ジャズとロックに整合性があったとしても
水と油でとけあわない
いくらショパンやセロニアス・モンクを聴いても
ジャズやロックを理解したことにはならない
日々繰り返される残響への讃歌
これぞ!ロ ....
積もる雪と向かい合えば 白が僕を反射して
シャボン玉の底のように 過去の色が渦巻くから
そう、夜を明けて、また光が
新たな命照らしていくように 閉じた瞳開けて
生きる記憶
雨に降られ ....
僕のちいさな時間をかえしてほしいんだ
双眼望遠鏡に閉じ込められたほんの僅かな視差を
星雲の光年には追いつけやしないけれど
僕たちは自分のひかりの速度をもっている
パラダイスには遠いが自 ....
改めて
この肉体でしか
生きられないのだな
わかっているつもり
だったが、
癌を患い
その重さに気が付く
が、心だけは自由でありたい。
「癌」という籠の鳥には
....
だるまさんが転んだと
遊びながら目を開けると
いつの間にか姿を消して
誰もいなくなった公園のススキが
半ズボンの膝を撫でていくのを
見とれているから置いて行かれた
皆どこに隠れてる ....
宇宙の武勇伝に気をとられて
鰻と共に忘れる何か
稲穂を渡り行く風
極暑が緩んだ夕暮れ
遠花火の記憶の重なり
ジミーでも思い出せない
ルーチンワーク
差の女がつい視界に入る
レジは半ズボ ....
いつなんどきこの世界が崩れ落ちるかなんて
誰もわからないよね
もしかしたら世界は永遠にこのまま続くかもしれないし
だとしても
個人としては誰一人そこまでついて行けないわけで
コンビニの深 ....
うつる
ゆめみたいな空に
かわいたお皿
ながれおちる今日と今日と今日
耳たぶのかたさのパン
うそをついてやり過ごした
好きなくつ下をはいても
気持は汚れていて
みあげてもみさげ ....
女神は約束をしないし
願いも叶えない
女神は怒る
約束を破ったと
鬼の形相の女神を
性懲りもなく
あなたは
愛してしまうだろう
優しさと厳しさを
眼鏡のレンズに入れて
見える世界は
教え合って渡り合って
釣り合うようになるから
ぼやけた視界で
諦めずに探した
遅くはない未来を
待つよりも一緒に
掴まえ ....
○「住職」
住職に会ったので
忙しいですか?
と尋ねたら
今日は三件あります
という返事が返ってきた
やっぱり猛暑だからですからですか?
とさらに尋ねたら
いや、やはり季節の変わり目が ....
わたしを壊してとお願いすると
あなたはもうとっくに壊れている、と耳を噛むのね
ひもじくてひざこぞうのカサブタを
食べた記憶をくちづけたら
眉をしかめて吐き出さないで
わたしそのものを
....
修行中の我が身、
我が心、我が魂
ギリギリの魂の叫び声をあげろ
祈れ。
未熟な己から眼を逸らすな
駄目なら駄目で墜ちてゆけばいい
抗いながら、
諦めに呑み込まれながらも
心の奥の種火の ....
ゆるい風が吹き込む午さがりの窓辺に
詩がものうげにもたれかかって
遠い目をしている
(私のところにあらわれる詩はいつも
遠い目をしているが
この時期はとりわけ遠い目をしている)
....
苦みが味覚でもっとも
秀でたものだと知ったとき
ひとは少し大人になれる
そして気がつく
生に於いても
それは同じではないかと
例えば
苦難 苦労 苦悩などが
それにあてはまると ....
都会のスピードに慣れようとして
おもりを外した身体で生きる
良く見えない星に掴まるよりも
ネオンの明かりが無個性に光り
次から次へと流れていくから
タクシーを止めるのが下手だった
....
スーパーボランティアのおじいちゃん行方不明に
【続きを読む】
息の根が 萎れかけている
卒寿をすぎて 腐りかけている
色艶を なくして しまったし
弾力も 喪失してしまった
だから
もう いつ塵箱に すてられても
おかしくはないのだ
覚悟を ....
しつけを
丁寧に言うとおしつけ
おしつけられたら
丁寧に従って
かしつけにするか
丁寧に反発して
かしつけられるか
かしつけを
丁寧にのしつけて
かえす時が来る
更年期だからもう卒業させて、と嫁さんに言われた。摩擦で粘膜が痛くなって耐えられないの。
それがセックスを拒む理由だった。
突然の卒業宣言に私は戸惑った。
男の性欲は簡単には終了日を迎えられない。 ....
雑木林の奥の崖まで行く癖がある
そんな時に偶然見つけたのがこの教会だった
天井近くには鳥の巣まであるほど廃れていて
キリストは取り外されたのか
薄汚れた大きな十字架があるだけだった
軋む ....
コの字の形をした控室に
ルームロッカーが並んでて
中身だけ抜き取られたように
ハンガーが各自一本ずつ整列している
その服を着て出たのか
それとも初めっから
誰もいなかったの ....
時間の壁を一気にさかのぼる
その写真のなかには今では想像のつかない彼女がいた
写真の横に書かれた十七才の文字と妻の名前
アルバムは彼女が私に嫁いで来るときに実家から持ってきたに違いない
な ....
腕には 花の痕
ぬるくなった前頭葉から 真昼が滴り
効き目のないエアコンの風が
指先を 揺らしている
デコルテの青白い呼吸が 唇から漏れる
白熱灯の陰り 閉ざした瞼から
上手に笑う あなた ....
大丈夫かな?と、私は思った
だって自分はそれほどモテキには興味がなかったし。
心配症のお姉さんの
できごころを聞いて、
すごく良い!って気持ちにはちょっとだけなったよ。
でもそれは口が裂けて ....
「世界が平和になりますように」の立て看板を次から次へとぶっ壊して破片の上でダンスダンスダンス。七夕まで踊り狂うよ。天の川の下、きれいに残った文字だけを組み合わせたらそれが世の中の真実なんです。
嫌い ....
耳の隙間から浸水してきた水圧に
古家と私の身体はただ錆びついて
歯車の音は止む
薄暗い仏壇に薄寒い軽薄が漂い
手を合わせる家族を失った遺族たち
残された者と取り残された者の ....
あかんたれや、くらい
ゆわしたれや。
おれ、あかんたれやから、くらいの
コトバ ひとつ。
死にたい、死にたい、ゆうて
生きとる。
ゆうたらあかん、おもて
ゆうてしまう、
「死にたい ....
きみの頑張りを
ぼくは知っている
ずっときみの側にいて
ちゃんと見てきたから
そうでしょう?
夕陽の沈むこの街並みに
オレンジ色の花が咲き
夏も終わりの優しい風が吹く
....
子供を捜し当てた
おっちゃん他
ボランティアに注目が
集まってるって
ニュースの後に
大口病院殺人看護師の
ニュースは止めろ、NHK!
一瞬、ボランティアの続きかと
思っただろ!
....
904 905 906 907 908 909 910 911 912 913 914 915 916 917 918 919 920 921 922 923 924 925 926 927 928 929 930 931 932 933 934 935 936 937 938 939 940 941 942 943 944
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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