わたしの虹が欲しければ
わたしの虹に触れなさい
羽を持つ虫どうしが重なり
空を知らない命が生まれる
わたしはまだ眠りたくない
赤く錆びた真昼の庭が
消えかけるほ ....
価値観は
所によって大きく変わる
学校時代は
善悪中心だが
社会に出ると
利害中心に変わる
真面目な子ほど
混乱する
羽化せずに死んだ情熱は
ささくれを剥いたら
溢れ出しました
仰いで歩くと
青すぎて迷いそうだから
椅子に座って待ちました
もうかさぶたになったのに
壊れ物を扱うようで
ひどく目 ....
打ち寄せる波と引き返す波が交互に繰り返す 永遠
それはまるで時を刻む時計のようだ
大自然の時計のようだ
あるいは貴女の心臓の鼓動かも知れない
愛しい人よ 疲れたら眠りなさい
愛しい人よ ....
やっと痒みが取れてきた
この前できた靴ずれ
このサンダル履いたらいけないって
分かってたけれど
どうしても履きたかった
まだサンダルには早いし
涼しいかもよ
それ以前に
これで ....
タイトルには意味も意図も別に無い
アヴィーチーが死んだのが地味に結構ショックだ
長らくスーパースターが不在だった音楽の世界において
氏は久 ....
突風で
崩れる身体を抱きしめて
貴女は信じる 泣いてもいいのに
かぜはふく。
ふときがつくと、あなたはいない。
永久凍土にあこがれている、
じぶんをまるで ....
盃から溢れる涙のよう
漲る色香をその身に収め切れず
こぼした花弁 拾って風は 囁くほどの足取りで
月しか知らない子どものよう
蒼白いその身を五月の光に晒しながら
淡く 萌え出る想い そっ ....
最近話題のハラスメントの中で
特に注目なのは
ババアによるハラスメント
いわゆるババハラだ
口の周りの髭の剃り跡を消すために
過剰に塗りたくった
ファンデーションがダマになっていて
....
どこからやってきたのか私は
何度洗ったか分からない
すっかり芯のなくなった衣服を着て
暑さにふやけていたのではない
でもたしかに眠気の中にいた
あれからどこへ行ったのか私は
逃 ....
二歳の子どもを
母親が五階のベランダから
投げ落として殺した
神様に
途中で子どもを
受けとめていただきたかった!
黒雲 消えて
春かぜ にじむ
庭木の 若葉が
眼くそを なぞって ゆれている
そうして 老残は
青かった月日のかげ を
掘り返し
譫言の呪文を くりかえす
なんのことはない
....
乾いて
ひび割れていた
土の上に
種子の上に
待っていた
待っていた
水が
待っていた
待ち望んでいた
水が
今年も
やってきた
乾いて ....
お化けの仕業なんかない
踊ろう
まじないなんて効かない
どの道いこうが
問題は起こるしサンシャインはある
明け透けな火の玉が放られる
暗いぐらいの魂だけどゆっく ....
温もりを下さい
体内に流れる血を感じたくて
赤ワインを空ける
表面張力の隙間から
記憶達が零れ始めて
切ない
カーテンを開けたら
レースの向こうに
やわらかな日差しが広がる
....
鉱石のカタチに眠りを刻んだ空と空を
葉桜の枝が、受けとめる
おぼつかない片手で
時計を読むようにして
枝と枝の間の
石英を拾うようにして
いつもの仕草が
似合わない
薄 ....
愛しい人は どこの空の下でいったい何をしてるだろう
私はそれを知ることが出来ないのはなぜ
愛しい人よ
もしかしたら私たちは千年の歳月をへて
廻り会ったのか
愛しい人よ
貴女は私の奇跡
....
町に出る
屋根の赤い銀の車で
赤子が泣く
屋根の黒い黄色い車に
ごま塩頭が足を組んで
ウインドウから通りを振り返る
汚れた風が初夏を吹きわたる
新しい靴を買おうか
まだかか ....
ゴルゴンゾーラのパスタは濃厚で
胸につかえるくらいで
マズイとは言わないけれども
オイシイとはとても思えなくて
それでもなにかこう
懐かしい感じがするのは
いつだか食べたことがあるんだろう ....
と言うか
面白いなと思うのは
今は僕には時代の分水嶺に見えるという事だ
ゆとり世代君&さんを否定はしない
非常に面白いけど
てゆっか
昔から ....
「課長、暑苦しいから
厚化粧はやめてください!」
「部長、暑苦しいから
全かつらはやめてください!」
気にくわないやつがいるだとか
そんなこと大人になれば
口に出さないだけでみんな思っているようなこと
貧乏よりお金はあったほうがいい
ってぐらいのみんな思っているようなこと
....
年を重ねる度に見なくなった
鏡は曇って裸を隠す
芸術家は生と死をなぞり
命を燃やして作品を残す
誰かと争っているのではない
ただひとつの肉体に宿る
パレードをこの手で掴みたいから
....
落日まえの ひととき
豆腐屋の 街宣車が
スピイカァを
響かせるなか
卒寿の老残は 公園の原っぱで
まぶしく ながめた
男の子が 赤いシャツを ....
形のない監獄と非指向性の銃弾
逃げた先はモノクロームの図書館
居心地の良い立ち入り禁止区域
天井が無いので雨が降ってきて
本は濡れ言葉が水に溶け出した
図書館は巨大な水槽になった
....
巷で恋は歌われて
かつて私はそこに居た
巷で愛は歌われて
たぶん私はそこに居る
どちらも売れない一人芝居
わかっていてもやめられない
麻薬のような一人芝居
わかっていてもやめたくない ....
五十ちかくても
適当な金と影響力があれば
幼い異性を深夜に呼べる
真剣な交際だって出来る
平和ってこういうことか
未来や欲望って
きっとこういうことなんだ
....
人生長期連休みたいな
自称詩人どもは
世間が長期連休に入ると
呪詛の言葉を吐き散らす
奴等には
メリハリの利いた生活がない
だからメリハリの利いたものが書けない
くっきりとした現実が ....
紫外線がさわやかだ
5月の冷たい風には
若い緑の香りプロジェクションマッピング
座骨神経痛であろうと
彼女の心が離れようと
この鮮やかな柔らかな
光のなかには平安の ....
くちづけは乾いていて
忘れたころに香る
五月の庭は騒がしく潤み
ひらくたび
こまかく傷ついていく手のひらで
世界を泳いでいる
まだ知らない
なにも知らない
溺れるように街を掻き ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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