陸上生物の楽園が地上
始めるのをやめるのが
僕の特権
冷たい蹄をぬかるみのなかで
歌わせていようよ
跳ね回るノミが煙みたいに見えた
死の間際の君は赤い炭みたいに見えた

近い場所か ....
わたしは粉々になった

わたしの破片をすべて集めても
貴女には成れない
貴女を粉々にして
わたしの持たない破片を拾っても
貴女には成れない

貴女がうらやましいと思ってしまったあの日
 ....
丹後富士の頂へ
うろこ雲が巻き上げられていくと
明日は雨が来るといつか聴いた
あれはだれの言葉だったのか

町を歩く人びとは明日の雨を思い
空を見上げることはないようで
誰もが今を足早に ....
一羽の鳩は飛びゆき
一羽の鳩は堕ちゆく

空を見上げる子らは
羽ばたきしか知らず
星のかがやきに浮かれ

草葉の陰に横たわるものは
人知れず退場するだろう

さめざめと僕はたたずみ ....
この時期には
必ずこのお題で書いている

今年は何と言っても
空飛ぶ宗教家が絞首刑にされた
ことだろう

マスコミはいつも
肝心なことに触れない

奴は空中浮遊の達人で
アニメで ....
マスカラの羽根がまつ毛を広げて
飛び出そうとするロケットの軌道

瞬きの数が増えるその度に
大切なものを見逃したから

涙で滲んだ黒いカラスが
目尻に落とした旗を掲げる

異物の入っ ....
化粧をしない女と
化粧をする女

口紅を塗らない女の唇は渇くばかりで
あったかもしれない
口紅を塗る女の唇は艶やかに濡れていたに違いない


彼が目を覚ましたのは誰かの足音が耳障りだ ....
誰も何か言っているようで言っていない
仮面を被ったままでモゴモゴと
責任は誰も取りたがらない
まるで霧のように実態がない

聞きたくない文字の羅列が降り注ぐ
顔をあげてもそこには何もない
 ....
僕は、
「君の背負った悲しみを僕にも分けてくれないか」
と懇願するから、

君は、
お気軽に
「いいわ」
と応えてくれないか?



君の背負った悲しみを僕にも分けてくれない ....
子育てで
教えてもらうことばかり
それで自分が成長していると
思っていたが
子どもが自分を理解する親に
育てていたのだ

子育てに成功も失敗もないと
言っていた
父の横顔を思い出す
戦士は荒れ果てた野にひとり立っていた
大振りの剣を脆弱な杖に窶しながら
脆弱でも杖がなければ歩くことは叶わず
勲章にもならぬ全身の傷に耐えることはままならず


敗戦の末に歩いた夜の闇は
 ....
箱の内側に油を塗って
取り出したマトリョーシカみたいな

重なる記憶がぶつからないように
思い出はいつも滑りやすいから
スケートリンクで放し飼いにする

転んだら痛みが伝わる身体
あの ....
手も足もでない
遠さを感じ
わたしは青空を見上げて
懐かしいイワシ雲を見つけた

ずーっと
見上げつづけているだけだと
わかっていたんだけど

見も知らずの人に
歌を褒められて ....
人間
生きている間は生身
時には本能に逆らえなくなって
欲望に従順になるさ

男と女
女と男
たとえ愛し合ってなくても
一つ屋根の下に暮らしてしまう事はあるだろうよ

一つ屋根の下 ....
ぼんやり砂浜を眺める
ゆっくり砂浜を歩く

夏の潮騒は賑やかで元気いい
身も心も夏に染まって
「今」だからこそ輝ける

眩しい陽射しを浴びて暑くても
潮騒を聞けば涼しくなる感じ

 ....
今、一度だけ
あなたにサヨナラを言う
そして深く眠りにつくの

あなたは淋しそうに
でも優しく笑って
わたしにサヨナラを返してくれた

どうせまた会えるのだから
お別れの時間は短くて ....
失くしたものは
清らかな意地


血まみれで
無様で
嘲笑われ
下を向き
見つめたい
想いの力が幸せと
かつて信じて
強くあれ
そう
言い聞かせ
ただひとり
泣いたりする ....
怒れば父に似ていると言われ
黙っていれば父の父に似ていると言われ
笑っていると母に似ていると言われる
母方の田舎には老人ばかりで
外を歩けば何処のもんやと
わらわらと集まってきて
ほお、ほ ....
どうしようもなく
僕らは果てのない過程に生きる

