天気予報は雨マーク
間もなく降りだして夕方くらいまで雨模様らしい
洗濯はできるけど、部屋干しはしたくない
専業主婦の彼女は洗濯物を洗い終えるとそれを車に積んで近くのコインランドリーに出掛けた ....
一人は静かだけど
ほんとうの世界はもっと静かだ
音をたてるのは人間だけで
無防備に自分を知らしめている
川が細くなったり太くなったりするのを
人間は受け入れるしかない
なのにそれを忘れ ....
ポスターの中に
青春を飾り
剥がすタイミングが
分からないまま
四隅に止めた
セロハンテープが
粘着力をなくして
おどける
この世にしがみ付く
未練もなくて
日焼けをしたから
....
思い出の あの日誰かが飛び出した部屋に
何も言わず 黒に 片隅で尖る 少女がいた
「思い出の??
いや、違うな 積年の、だな」
ゆっくりと 飛び出した 全ては持てずに
帰ると告げて ....
携帯から流れてくる歌声が
美しすぎて
死にたくなる
1ヶ月前に出した求人広告
ポスターはスルーされたまま
右端が破れかけている
狂った季節が太陽を刺激し ....
白い砂のシーツ
頭に枕を
夢の幄の下で
溺れましょう
聞こえ来る
御伽の唄に
酔いましょう
誰の気配もない
部屋の中
老いた武将が
昼間を相 ....
なにが どうだと
言う訳ではない
ただ この国が
信用ならない気が
するだけなのだ
どこが どうと
言える程ではない
どこの 政党にも
うそつきが蔓延し
騙されてるように
思う ....
梅の木の根本で小さな箱を見つけた
錆だらけのブリキの小箱には
鍵がかけられているようだ
力任せにこじり開けたところ
瑞々しい桜の花弁が溢れんばかりに流れ出した
そう、私の手の上の小箱から桜の ....
酒は一滴たりとも飲まない
煙草は体が受け付けなくて
ギャンブルなんてとんでもなく
女性は妻以外知りません
以上のような人生
何が楽しいのか
自分でも解らない次第です
自分に対して ....
「今を大切に」
どんな風に生きて来たか
何を学んで生きて来たか
誰と関わり生きて来たか
今を大切に
自然と心に響く時
いつもより熱い想いが身体を駆け巡る
これからは夢を見れるか
....
鬼の瞳を拾う。それはとても貴重なものなので大急ぎで懐にしまいこみ、何食わぬ顔で日陰に移動してまじまじと眺めてみる。灰色と薄紫色の中間の色彩はよく磨かれつつ深海を思わせる深みがあって、世界の真実がここに ....
結局のところ
最も盛り上がるのは
これではないかと思う
相手の攻撃をひたすら防ぐだけで
カウンターはおろか
自分からは絶対に攻めない
他力本願での勝ち残りを目指す
そんな日本の超守備 ....
人間愛の
究極の
シンボルが
神、ならば
スーッ と流れおちる
涙も血の色がいい。
身を切るナイフが、降ってくる
心になんか、刺さらない
オレが立てずに、しゃがみ込み
震えあがって、詩を詠みながら
嫉妬の氷が、降ってくる
心に過去の、友がいる
オ ....
あんな風になれるのだろうかと
優れた人の力を見る度に
希望と絶望の点滴の音
溜め息と唾を吐きながら捨てる
大型の台風のように去って
僕の心に残った濁り水
透明になるまで何度も洗い
自 ....
怒っているわけじゃない。でもだんまり。
二人の間を風が吹く。
私もだんまり。でも怒っているわけじゃない。
隣の彼をちらりと見て、だらりと下げた左手にそっと右手を滑り込ませる。
....
昨夜ワイフのことを悪く思いながら寝たら
夜中にすらすらと釈迦の教えが浮かんで
眼が覚めた
時計を見たら午前二時すぎだった
起きてすぐメモした
「各自自分の心の問題に
向き合って生きなさい。 ....
数ヶ月前から歩道橋の上に車椅子が放置されている。まるで車椅子だけ残して誰かがそこから飛び降りたようでもあるが、幸いなことにそんな話はないようだ。車椅子は見るごとに位置を変え、ある日は歩道橋の中心に、ま ....
嫉妬なんて醜いよ
嫉妬なんてみっともないよ
思ってるその心から
メラメラと立ち上る嫉妬
それに
一度火が着くと燃え広がって
消火栓が見つからなくなってしまう
嫉妬なんて醜いよ
....
花は枯れても
泣いたりしない
花は踏まれても
怒ったりしない
天を
恨んだりしない
花には微笑みしかない
それが花の贈り物。
良くない話が心に棲みつきスイッチを押せば
遠慮もなく増えてくから 見えない鎧になっていく
時計が壊れるほど速く永い黒も
宇宙に憧れるくらい重たく深い青も
少し立ち止まって時間(とき)に ....
君の代わりに抱きしめるカーテン
薄いレースは白く軽やかで
向こうの世界が透けて見えるから
触れると熱くて破れそうになる
窓際にやって来る風の唄や
耳を当てると何かが聞こえて
レースの擦 ....
足の柔肌はつまむ 砂の心地よさ
立っているのは ひとりじゃないのに
眺めている ただひとり
あたしは馳せる
思いの先に なにを見つめていた??
コツコツと貝住みは歩く 波間に
....
物事の○か×かは
分かりやすくても
物事の順序や軽重は
分かりにくい
偶然いがい一生会わないというのは
宇宙生成の歴史から観れば
一瞬の決意に過ぎないのだ
ということは時間を使って
決意の固さは測れないということだ
宇宙が経過した時間と ....
「ものがなくなった!不思議だあ!」
と言いながらワイフがうろうろしている
「不思議じゃないだろう、
自分でどこかに置いたんだろう」
と僕がいうと
「いや、いつものところにいつも置いているんだ ....
私のいない世界に降るのは雨
知らない誰かの内面の密林は雨季
私のいない世界に吹くのは前代未聞の暴風
知らない誰かの家も人も空に飛ぶされる
私のいない世界に
私がいる訳がない
私 ....
利き手が庭を襲う
利き手の猛威が教室を吹き荒れて
先生をなぎ倒す
飛行機の旋回も許さない
利き手の猛威
ダリの絵を飾って終息を願った
飽きるほど梅酒を飲むと
エンジン音が鳴るだけで
利 ....
友よ、
夏の朝は蝉の羽に描かれた透明な街路図
すべては透明に満ち足りている
夏の灼熱の陽光は
まるで新鮮な水かなにかのように拡がってゆく
辺りの建物の窓や街路樹の緑 色濃い花々に
輝きと潤 ....
ブラインドタッチでスイスイ カチカチ
テレビに気をとられても
幾何学的に文字を羅列で逃げ切りに
今 気づく修行不足
誤ってエンターkeyで動揺
修正というより ....
922 923 924 925 926 927 928 929 930 931 932 933 934 935 936 937 938 939 940 941 942 943 944 945 946 947 948 949 950 951 952 953 954 955 956 957 958 959 960 961 962
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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