「誰かーっ、私を助けてくらさーい!」
カメラに向かって叫んでいた
腕の中に
死にかけた長澤まさみはいない
必死に懇願する
ただ一人のオレンジオッサン

「嫌です」

そう言えたなら
 ....
おくびょうなこころ
ふるえる
ふるえる

いたみとかなしみ
つくろえない

とりつくろえば
道化師のようで
なぜかかなしい

わたしの居場所はない
おそろしくて
はずかしくて ....
お金ほど汚ないものはない
お金は善悪清潔不潔を問わず
だれの手にも渡る
なのに
お金を扱って手を洗う人はいない
トイレに行ったら必ず手を洗う人でも
お金を手にしても手は洗わない
中には
 ....
ほら、わたしの胸のまん中に光をすいこむような闇があいていて、
そのうちがわに、花が咲いているでしょう。

ときたま目ぇつむってかおりに訊くんだ、
ああ、この花がうつくしく咲いているのはね
わ ....
小さな鳥の運ぶ養分が 発芽する季節
根っこワークと呼ばれる 薄い表土に群がる
幾つもの感情

母なる大地と 誰が読んだのか
絡めても 絡めても 辿り付けぬ真実に
事実と違わぬ心を一筋  ....
すべて消えてなくなればいい

想いも 愛も
淋しさも悲しみも
ここにいたという軌跡さえ
波にさらわれてしまえばいい

a dream
誰にも知られずに
消えて行く私の言葉たち

 ....
自転車置き場に届く光が
まだ短くて生まれたばかりで

ちょうど髪の毛のような糸が垂れ
サドルにまたがるとすぐに消えた

太ももの上を温める光
こんな所で遊んでいるのかな

動いたら付 ....
一人の女の人のお腹の中に10ヶ月と余りを滞在した
そこから出るまでの間に
私は
何度蹴っただろう
彼女のお腹を

胎児の足で
宿借りの分際で

でも
私が蹴る度に
彼女は自分のお ....
あの日
ポプラはたたずみ
欅は足早に歩いていた
ヤマボウシは落ち着きなく
楠は泣いていた
私は山に向かう
晴れの日に
桜が死んだ
歌う鳥は
誰もいなかった
合唱の空

ひびきあう秋の空

こだまする秋の空

人間という楽器が

羊と鋼と調和する

合唱の空

高らかな優しさと

ぼくとつな犠牲心

人間という楽器が

 ....
腐敗するわたしのなかに

群青がうまれる

空も大地もそれに染まり

わたしは群青にはさまれている


奇跡は誰にでも起きている

どうやらわたしは無用のようだ

不運は群青 ....
自称詩人は
病気だと言えば
許されると思っているが
本当の病人は
病気のことを考えるだけで
病気になりそうなので
他人にペラペラ話すなんて
出来ないんだよ
病気が深刻であれば
あるほ ....
木箱に入り
白い布に包まれた父の骨壺を抱きしめてみる。

