昨日はsと池袋で会った
特にそこで何も考えることもなく
ドン・キホーテの二階で 特に
何も 考えず 人波に飲まれながら
僕は目新しいものもないような気もしたが
この人の熱気に包ま ....
雨の日のあくる日
学校のうらの公園に
みずたまり
ができていたよ
みずうみ
みたいだったよ
みずうみには
ケヤキの葉っぱが陽に射られてみどりに
きゃあきゃあと光っていたよ
女 ....
脳味噌、お花畑だね」
並んだスカートひらり
風に揺れる。
短い命が花の間だけなら、枯れた後の果実が青から赤に染まって甘くなるまで待って。
少女はケラケラ笑う。
「ポエム!」
「ポエ ....
「満たされぬ事は墜落の終わり
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
満たされる事は堕落の始まり」
群は個が乱立す ....
女子社員のこえが二重にきこえた
朝から右耳に低い風の音がしていた
ちょっとした低音がきこえると
右耳がそれをしばらく拾っていた
耳鳴りだ
なんとなくいやな感じがして病院に ....
文字はやかましくでしゃばりだ
強引に目にねじこまれ
目を閉じた後も暴れまわる
あなたの暴言なんかまだやさしい
文字にはかなわない
なのにどうしても文字がほしい
しるしのような
明 ....
まっくろな田んぼに突然、蛙の合唱がはじまった。
その鳴き声をぼくは、星のようだと思った。白くけむった夜空に、あるはずの星……。
感傷的にでもなるのかなと足をとめていたら、蛙の合唱がやんだ。 ....
波の音のような鼓動が、からだのなかから聴こえる。
何度もふたりで夜を越えてきた。
あの日、水面を踊るひかりの反射に助けられたことを、わたしは忘れない。
わたしたちには海がある。
だから何が ....
でかい傘をなくす
小雨の中を片頭痛に苛まれながら歩く
真夜中の静けさはクラシック
夜空をぼかしながら写真を撮る
月よ元気かい?
ほくそ笑み、その後にやりと笑う
気持ちの悪い癖だ
....
君を乗せて連れて行きたい場所に
花が咲いてたら僕は困るよ
名前も知らずに綺麗だなんて
簡単に言う人が羨ましい
苦くて渋くて癖になる味の
エスプレッソなら答えられるのに
甘党の君はカフェ ....
もうすぐ、夏ですね。
6月も後半になると、
街が一色に、夏の色に染まりますよね。
待ち遠しい人はとうぜん、
これから恋人をさがす人も、
おそすぎるということはありませんよ、ね ....
鈴木くんは水槽の酸素装置切ったまま入れるのを忘れた。飼っていた熱帯魚が全滅した、と午前十時の休憩時間に話し出したのには驚いた。本来はけしてしてはいけないミスだから、人前では話さない方が無難なのに何の躊 ....
想像することと嘘をつくことは
とても似ている
ときには一緒の場合だってある
愛がどちらの顔も持っているように
ろくでなしさんしでなくてごでもなし
はちきゅうじゆうのいちにつけ
僕らの
ろくでもない真夜中ってのを駆け回る
には一から十まで準備運動が必要なの
わかっていた ....
男がエデンの{ルビ欠片=ピース}をひとつ拾う
女もひとつエデンの欠片を拾う
二人は寄り添い夢を見た
悲しみも争いも飢えもない
身も心も裸のまま
愛し愛される生活を
男がまたひとつ欠片を ....
追い駆けてみたいあの青い空に
いつか大切なものを置き忘れ
見上げれば降り注ぐ日射しだけが
ゴールテープを溶かそうと啼いた
あれは近くにある遠い幻
踵を鳴らしアスファルトを蹴り
歩みを続 ....
晴れた日は、空が大きな青信号になっている。
だから、前に進もう。
夕焼けの赤に立ち止まるまで。
第一次リーマンショックは
リーマンブラザーズの経営破綻による
世界連鎖的な金融危機で
サラリーマンの購買意欲が低下し
世界経済が冷え込んだ
第二次リーマンショック
政府主導の働き方改革 ....
薔薇の散るかすかなざわめき
酸性雨はやみ
コンクリートは少し発熱している
大きな海で貝は風を宿し
小さな海では蟻が溺れる
波紋はいつだって
丸く
遠く
対岸で鳥はさえずり
ポストはチ ....
だらだらと流れる水が
ダダ漏れするならば こんな瞬間
水滴が躍るのは
イルミネーションの内側だけ
例えば 光に重なった
偽りの 文字の分だけ
想いは 重りに量られて
謀られた分だけ
....
申し訳ありません
孟子は毛ありません
頭を何度も下げながら、心は駄洒落に飛んでいるかも知れない
謝罪する人は
平身低頭、神妙な顔を作りさえすれば
嵐は過ぎて去るさと思っちゃいないか
第 ....
森の小径でだれかの影法師が泣いている。
よそゆきの仮面を外し、裸の心が揺れている。
曝け出す事を善しとするならば、
私たちはだれにどこまで曝け出せば良いのだろう?
露台の椅 ....
今逢いたい人がいる
懐かしい人
お世話になった人
何処にいるのだろう
何をしているのだろう
時々気になって
色々考えを巡らせる
タイミングなどもあり
なかなか逢うことが ....
ごめんねとあなたにささやいて
いつも唾でやさしい嘘をなぞっていた
ほら、耳をふさいでしゃがみこんで
はねつけろよ
いつからわたしの舌は
こんなにも何枚もはえてこっそりと赤い棘で
みなを ....
隣で微笑む
いつも
心を掻き毟り
時には
優しく包む様
痛みを伴うが
快感も
どうしても逃れない
死という友
大型ショッピングセンターの
トイレでは制服の女子高校生がお化粧をなおしている
口笛をふきながら
占領している鏡を
だれもなにも言わない
私はその前を足をひきずりながら歩いた
白い顔をして歩 ....
ぽたり
心の壁の左下の
しみったれた蛇口は
しまりが悪くて
思い出したように
言葉が滴り落ちる
気紛れに
小さな器で受け止めて
液晶の畑に撒いてみるけれど
発芽するのは
....
カッターの薄い刃を腕に当てて
林檎の皮剥きみたいな技で
赤い血を見れば生きた心地する
人に優しくできない私も
同じ赤い血が流れていること
誰かが反対をしたとしても
少しは誇りに思ってい ....
棘の生えた心だ
もう、侵食されて、棘の生えた魂へ
伸びた棘を削るのは 友人
伸びた棘を取るのは 嫁
伸びた棘を刈るのは 母
周りの人に支えられる若い介護
情けな ....
ミルクが甘いのは
優しさが 詰まっているからかな
ちょっと 胃が キリキリと痛む日も
何となく 柔らかなイメージで
喉を 潤して くれるから
赤ん坊を抱くと
いつだって ミルクのに ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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