私の心は鬱々と
外は晴れて燦々と
闇と光が交錯する
)眩しい戸外の緑の群れ
)俺は眼からそれをむしゃむしゃ喰う
)光で闇を圧倒せんと
)眼からそれをむしゃむしゃ喰う
私の心は鬱々 ....
真
っ
黒の背景に白い文字の浮かぶサイトで
タイトルに溺れているこんなにもたくさん
の言の葉が降り積もっては小さく発光する
さまはいつだって完全なる健康体でいられ
ないからだ ....
長い髪が好きだと
ふざけて言った言葉を
教室の端っこで聞いて
私は伸ばし始めた
季節が過ぎて
あなたの近くへ
少しづつ
あなたに見えるように
少しづつ
日曜の駅であな ....
孤独を愛してるなんて
自分に大きな嘘をついてる
しかしそれは
ただ単純に自分以外の人間と
うまくやっていけないだけ
そして好きな人と
嫌いな人間とをはっきりさせてしまい
上手に自分に ....
有精のそれがこの体に宿った夜
わたしは
高い梢に身を寄せう番のコマドリを
ヤドリギの茂みから見つめていた
無垢で美しい二羽の囀りが
森の向こうへ遠のいてから
わたしは
花落ちた虚 ....
しろい雲を
トッピングした
きれいな青空が
ブルークリームソーダに
見えてきて
まだ午前10時
ころなのに
おなかがへってきてしまう
さ ....
私は 青い清流を 生きています
私は 何かが降ってくるのを 待っています
神の啓示でもいい 宇宙からの光でもいい
何かが 降ってくるのを 大真面目に待っています
けれど もう長い時間 私は ....
前庭に鯨が打ち上げられて
砂が、チョウ砂が舞い上がれば
世界は揺れて空と大地は
ぐわぁんぐわぁんと回転しながら
遠ざかったり近づいたり
もしチョウ砂が黄砂のように
気流に乗るなら、あの ....
反社会的勢力から
金貰ってはいけないなら
ベンツはどうすんだ?ベンツは?
反社会的勢力が乗る車の代名詞だろ
今はなきプラズマテレビが
世の中に出回り始めた頃
技術屋の俺も販売応援で
....
梅雨戦線の異状の有無について、あるいは六月の狐に嫁ぐということ
*
約20年前の過去ポエムのお前ら//
らんぱろらんぱら
通り雨 ぽつりぽつり
スライド硝子にコロラド
雲の切 ....
その夏 市民公園の木陰のそばにひなたのボッコちゃんは揺れていて たくさんのセミが鳴いていた
市役所か噴水のあるほうから水戸黄門の替え歌が聴こえてきて ぼくは長澤まさみとガチャピンがあいまいになってい ....
きっとあともう10年生きたら
ぼくたちの人生は白紙だと気付く
もがき、苦しみ、泣き、叫んだ日々も
だから理由がないことに
怒らなくてもいいのだ
大丈夫
なにが大丈夫か分からなく ....
育児は神業のようなものだから
30点くらいでちょうどいい
疲れた時は 衣食住のお世話だけでいい
自分の子供ではなく 地球人を育てている
と思えば 程よい距離感が生まれる
子供に振り回され ....
遊びをせんとや生れけむ
けむけむ遷都のものがたり
たりたりたりぬかたりてるか
あまいみずを きよめたもう
こどもたちが むかしから伝わる唄でお手玉遊びをしている。
おとなたちは ....
俺はまるで血の海に浮かぶ孤島だ
耳元の足音に罵られた。
倒れこみ死体になろうとしない
俺を跨ぎ蹴飛ばして行進する人の波
俺の血を踏め!
赤い足跡は次第に重なる。
俺の血 ....
錆びたアーチには
バラの弦も落ちて
古いレンガの門は
もう誰もくぐらない
屋根のない小さな家の
塗り壁も剥げ落ちて
床に落ちて忘れ去られた
一枚の絵があった
肖像画の少女は
....
牙よ 凍土よ
ファングよ
悲しみよ
俺たちは罪を犯してもないのに
なんで裁かれるんだろう?
....
ぼくらは
絵本のなかで
セックスなしで生まれた子どもです
エラ呼吸も陸呼吸もできて
どんな指よりも愛撫に長けた
艶やかな二枚舌
恍惚の高波に血を滲ませて
噛みしめた肌に刻んだ詩が
....
接吻は静かに交わすべきだ
君が蛾の繭から孵って
僕がコマドリの巣から落とされて
ここに飛んでくるまでかかった
全ての年月よりも
遥かに長い時間をかけて…
愛撫は静かに施すべきだ
露悪 ....
{引用=
かなしすぎてわたし
みちばたのたんぽぽのように首をたれて
ないています
さいごにもらした
ころしてやる
の、声が
しろい綿毛になって
神さまだっただれかのところに
とど ....
君の肉を啄みたい
それだけを望んでいる夜だ
その粘りの強い白い肌を
悦びに打ち震えながら咀嚼して
聞いたことのない心地よい音楽を
孤独なままに聴いていたい
栄養の足りない夜行性植物が
淫 ....
井戸を覗いてはいけない
母が教えた
井戸なんか覗くもんじゃないよ
祖母が言った
井戸は
覗いた子どもを吸い込んでやろうと
待って居るもんなのさ
橋から下を見下ろした子を
川がい ....
思考が樹氷になるのではないかと危ぶまれてしまうほどの凍てついた夜の記憶が、どっちつかずの六月の夜に蘇るパラドクス、同じころに叩き潰したしたり顔の羽虫の死体は気付かぬうちにカラカラに渇いていた、艶加工さ ....
強い風の音に恐怖を感じてしまう
失敗する事を恥だと思ってしまう
ただそれは歩く事に慣れたとき
どうやって歩いているかも忘れて
いつかどこかで躓いてしまう
ほ こ ろ ....
柔らかいグラスに
硬質のワインを注ぎ
手で包んでいると手の形に
だんだんワインが馴染んでくるので
もうそろそろ飲み頃だろうかと傾けても
グラスが変形するばかり
透明な器に生野菜を盛り
....
遠いところへ行ってしまった人へ
忘れていった財布が
今もここにあります
空っぽだよと言ったけど
あの日のレシートが
一枚だけ入ってました
最後に行った
二人お気に入りのお店
....
かけてはいけない。
おさらがかけたらつかえない。
かけるひとは
かけてしまうことで、
かけそうなこころを
おとしてはいけないのです。
さて、夏至も過ぎたので、
一読者として詩学を書いてみます。
ネットの中の詩とは何かについて答えが出た感じで、
ダラダラと
以前、予言や予知について触れたけど、
今回は、閃きから、選 ....
そらみれど どぅん
そらみれど どぅん
猫耳の人々が東屋で会議をしている
かれらは起きている時より
眠っているときのほうが会話が弾む
ニャアぢゃなく尻尾で話をしているのだ
音階の高低を描く ....
片子は鬼の子
片言しか話せない子
片親しかいないから
片寄った愛し方しかできない子
片親の愛しか知らなかったから
片割れの気持ちなんてわからないと
片子は甘えんぼう
片親にベ ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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