次々と浮かぶ
共に過ごした楽しくも懐かしい日々。

一緒に眺めた江の島の海と
鼻先をくすぐる潮風の匂い。
真っ暗な部屋の中に
 ....
49日の晩
家のあちらこちらで
父の気配がする。

(ぎしっ・・・・。ぎしっ・・・・。)と
鳴り響く階段と
広い縁側。

家中の壁を撫でまわし
目を細めながら歩き回る姿が
脳裏に浮 ....
月の溶ける夜は

どんな望みも 叶う気がして

君の

日差しに透かすと

黄緑りがかる 綺麗な瞳に

映り込みたいと

君の

寒い朝に

ほのかに赤く染まる

 ....
桜の季節
舞い踊る花びらの中で
遺影の父が笑っている。

暖かな風が吹いて頭上を見上げれば
並んで浮かぶ雲が二つ。
その姿は
海原をゆくイルカの親子にも似ていた。

八ヶ岳の裾野に抱 ....
三日月の夜にだけ零れ落ちる
月の雫を浴びた花のことを
この地では月花と呼ぶ

その花を煎じて作られた秘薬は
古くから健康長寿の源として
月夜の民に親しまれてきた

真面目に働き旅人にも ....
砂漠で見る
オレンジは
鮮やか過ぎて
つらい
────自称詩人 やすじゅん

人質で思い出すのは
黒澤の用心棒だ

良い母親の司葉子が
人質交換されるとき
離れ離れの
幼い息子 ....
美学があるなら
飴玉を舐めよ

ゆっくりと
優しい坂道を
転がる味が

舌の中で
溶けながら

綺麗な透明に
色の付いた
ノスタルジーを
抱えて消えていく

瞳の大きさと ....
ああ風が吹く と
風を浴びる名無し人は
気流の鳴る音を聴きながら
ひたすら途方に暮れて
ああ風が吹く と
この世界は 炎上だ 成り立っているもの
それはほのお。 おかしくて良い
ゴミの臭いがきつい ほのお 力頼らず
溢れる良点焦がし 小さなスキをつつく
ただひとつ

光と影 だとかいう 在り ....
あおい夜だと

常套句からはじまり

永遠の秋だと

月並みな言葉を放ち

考えた末に

寝転んで昼寝をした
いちごジャムのびんに
あおい草を生ける
涙がこぼれそう でも
こぼれないで そうやって
過去に慣れていく
降りてくるアルバトロスを見た
関係ないとあらぬ方向を見つめていた
空いっぱいを占拠した雲を見た
余裕がないと
ただ黙々と大きくなり続けていた
浜に寄せる透明な波を見た
少しだけ俺を落ち着か ....
髪の毛のふさふさした友人が来たので
「それ地毛なの、髪の毛ふさふさしているね、十歳は若くみられるね」
といったら
「そうなんだよ、少しは禿げ上がってないと、貫禄がでないんだよ」
というから
 ....
今日は一日

女房のいない秋日和

とーっても

のーびりするなあ!

なんでだろう?
男はみな
前立腺やられて
勢いがなくなる
やさしくなったんではない
弱くなったんだ
男の衰えは
急激にくる
君の内なる水面で
睡蓮がうっとりと花ひらく頃
僕らを出会わせる偶然が
またおとずれるだろう


これは片野晃司さん制作のソフト
「マウスで作る一兆の詩」
を使わせていただいて出来た、私の詩作です。厳密には私の最初の詩です。
これまで俳句、短歌、掌編小説、童話等、それらしいもの ....
漠然とした痛みが夜を襲い
ミシンを踏んで絆を作った

上糸と下糸が手を結ぶと
縫い目を増やす足跡のように

0.1ミリの隙間が怖い
どうしてゼロにはならないのかな

追いかけて止まっ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
アラブの中心で愛を叫ぶ花形新次018/10/26 20:38
道化師あおいみつる5*18/10/26 17:41
汚ないお金ホカチャン1*18/10/26 17:37
花束とへび田中修子8*18/10/26 11:03
ガジュマルのように藤鈴呼0*18/10/26 9:52
a dream未有花12*18/10/26 8:35
ミナト 螢1*18/10/26 8:13
一人の女の人のこたきひろし518/10/26 7:04
晴れの日腰国改修4*18/10/26 4:52
合唱の空ペペロ218/10/26 1:58
群青のサンドイッチ118/10/26 1:55
詐病花形新次018/10/26 1:06
納骨の前夜。梓ゆい118/10/25 22:15
別れの日。018/10/25 22:09
月の溶ける夜は赤椿218/10/25 22:07
春の日差し。梓ゆい318/10/25 21:49
月花1486 1...9*18/10/25 20:23
砂漠のオレンジ花形新次018/10/25 20:11
ミナト 螢3*18/10/25 18:21
秋風○名無し人ひだかたけし618/10/25 18:07
人で遊んだふじりゅう018/10/25 17:58
無題あおいみつる5*18/10/25 17:41
いちごジャムはるな518/10/25 17:23
浜辺腰国改修2*18/10/25 16:39
ハゲ頭ホカチャン118/10/25 11:44
秋日和018/10/25 11:35
関白亭主018/10/25 11:32
淡い約束塔野夏子2*18/10/25 11:12
入学式杉菜 晃2*18/10/25 9:30
ステッチミナト 螢1*18/10/25 8:25

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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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