君の無限のてのひらが
僕の手に絡まり有限になった
いつだって君の全ては無限だったのに
こうしてつながっていると有限になる
君の血液が僕の体をめぐり
君の思考が僕の脳をめぐる
一瞬の緊張 ....
ショパンのワルツOp.69-2
爪で顔をかいた
持っていたビンを落とした
押し黙ったまま遊園地
よちよち歩きの子供を見つめる
わたしを呼ぶ声がする
コントロールでき ....
病室の窓から
見える風船
白い魂のように
動いて
誰かあれを
掴まえて来てよ
だって私の
未来なんでしょう
花瓶の中に
沈んだ心が
飛び上がりそうな
景色だったね
抜け出そ ....
昔、武士は短刀を
用を足すときに持ち込み
寝るときに枕元に置く
人を傷つけるためではなく
自分の身を守るため
刀を持つ者は
刀を持つ者に傷つけられる
危機感を持っていた
戦国時代だ ....
小さなサイコロが
ころがっていく
平坦に見えた道に
傾斜がかかりはじめたから
なにもかもが
かろやかに
だけど
のがれることはできない
さよなら
さよならも
すなつぶも ....
2018年1月より
自称詩人と認定された人間は
皮下にGPSを埋め込まれ
24時間行動を監視される
ネットへの接続についても
当然監視対象であり
自称詩投稿サイトに接続すると
スマホやマ ....
峠のコーナーをひとりバトルする
慣性の法則とドリフト
下駄箱から教室までの階段を上がる
しみったれた質量保存の法則
開闢いらいのエネルギー保存の法則
夢の中まで探しつ ....
このような別れが来ることを知っていても
ぼくらはこうなることを望んだのだろうか
果たしてこうなることを選んだのだろうか
ぼくらはいつも運命にぼくとつだ
寄り道しながら帰るみ ....
炎天の空が連日続いてる
熱帯夜で寝苦しかった
約束は守れそうにないんだ
飼い猫に左の足を噛まれた朝に僕は彼女にメールした
一人ぐらしの部屋から
約束を破るけどごめんってメールしたんだ
....
昨日に咲いた花はすっかりがっかり萎れて枯れて地面に落ちてしまいました
腐敗へと一途を辿ってしまったしだいでございます。
比べて今日に咲き誇る花は美しくその匂いと香りにややもすれば性的興奮に落ちてし ....
(1)コシャカは大釈迦に出会う
異郷の地獄より故郷の地獄に遭遇す
仏典600巻はダークマターです
聖書66巻はダークエネルギーです
君は何故に彷徨い歩きますか
ドントテルミー
....
鎌倉の山の間を
歩む叢の隙き間の遠方に
横浜のランドマークタワーが
くっきりと立ち
あんなにも遠いようで
ほんとうは
距離など無いと
汗の伝う頬を過ぎる、風は
僕に云う
....
「天使はいつも側に居る」
いつも見えなくても、心が温まる瞬間は
側に天使が見守っている
どんな風に生きることが良いなんて
人が決めることじゃない
自分で出した答えには自信を持って前を ....
あなたの膝の上で笑います
あなたの喉の奥で涙します
丸めたティッシュペーパーを
ばらの花のように飾ってるから
そこに集まる人達の胸に
一輪の花とワンコーラスを
届けられらたら今日は ....
樹木に絡む細い雨
しっとりした芝生
鳥たちの早すぎる朝の歌
あなたは夢見る髪の渦
傘を差そうか差すまいか
照り返す水の雲
ほどけ去る踊り子の
糸つれひとつ引くように
白いけむり青く ....
「好きなことをしていない奴の顔は歪んでいる」
正確な引用ではないのだけれど、
山下洋輔の言葉だったと思う
それで、最近、朝、
歯をみがこうと鏡をのぞいてみて、
なんだか、自分の鼻がこう、 ....
何年たっても進歩しないのが
肺機能検査だ
口に筒みたいなのをくわえさせられて
鼻は洗濯挟みみたいなもので息をとめられて
思いきりハアーとはいてください、と何度も言われて
親の敵みたいに必死に ....
胸に付けてる
名札はバイト
自慢のネットで
敵を打つ
光通信だけが
自分の世界
家族の邪魔者
ウルトラよしお
お前は夢を見ているのか。
緑に囲まれた小さな庭の片隅。
日陰に置いた籐椅子に腰かけたお前は優しく眠っていたのだ。
静かな寝息を立てているお前に私は小声で語りかけた。
....
雨が降り続く夜
逢える予定だったのに
急に別の予定が入ったらしい
逢えない夜は
寂しさが顔を出す
夕飯は何故か味気ない
長い長い夜
一人だと更に長く感じて
寂しさが増してい ....
真実は詩が書けなくて困ることなんて何もないんだ
なのにインターネットに詩を書いて投稿しないといられない
あくまで自称の詩人たち
私は詩人と言う言葉が嫌いだ
虫酸が走るくらいに
ネット詩人 ....
君の体の輪郭が
高貴な光に包まれて
知性に溢れた佇まい
月の光が照らし出す
恐縮ながらこの僕と
踊ってくれはしませんか
跪いては手を取りて
優しくそっと口づけ ....
君と一緒に花火をしたら、
夏が可愛くなった。夜が可愛くなった。
君ももっと可愛くなった。
僕は、夜の絵を描きたい。
あなたが安心して眠れるような、温かい、あるいは、涼しい夜を描きたい。
もし描けたら、僕もその絵のなかに入って、
きみと一緒に夢を見たい。
きみの苦しみのことなどおれは知らない
たとえばきみが家を失ったとしても
(気の毒にな、でも、おれじゃなくてよかったな)
そう
思うだけだ
だから
おれはきみには手を差し伸べない
....
腰が重いので
立ち上がるのが難儀だった
今朝の自慰行為は恥ずかしい
幼い頃に戻ったようだ
そしてまた寝て仕舞う
午前中は自堕落だ
自転車が過ぎるバイクが過ぎる午後五時台
昨日午後七時六分 ....
手書きのノートに
斜線が出来て
立ち上がれない
言葉を知っている
重たい文鎮を
乗せたように
闇に沈む船が
何隻もあり
光を求めて
与えられずに
深海の淵を
彷徨う魂
....
空の傷口から溢れる雨が
髪の毛をとかし束になるまで
触れられることのなかった身体を
守って来たんだ呪って来たんだ
掌を滑る雨の粒は丸く
パチンコみたいに弾かれながら
運命線の先に立ち止 ....
人間ドックの書類が届くと
僕の心身は検査準備モードにONした
それから二週間の休肝日
従兄が帰省して飲もうと言ったが
僕は人間ドックがあるからアルコールは飲めないといったが
笑いながらそれで ....
あなたの
爪をきってやるの
忘れていた
過去がひとつづきだと
まるで信じがたい
新品の朝
お湯はいつもどおり
湧くけれども
忘れながら
愛すと決めたのに
髪は伸びる ....
920 921 922 923 924 925 926 927 928 929 930 931 932 933 934 935 936 937 938 939 940 941 942 943 944 945 946 947 948 949 950 951 952 953 954 955 956 957 958 959 960
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