欠損しながら生きている

全力で力むよ 今を、誤魔化すために

生きる事の苦しみ





生きる努力の対価に
人は意味 ....
うそと
なさに
溺れるんだよ
ぼく〜世界

みんな みんな 嘘なんだ

底のないプリンを
すくうように会話する

みんな
生きるための嘘のみ喋る
それ以外喋らない
本心とは
 ....
今宵、
白い部屋に
在るもの在るもの
自らの輪郭を鮮明にして
回流する澄み切った夜の空気に
すっかり馴染んで留まっている
横たわっている私もまた寛ぎ
在るものたちと繋がり合う
揺るぎな ....
粉雪が降って
誰もいない夜、

心の花を枯らした
おとなしい哀しみが
うつむく

林檎の木から
甘酸っぱい香りがする
幻想世界、
真っ新な空気が
喉の奥まで冷やしてくれる ....
自称詩投稿サイトの
究極の目標が
Googleに買われることだとしたら
残念ながら
それは千年先もあり得ない

それはさておき

将来の夢が
YouTuberになること
と卒業文集 ....
{引用=
幼子の髪にうつれる檜葉の香は常磐色とぞ見えしが今は


使い古した悲しみが
千々に崩れて風に舞う
遠い昔の草むらの
トンボを毟った黄昏に
笑う子供を卑しむる
君を大人と呼 ....
老いてゆく 病んでゆく
死んでゆく不安

冬は訪れる

それを受け入れる
受け入れつつある

全てを受け入れ
享受する

決して
諦めるわけではない

神は与え とられる
 ....
きのう書いた詩を読み返してみた
苦笑いしかできなかった

命のない言葉の羅列だった

夕べに死んで 
今朝うまれた俺よ

何を思い、どう生きる

決して振り向くまい

今日は今 ....
長い道の途中で
「これは誰のための道なんだろう」
と言ってみる

友人は意外にも
面白いジョークだと
思ってくれたようだった
血圧よし

天気よし

女房の機嫌よし
指を切り落とした手袋の先で
触れ合った時に起き上がる爪で
印を付けたい逃げられる前に

あなたが渦の中へ消えた日から
誰も寄せ付けず海は鳴いている

靴に入ってくる砂は記憶の
端っこで ....
食材と生活用品。
まとめては買わないから日々近所のスーパーマーケットに行く

私は詩人の真似事している。それはどこまでも真似事であって本物にはなり得ない。
私の妻は詩に興味もかんしんの欠片も見 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
楽園竜門勇気2*18/11/11 19:08
破片卯月とわ子518/11/11 14:42
伝えられてきた言葉帆場蔵人5*18/11/11 14:27
418/11/11 13:18
今年一番の話題2018花形新次118/11/11 9:10
ミナト 螢2*18/11/11 8:40
蛾と蝶の見分けがつかなくてこたきひろし518/11/11 2:10
タイプタイプタイプ……石佳118/11/10 22:28
悲しみの、ゆくえを教えてくれないか、そして秋葉竹618/11/10 20:29
育て、親イオン1*18/11/10 13:24
最後の砦悠詩118/11/10 10:23
リンクミナト 螢4*18/11/10 8:14
ただ遠い憧れ立見春香918/11/10 7:45
一度もまだ死んでないからこたきひろし518/11/10 5:37
夏の潮騒夏川ゆう518/11/10 5:20
不変の心卯月とわ子518/11/10 5:05
白い世界犬絵1118/11/10 1:57
孫兵衛の顔帆場蔵人7*18/11/10 0:14
総称◇レキ3*18/11/9 23:12
無題1*18/11/9 22:52
時の開けひだかたけし12*18/11/9 22:40
夜、その自由で自在な秋葉竹1018/11/9 21:55
卒業文集花形新次118/11/9 21:32
n番目の郷愁4*18/11/9 18:03
覚悟あおいみつる5*18/11/9 14:43
日々新しく4*18/11/9 11:42
(20181109)わなざわ018/11/9 11:07
今日も好日ホカチャン118/11/9 9:23
PINKミナト 螢118/11/9 8:09
夕暮れの空からこたきひろし518/11/9 7:17

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