あなたのシャツの裾を掴んだまま
どこかへ連れ出して欲しかったのに
コーヒー買って来てと頼まれて
仕方なく手離すシャツの形が
風で膨らんで羽根に変わった
あなたの背中が消えないうちに
....
欲しいものが数え切れない
数えるばかりでは何も手には入らない
君が産声と引き換えに手にしたチケット
この地球への搭乗券
勿論
片道だけに与えられたチケット
人に産まれて
人に育っ ....
まるで反対の心理になっていく
そうです
原発のある地域の住民ほど
原発事故はもう起きないと
思い込んでいるらしいようです
大地震発生の高い地域の住民ほど
大地震はまだずっと先だと
思い込 ....
忘れて気に病まないで明日のために
忘れて気にしないで生きるために
あなたの苦しみ雨と一緒に
胸のかたまり握るこぶし過去にしなければ
空は何も答えないと泣いた日も
自分を信じていた青い虚栄 ....
やあ あばずれ!また会ったな
あいつどうした?前歯のないやつ
あんなふうになるとは思ってなかったんだ
悪かったと思ってる
歌と話が下手くそなやつは嫌いでね
あのゲロは君が掃除してくれた? ....
ある時刻を境に街路は静まり返った、酔っていた連中たちは酔い潰れ、眠るかあるいは死んだ、お盛んな恋人たちは建物の陰でお粗末な絶頂を迎え、指を絡め合ってどこかへ消えた、忘れられた競馬場のナイター設備み ....
三つの水滴が
顎にいつまでも残り
笑っている
泥の泉をすぎる月
夢の踊り場
夢の重い蓋
彫像 銅像
沈没船を照らす自画像
かがやくものが運ばれてくる ....
浴衣を着て歩いていたのだ
電柱を何本かやり過ごして
花も歌もないままに通っていくと
いたるところに空き地がひらけ
荒地野菊の群生や
廃屋を匿している竹藪が現れ
わけもなくただただ悲しいだけ ....
思えば私も今のあなたと同じ反抗期だったのね私もその「生んでくれなんて頼んでない」なんてお決まりの文句を母にそうあなたの祖母に投げつけた事があったわ母は泣きながら台所で料理を再開してた父に座れと促されて ....
恐らくだが
グループが悪かっただけだし
あのドイツに勝った訳だから
日本が決勝トーナメントに進もうが
どうしようが
我々の方が上だ的なことを
言い出すのだろう
日本がポーランドに負けて
....
⒈
たとえ
明日が見えなくても
誠実に
生きていたい
今日がある。
⒉
君がくれた
笑顔の一撃が
この胸の
憂鬱を吹き飛ばす
ありがとう。
⒊
宇宙に
....
線路沿い歩く耳に
懐かしいアカペラ
僕にだけ聞こえるように
体を寄せながら
二人の思い出の曲
君は歌ってた
突然会えなくなって
メールが来たとき
また会えるのかなと
元々が別々の僕ら ....
「なんで僕の考えや気持ちを
人は理解してくれないのだろう?」
「それは立場を変えて考えれば
すぐわかることです。
あなたはどれだけ人の気持ちや考えを
理解できていますか。
あなたが人の ....
人生は長いんだから
無駄なこともしようよ
人生は長いんだから
価値のないこともしようよ
人生は長いんだから
意味のないこともしようよ
クルクルと
何処までも
何時までも
終わらぬ螺旋階段を
永遠に 昇り続ける
そんなプレッシャーに阻まれて
そんなのはプライドが許さないと
何時の間にか叫んでた
時の間に間に
あな ....
アスファルトのくろは
くろじゃないあめいろで
においだけがせなかの
バッグにとどく
わだちとかだんさとか
(どこにかくれてるんだろ)
ちゅういしてすこし
ずつこぐ
まるでだれか ....
わたしがあなたに触れるとき
十のマイナス何十乗秒前のあなたを認識しながら
触れているのは何秒前のあなただろう
あなたがわたしの声を聞くとき
あなたに流れるのはいったい何秒前のわたしですか
....
生活が逼迫している
好きな物を食べられなくなった
体は劣化の一途をたどり医療費は欠かせない
高血圧の持病があって血圧降下剤を常用している
行きつけのクリニックで勧められて血液を検査して ....
僕はトライリンガルじゃないし
映像編集の匠でもないし
音楽も聞き専だ
名前を付けることで要素の手足は切り取られ
収まりやすい瓶に詰められラベルが貼られる
どちらかというとラベルのほうが好 ....
先輩死んじゃったの
同窓生だと聞いてAmazonで古本買っていたけど誰かわからなかった。
先輩死んじゃったの
ネットで本名を検索して誰だったのかわたしの中で一致した。
生きている時に先 ....
朝の薄い明かりとともに
四方八方から鳥が鳴き始める
少しずつ開き始めた花がある
ひっそりとひらめいた理性がある
何も残すことはない
すべてを未来へ展開していけ
鳥の鳴き声は雷雨のような
....
その昔、ロックンロールがまだ不良の―不良の、なんて括りもどうだろかいとおれぁ思っちゃうんだけど、まあ要するに、そのあれだ、誰が言ったか知らないがセックス・ドラッグ・ロックンロール、なんて、つまるところ ....
時間と空間の間をすり抜けていけたわけではなかった
庭の隅に鬼灯の袋が紅く色ずいていた。
佐代は十三歳。彼女が棲む界隈では名の知れた商家の一人娘だった。
噂では、両親の間の実子ではなく何処かの未婚 ....
真夜中に目が覚めると
襟足がしっとりと冷たくなっていて
そんなにも暑かったのかと自らを疑う
喉に渇きを覚えるも寝ぼけ眼で
頭と足とを入れ替えるように
寝床の中でもそもそと蠢く
窓の ....
水族館で
観賞するような恋に
落ちていく
落ちていく
水面下へ
ゆっくりと
ゆっくりと
波紋は
ゆるやかに
ゆるやかに
優雅に泳いで
赦すように 微 ....
絶望の川を歩く
希望の虹を垣間見ながら
きらめく星の歌は誰の為?
夢の破片は朝には雪のように
命を想った時から苦しみと悦びを覚えた
愛の言葉が時の数だけ放たれる
別れが歩む度に増えてゆ ....
夜にはあれほど潤んだ月が
今はただ白く粉っぽい
褪せた青いテーブルクロスに置かれたままの紙切れ
書かれていない恨み言
呼吸を忘れた小鳥たち
見交わす一瞬の生と死を包み込む愛が
朝に急か ....
罪と言われたって
後ろ指さされたって
愛は止められない
届かぬ愛なら
なおさら
そう考えがちな
ストーカー予備軍の
自称詩人にアドバイス
会いたくなったら
自分で抜きなさ ....
あと一歩が届かない
あと一歩が踏み出せない
あと一歩が遠い距離
たった一歩が憎らしい
あと一歩
あと一歩
あと一歩で君が振り向く
冬には 春を想い
夏になると 秋の到来を
呟いて みる
その日 その日の天候に
むなしい注文を 繰り返して
....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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