僕はヤクルトレディが毎週来るのを
楽しみにしている
レディといってももう中二の子持ちだ
ワイフがいない時は
少し世間話もする
ワイフは生協のお兄さんが毎週来るのを
楽しみにしている
来る ....
隣の工場の煙突から出ている煙に悪臭と目の痛みを感じる。
いったい中で何を作ってるんだ。
パートで働いている食料品物流センターの敷地内の道路は路面の照り返しが半端なくて、一日中屋外で作業してい ....
群霧の鳴きに 蒸しのあたえて
熱は帯び 歩は進めの 空は無く
虹彩映えて 伸ばす 立ち跳ねる光の尾を繋いで
渡りは出来ず 辺の温まをなぞる
ふと想い 詠む文の青きに また
ここに ....
一度飽きた玩具は分解して内部の構造と仕掛けを知りたくなる
知ってしまえば最早何の値打ちもなくなるのに
元の形に戻す情熱は持たなくて
まだ子供だから赦してあげよう
子供のすることに一々腹を立 ....
ため息はこぼれるまえにのみ込まれ
地下鉄の風はまぼろしを吸い込んでしまう
それはここにあるのに
なぜ世界をみようともしないの?
スープ皿のふちにしがみついている言葉
噛み砕いておいてはき ....
触れる、
それだけで世界がやさしい光を帯びていくその時に、
わたしは目を開いていたい。
わたしのすべてを使って、
おまえの重さを、柔らかさを、温かさを、
はかるように、ためすように、たし ....
世界は夜に浮かぶ星
心はあたたかなものを求めるのを止まない
明りのともるところに人はいる
歩き疲れて痛む足
傷ついてもひねくれまいと思う想い
明日を信じる力はなくても
時は受け入れて行こう ....
ぼくは人生で何度目かの後悔をする
もう二度と人間なんて信用するもんかと
頭を垂れて天気を確認する人たちの群れを
他にどうしようもなくてただ眺めていた
ふときみのお気に入りの水筒のことを思い ....
ドアを開けて微睡みに逃げ込む
光も眠っている夜中と朝の間に
環状線に揺られ運ばれる暮らしも
同じようにひたすら円を描いている
「生きる意味を探す旅」なんて特別じゃない
毎日を未来に ....
ピアノのレッスンをサボった後の
指は硬くて心は頑なで
いつもの道とは違う歩き方
さよなら僕の練習スタジオ
メロンパンひとつギュッと握りしめ
食べこぼしをずっと落として来たよ
夕陽が ....
とても暑い
まだ梅雨が明けていないというのにこの暑さ いざ夏本番になったらどうなってしまうのだろうか・・・考えるだけでも恐ろしくなる
暑い時によく聞く表現「溶ける~」
これ若い女の子とか ....
世の中は
書いてある言葉や言われた言葉を
信じることで成り立っている
一万札も書いてある言葉が
信用なくしたら
ただの紙切れだ
悪いやつは
これを悪用する
僕の田舎には
割り当てという強制がある
各種行事参加割り当てだけでなく
募金までも割り当てだ
割り当てという安易な方法をとっているかぎり
見直しや工夫は望めない
そこからは発展は生まれない ....
つばめの夫婦はヒナを育てています
互いにエサを運んできます
なんどもなんども
ヘビはその細いカラダで
壁を伝ってきます
食べるものがほしいと
そのヒナがほしいと
わたしはつばめが ....
もしかしたら
地球の反対側では
自分の全く知らない女と全く知らない男が
唇をかさねてお互いの舌を絡ませているかもしれない夜だ
貴女は私の想像の美女
想像の及ばない現実の部屋で眠ろうとして ....
江夏豊の剛速球を受けて
今日は何時もよりジェイソンだった
畑の帰りに
高ぶるスタンドに
配管工の私はチューブをいじくり
ディープインパクトを走らせる
馬よりも前に聞いて居た
揚羽蝶
....
サッカーで
相手のゴールが決まった瞬間
キーパーやディフェンダーが
審判に向かって
一斉に手を挙げるのが嫌いだ
こいつら、何を主張しているんだ
オフサイドか
はたまたハンドか?
全然違 ....
ただしい農場では
ただしい青果が生産され
世界をよりただしくしてゆくのだろう
おびただしいひとの群れは
おびただしい愛の定義をつむぎだし
世界をより美しいものにしてゆくのだろうか
....
メッシやロナウドやネイマールなどの
超スーパースターを
最初のワンプレーで潰して来い
とハナクソホジッチ監督に言われて
ボール持ってないところを
後ろからスライディングキックしたけれど
ア ....
まだ何とかなる
そう思っているから
自称詩人であり続けられる
周りのみんなは
かなり前から
下手すりゃ3歳ぐらいから
どうにもならないと
思っているけれど
今さら寝た子を起こし ....
Tシャツの上にプリントされた
ネクタイの模様は僕のように
子供と大人の顔を持ったまま
世界へ出て行く覚悟がなかった
寿命が伸びてるこんな時代に
敗北を認めるのは早すぎて
夢はひとつでも ....
それはやさしい夢の世界の終わりです。
恋なんて、
煌めく青春その1ページ、
刹那咲き濡れ、枯れ行く花さ。
そのいっとき、
熱い気持ちで突き ....
⒈
十年後でも
百年後でもなく
一瞬一瞬を
紛れもなく生きて
今がある。
⒉
優しい
風になって
微笑み一つ
あなたのもとへ
運びたい
⒊
君が歌う
空 ....
死へのあこがれを
4階のベランダでかみしめてた
YESかNOの答えを求められて
あいまいな答えをして殴られた
コンクリートに打ち付けた
頭はよけいパーになってしまった
パーにな ....
思い出には勝てない
どう転んでも勝てない
哀しみよこんにちは。
哀しみよこんにちは。
日本広しといえども
飲める坐禅会というのは
ここだけだろう
T県のS寺
座ってお粥を食べて飲んで語る
僕はここで
さまざまな生きる喜びを知った
もちろん和尚も無類の酒好きだ
いただいた ....
「ボケも笑えるうちはまだいい
笑えなくなったら深刻だ」
「人のボケは笑えても
自分のボケは笑えない」
「人のボケ見て我がボケなおさない」
「なくなったはいいが
盗られたと ....
金がないのは何もないのに等しいかな
何もないのは死んでいるのもいっしよ
かもしれません
朝
まな板が包丁で叩かれる
食材が切られ
瓦斯に火がつけられて鍋に水が張られる
魚が焼かれ漬け ....
彼女は私を自動的強制的に愛するシステムだということを私は知ってしまった!
彼女からの愛は総てプログラムによって事前に定められたものであった!
彼女の笑みは必ず口角を30度上げ唇を潤わせて行われるの ....
余計な荷物をしまおうとして目に入る
押入れの奥に置かれた段ボール
ふた箱分のCDを
買った順にはじめから
開封して聴きたくなっている
何を天秤に乗せたらいいのだろう
外にはもう出たくないの ....
928 929 930 931 932 933 934 935 936 937 938 939 940 941 942 943 944 945 946 947 948 949 950 951 952 953 954 955 956 957 958 959 960 961 962 963 964 965 966 967 968
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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