旅の途中で
出会うような街にも
君が普段行くような
埃にまみれた
店がある
ハンコ屋の軒先で
酔いつぶれた爺さんが寝てることだって
それほど注意深くなくても
気づくだろうし
....
財布の中には、10円ぽっち
気持ちのいいくらい金がない
金なんか嫌いだ、いるもんか
金なんて馬鹿なんだどうしようもない
金め、親の顔を見てやりたいとくだくだ叫んでやりたいが
暑くてそれどころ ....
トモダチはいません
トモダチはいりません
私は人生に大きな損失を抱えています
トモダチはいりません
と言う
捻れた心を持ってしまいました
そんなひねくれ者には
当然の報復として
....
夜が帰って来ていた
それでも街は変わらない
夜が帰って来ていた
人も変わらない
遠い星で
氷山が崩れた
気がついた人は
誰もいない
だんだんと早く
暗くなる季節
少 ....
爪の色を塗る
指先に春が憩う
私だけの春が
つま先の鼻孔をそっと覆う
設えた指が
織り込まれた雲母が
革命の讃歌をうたう
解放のマーチを奏でる
爪の色を剥ぐ
灰色の日が始まるから ....
地上で最後に咲いた花には
目がありました
かつて生存したあらゆるものが死滅し
文明の残骸さえ塵になった地上で
とうとう最後のいのちになった花は
青黒い雨に打たれながら
薄汚れた白い花弁 ....
影の一つ一つには既に名前が付いていて
それらは既に収拾がつかない
アンモラルな名 ....
○早めの避難というけれど
避難所まで歩いてはいけない
○早めの避難というけれど
猫に犬に牛もいる
○早めの避難というけれど
うちはいつもだいじょうぶだ
○早めの避難というけれど ....
咲いていく花の隣で
枯れていく花の測定
小さくなった体は
人も同じで
最後の匂いを
誰に残すか
花は何も選べずに耐えた
人は希望をひとつ許された
化粧ポーチの中に
赤い口 ....
壁をよじ登るようにシーツを握って
呼ばれなくても会いに行きたい
深夜のラジオ放送を付けっぱなしにして
作ったアリバイが崩れる朝に
北上する台風より早く
辿り着きたい場所があった
....
5円玉。
100円玉。
500円玉。
千円。
一万円。
…
おっと、忘れてた
一円玉。 やっと
気づいてもらえて
うれしそうに
お金だけど、 ....
月がどこかへいなくなった夜にきみもひっそりと消えてしまいました。行き先は火星ですか。それとも木星ですか。終バスがないからもう追いつけない。ここは当たり障りのない星です。ちょうどいい気温ではなくただぬる ....
セックスをした日時とその時の回数
その都度の感想をノートにつけていたのは
若い夫婦の婦の方だった。
職場の同僚
彼の奥さんだった。
午後の休憩時間に聞かされた話だ。
好奇心を刺激さ ....
暗い未来を想像して、
咲く花はない
花は一心に、
明るい未来だけを
抱いて、咲こうとする。
僕も花のように、一心に
明るい未来だけを想像して
生きて、 ....
大粒の涙‥‥いやそれは悲しみというよりまるで馬鹿げてるとしか言いようのないほどの荒く凄まじい憎しみの雨で草木の葉は低くうなだれ足元はたちまち泥の河となった白く靄の立つ密林を飛び石のように跳ねながらやっ ....
神様、どうか私を見捨てないで下さい。
心に悲しみ満ちて、静かに訪れる夕暮れに頭を垂れる時、
一人きり、森の奥深くにある小さな教会に足を運ぶ。
重たい扉の向こうに見える木の ....
面倒くさがりの
私は
車の運転中も
ラジオもつけず
あるいは
機器媒体を用いて
音楽をかけることもない
家に帰っても
音楽や
あるいは
音声関係の類を聴くために
スイッチを入れる ....
一日一日
理不尽がが眼前で
激しく交錯しては
頭上から砕け散った
氷の欠片を象って
何も持たない空っぽの手
よけ切れずに
気が付いたら
心の隅まで傷だらけ
飽き飽きしているさ ....
熱帯夜がはじまると
民家や道路やの光を
もいで
食べる
行儀のよい獣たちが動き出す
アスファルトの白線を遊んだ痕
そうだ彼女らは南からここへ来た
屋根が静かに揺れ
こぼした光の匂い ....
ひたち
は
でめ
きん
ばば
あ
43
で
しんちょ
う
が
140
だい
で
かわいい
5ねん
くらい
あって
ない
けど
かわ
いい
から
つき
....
かわいすぎる
おんなには
ちゅうい
できない
かわいすぎるから
ちゅういできない
かわいくなくても
かわいくないところが
かわいいと
かんじるばあいがあって
ちゅうい
で ....
もし
わたしが
それを
あると
かんがえたのなら
わたしは
それが
あると
こたえる
だろう
しかし
わたしは
そうは
かんがえない
そうでは
ないのでは
ない ....
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....
日本に長く暮らしていると、日本の特異性に鈍感になる、日本は特殊である、でも当の日本人は、その中で淡々と日々の暮らしをこなしているため、その指摘に、今更反応することなど、海外からの方々に対する愛想笑い以 ....
「食わず嫌いのシブースト」
三分前まで優遇されていたカーテンの柄は忘れた
乳白色の月を時計代わりにしていた 真昼に月は見えないのに
スーパーへ買い出しに
自転車のカゴには迷 ....
手にすれば砂になる
あのひとに似た 言葉の欠片
やがて風になり
記憶ごと消えてしまう予感
二人にとって
何の意味も持たぬ出会いだと
さよならも言わずに去ったひ ....
テーブルクロスを二つに折って
君がいた日々の模様を消した
遠くで聞こえる予鈴の音が
誰かの踵に潰されるのなら
忘れなきゃ前へ進めない
悲しみの全てを一緒に汚し
季節を見渡す気球に乗 ....
ふたつのアイスコーヒーをはさんで向かいに座る女の
喉元に何故かイヤホンプラグが刺さっていて
女は何かを話しているらしいのだけれど
ぼくには何も聞こえない
滑稽に口を動かしている女は
穏や ....
○「悪鬼」
他人を責める心は
やがて悪鬼となって
己れの心を傷つける
○「悪気」
人の悪気は
受けないで
さらりと流そう
自分の悪気も
とどめないで
さらりと流そう
○「 ....
(わたしの怒りがあなたの眼に不遜に映るなら
それは神父さまのお声がなめらかで法皇様のオベベが真っ白だから)
ーコピペ記事
[バチカン市 20日 ロイター] - ローマ法王フランシスコ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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