するから
席が移動しまーす 乗り物だから
席が移動しまーす 病気だから
咳が移動しまーす 伝染するから
咳を移動しまーす 分離し ....
新緑がどうしようもなく
(人口減少で、じっさい人手、集まらなくて)
煙みたいに幽霊みたいに
(プログラム、文句も言わず、動いてくれる、)
5月の街道を彩っている
(教えた ....
小便をしたい時には小便をする
大便をしたい時には大便をする
父親に逆らってでも
母親に逆らってでも
上司に
会社に
神様に
トイレにもいけない環境
トイレにもいけない空 ....
週末、夜明けまえに電線にとまり
カラスが餌を探してキョロキョロとして
カラスよけのネットのないゴミのところへ行った。
タバコの吸い殻や
丸めたティシューが散らばり
食べものとして ....
罪人を眺めている
誰かの腹の中のように風のない夜
迎え火が目蓋の此方
灰に包まれた心臓のよう
ゆっくりと消えて往く
ただ罪人を眺めている
正義については微塵も語らない
なにかを殺し続ける ....
寂しんです、孤独なんですって呟いてみても
誰も見向きもしない日々
私は1人で鏡の中の自分に語り掛けてみる
虚無感に襲われ
自分を必要としてくれる人が誰もいないことに気付く
私の命の価値は ....
水が水辺を踏みしめる音が
葉と葉のはざまに響いている
終わらぬことを表わす文字が
冷たい場所に冷たく残る
闇が指にひらかれ
光が枝に割れるとき
水は分かれ ....
挑戦に見えるかもしれない
だが分別のあるい ....
くしゃみが出そうなほど明るい日差し
塀を飛び降り路駐の車の腹の下にでも
潜り込みたくなるような午後
どの家の狭い庭にも
クロッカスがガンガン咲いて
クリスマスローズの蕾が気取ってほころ ....
事務次官のセクハラは許せないが
新潟県知事の女性問題には同情的
朝日、毎日売国奴マスコミの
論調はそうだ
だって新潟県知事は
原発再稼働反対だからだってよ!
何だよ、女の立場なんか
全然 ....
なんだかふんわりとして
とても眠くって
でもこのまま眠りに堕ちては
とてもいけない感じ
なんだろうこの静けさ
安心感が満杯で
違和感を覚えるのは
舌の奥の方が少しだけ
苦い味を ....
О
その病院は川のほとりにあって、少女の入院している病室の窓から、河口の様子がよく見えた。河口に近い岸には、小舟が何艘も繫留されていた。そのうちの一艘の白い小舟を、少女はことのほか愛してい ....
О
四月
南風に街が洗われていく
風が強く
烈しく吹くほど
街がきれいになる
風の後に
雨が叩きつければ
申し分ない
その後を
太陽が照りつけて
干す
そんな美しい街を
....
継続こそ力なり
小学生2年生のあの日から
ご飯を抜いた日はあっても
オナニーを抜いた日は無い
ヌクのを決して抜かなかった
小中高の修学旅行のときも
部活の合宿のときも
高熱を出し ....
夜の一室で
ガムを噛みながら
バーボン
ときどき岩塩
ずっと坂本龍一
俺こそ神様のハードルを勝手に下げていないか?
俺こそ神様からのアドバイスを実行せずに失敗を ....
時間が満ちて
視線が交錯して
笑い声を交わし
そこに湛えられる空気を
ゆったり沐浴する
ここには愛が満ちている
かつて渇望されたものが
惜しみなく降り注いでいる
私は星を思う ....
眠い。抱っこ。抱っこ。
あなたが眠る前に腕枕を甘える。
うん。抱っこしようね。
痺れるのを覚悟で腕枕する私。
ぐっすり眠った隙に、腕を抜く。
愛おしい気持ち。
死ぬ間際の呼吸を想像した
想像がつかない
生きているだけで活きていない自分が
履いているスニーカーの靴底のすり減り
を
脱いで眺めた
鏡を見るような眼で
そこに写る言いようのないさび ....
959 960 961 962 963 964 965 966 967 968 969 970 971 972 973 974 975 976 977 978 979 980 981 982 983 984 985 986 987 988 989 990 991 992 993 994 995 996 997 998 999
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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