自称詩人の存在など
知らなければ
平穏な日常生活を送れたのに
知ってしまったがために
自称詩人駆除という
余計な仕事が増えてしまった
しかし、余計だった仕事が
いつしかライフワー ....
涙のマークから帽子を脱ぐと
水玉が浮かぶ空の上には
無人駅を繋ぐ線路だけが
星の明かりを頼りに走った
僕の背中に風が吹くと飛べる
マントがあるのは涙を拾うため
泣き疲れた人のトンガリ帽 ....
孤独だけど
今が一番楽しいのかも知れない
今更子供なんて作る気力もない
孤独だけど
過去の壮絶な日々から
解放されただけでいい
あの窮屈だった生い立ちに比べれば ....
ありやだんごむしや
死にかけのががんぼを
かたいほうきで蹂躙していた
掃除していた
かみさまの通り道を浄めていた
いのちを軽んじていた
かれらはかれらの旧約聖書に
....
美しい花の名が
記憶の書架にある
わたしは優しさを
はき違えないように
静かにそれに水を遣る
いつか
涼しい雨が六月を撃っても
梅雨色の萼に思い出を結わこう
むすめよ
わ ....
方向や統率を取るために、生まれた隠喩は
つまりは説明の為の隠喩だ
しかしこと細かく説明すると隠喩は
ぐちゃ味噌に溶けて「それ自体」に近づいてゆく
それ自体とは説明ではない
なぜなら風景を ....
子供の頃は不潔だった
風呂が嫌いで一週間入らないなんて普通だった
毎朝、顔も歯も洗わなかった
爪が延びても平気だった
爪の中が黒くても気にしなかった
痒くて頭をかくとフケが落ちて落ちて
....
思えば人はこの上なく恵まれている
余程の運をなくさない限り他の動物の食材にはならないのだ
なのにいつから
どうして人間は必要以上に食べはじめてしまったのだろう
その旺盛な食欲は繁殖力に繋が ....
いかにも軽い!という感じ
こんなに軽い感じの大統領は
史上初ではないだろうか
こんな人に世界の平和を預けて
だいじょうぶなんだろうか
トランプだけにババを引くことも
覚悟しなければならない
死にたい!死にたい!
と思いながら放浪していた
無職の引きこもり青年が
止めに入った将来性ある優秀な青年を
殺した
「むしゃくしゃしていて
だれでもよかった」といいながら
前途有望な青年 ....
悲しみは訪れる
予告なく
足音も立てず
時刻を止めて
くれたらいいのに
逃げ出したいけれど
行き先が見当たらなくて
呆然としたいのに
誤魔化しようがなくて
わたしはわ ....
前、よっ!大統領が
色が黒いという理由だけで
ノーベル賞をもらったことを考えると
(最後に広島に来て、嫌々ジジイとハグして
帰って行ったが)
現、よっ!大統領が
目の回りだけがやたら白いと ....
新幹線の乗客が
全員自称詩人だったら
車両ごと爆破して
チュウカチンミンキョウワコクアルヨ的に
残骸を線路脇に埋めちゃえば良いと思うし
誰も非難しないと思う
しかし、残念なことに
自称詩 ....
暗がりの中で揺れる存在感に
やわらかさを ふわり足して
葦の穂と知る
呻くような叫びも
穏やかな笑顔も
ここに 光 あればこそ
美しく 魅せるのでしょう
されば 明順応の手前 ....
一夜明けて改めて痛感した
今と言う今は今しかない
一夜一夜に人見頃
√2な気持ち
人並みに奢れや√3
何だかんだでリク√コスモス
本八幡のライブハウスは√14
....
湧き上がる欲望に正直で
下着を脱がせたくなったあの日
バービーの透き通る白い肌が
消毒されたように冷たくて
人を殺してしまった気がすると
同時に人形の長い髪の毛を切った
それはまだ ....
天上界に住んでいる人
心の中
ブラウン管の中の人を操り
政治を動かす
魂の成長
与えられた覚醒剤より優れた快感
開祖となった
殺人鬼の精神の交流
吐瀉物と書きなぐられた紙を一緒に眺めて ....
ひとは弱い
だから強がる
ひとは弱い
だから逃げる
ひとは弱い
だから苦しむ
ひとは弱い
だから後悔する
ひとは弱い
だから涙する
ひとは弱い
だから歯を食い ....
全て抹消せねばならぬ
踵の靴擦れが決定打になるやもしれぬ
アクセサリーを外し
服を脱ぎ捨て
下着だけになる
全て抹消せねばならぬ
レシートは全て処分した
鍵のかかったスマートフォ ....
梅雨の晴れ間が
美しく輝いている
ありがとう
君のお陰で
僕はたくさんの事を学んだ
とてもうれしいよ
苦しみにさえ意味があった
哀しみにさえ意味があった
いよいよ僕は学んで行くだろう
....
おじさん。
おじさんは
くさい
きたない
きもちわるい
さんざんなイメージ
そのイメージを逆手にとったおじさんのキャラクターなどもいたりするが
やはりそれは現実のおじさん ....
○「生きる」
人間は
未来と過去に生きている
未来の希望と過去の思い出に生きている
○「成功」
成功は99%の運と1%の努力である
しかし運のせいにすると
ドラマにならないだろうなあ ....
「清く真っ直ぐな花になりなさい」
そう言ったのは 凛と佇む聖の花
私たちの正解だった
揺るぎない 絶対の正しさ
いつか、彼女は造花だと知る
信仰してきた正しさは虚構で
ど ....
きみを書かないよ
すでに詩なのだから
きみを喩えないよ
すでに風なのだから
きみを想わないよ
、できるわけがないじゃないか
今日もみあげるよ
空の白い雲のあたり
口笛を吹きなが ....
乙女心が時として残酷に感じる位なら
最初から恋なんてしない方がいいや
只でさえお袋を亡くしたばかりなのに
如何にも思わせぶりな態度を取られ
突然、手の平返し心臓抉られるなら
独り身の方がまだ ....
とても大切なことをわすれて
とても大好きなひとをわすれて
それでも生きている
あたえられた課題を
こなせない生徒のように
やっぱり不器用でふまじめで
廊下のすみにたたされているんだ ....
おじいちゃんと
LINEを始めたのだけれど…
おじいちゃん…
『「りんご」はい次は「ご」!』
って…
唐突にしりとりを
始めたかったわけじゃないよ僕は…
送信した「り」は
“了解” ....
枠だけ作ったジグソーパズル
飲めない癖に買ったウイスキー
クローゼットで眠る洋服たち
寂しさを紛らわせてくれるもの
幾つ集めたら光るだろうか?
世界は広くて安全だから
心の隙間に文 ....
僕は僕を殺したよ
初めて殺したのは十七歳の時だ
僕は解脱したんだ
過去を全て捨てた
精神病院で菩薩の境地に浸った
二回目は二十二歳の時
さらに解脱し仏のエネルギーに満たされた
菩薩として ....
いいことも悪いことも
急には出てこない
何代もかかって
自分ができあがっているのだから
いいことも悪いことも
自分一代だけのせいではない
934 935 936 937 938 939 940 941 942 943 944 945 946 947 948 949 950 951 952 953 954 955 956 957 958 959 960 961 962 963 964 965 966 967 968 969 970 971 972 973 974
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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