-おかえりなさい。-
御馳走を囲んだ部屋に父がいる。
右手で柱を掴み玄関先で手を振る父がいる。
骨という抜け殻になった父が腕の中にいる。
「おいしいね。」と言って食べていた金平糖が
袋を開け ....
冬に映える黒髪の獣の口から、あなたとの四季のため息が風に巻かれていくよ。あのシャボン玉がすべて包んで弾けたからぼくやきみの悲しみさんはもうないんだ。同じように喜びも弾けて消えるからまた悲しみさんはとな .... 老人はおまえに
ものを
放りこむ
赤々とした
その口へ

おまえの頭上で鍋が笑っている
数限りない夕餉の匂いがおまえに
染み付いている、また酒の芳しい香りと
血の流れと涙は静かに漂っ ....
そうしてお前は海藻のような俺の臓物を引き摺り出す、喪失の感触はあまりにもヘドロを思わせる、トッカータが聞こえる、それはあまりにもマッチしている、俺は呆然と虚空を眺めている、目に映る風景はとっくに意味を .... 開けた窓から雨の匂いが流れ込み
濡れていく遠い森のざわめき始めて
貴女の声は透明な水底に沈んでいく
クリスマスイブに降臨する
ピッカピカの大天使、

クリスマスイブに舞い落ちる
さらさらの粉雪、

言葉と
こころと
理想と
夢とを
傷つけられて

千切られる寸前まで ....
「表裏」


表が出来るのと同時に 裏が生まれる


裏が出来るのと同時に 表が生まれる


あの人が好きだと思う  のと同時に 嫌いが生まれる


あの人は偉大だ と ....
琥珀のスープを
飲み干した時
同じ体温で
冬を知りたい

サラダの鮮やかな
赤い野菜に
つまづく事なく
食べられたら良い

パスタの重さが
運命のように
口の周りで
踊り出す ....
  なにか次の出来事を準備していた
  裸体たちは 敢え無く 黒炭の
  テクスチュアの内にほどけて
  やわい鹿も
  二頭ばかり居る
  私 という語は ざらりとした
  塗料を風に削がれて
  あおい粉塵だ
  詩を拒むので或いは詩を映すので
  建物はこんなにもあかるい
  蒲鉾型の
  窓枠のむこうが 硬い冬だ
  そして瞳の内壁にそって
  置かれた ひそやかな暖炉に
  母らしき女が辛抱強く火をくべている
気疲れに夕焼けて
それが自分だと思い込んでる

椿事をどうにか撮ろうとするけど
カメラ買うために流した汗は忘れて

襟足揃えればリズムが出るけど
肌は剃刀で炎症をおこして

辞書の中 ....
こうした方がいい


こうするべきだ


こうしなければならない


そんなような、根拠のない、納得できない 規則やしきたり そういった類のものを


愛想笑いしながら ....
あきらめました。
やっぱり、同化は無理なんです。

良いところまで進んでいたのも確かです。

例えば、神仏混同のようにインドと同じように
日本の神様もお釈迦様と一緒になろうとしていました。 ....
背中にぜんまいがついている。それがすべてのヒトの動力源だから、必然とそれを回す力が必要になる。
果たしていつからそんな仕組みに変化したかは解らなくなっていて、それを追及する行為には死の罰則が待ってい ....
今日も影で作られた街は
ぐらぐら発声練習を兼ねて僕を殺す
冷たい道具をもってうろつく
警備員と挨拶をしながら

気味の悪い耳で
聞き続ける
気味の悪い音楽
とてつもなく大きな
ヘ ....
するのはしないから
差し出し合う苦痛で
笑い合う
するのはね、しないからだよ

夏の終わり頃
ふたりでキャンプに行ったこと
おぼえてるかい
僕が16歳で君は・・・ずっと年上だった
 ....
めいめいつながりを
持ち合ってかわす
不完全な非コミュニケーション
爪の先を見比べながら
化学的な波が頭ん中でぐらついて
ずっとずっとずっと朝のまま

皆殺しを叫ぶ
一人ぼっちの砂 ....
身じろぎもせず
目を閉じ
耳を塞ぎ
口を閉じる

それでも世界は心の中にあり

一輪の清純な花のように

あなたの姿が浮かびます

私の母像・・・
年賀状を書いていた

詩人にも2枚

久しく

手書きで さささと走らせた

裏も表も墨汁泳ぐ

いつもの彩りもなく シールもない
写真な ....
お酒を飲みながら、本を読みながら
こんなソファーがあったらいいねー
なんて思いながら

あなたを待ってる
安宿の食堂で
声をかけてきたのは
私たちを売った海賊だった

おっと警戒するなよ
もう足を洗ったんだ
そう笑って
手首から先がない右手を見せた

まあ利き手がなくても
美味 ....
空から見るあなたの町は
海の青と畑の茶色い区画だった

あんなに焦がれた都会を離れて今は
子どもたちとツリーを飾ってる

温かいシチューを振る舞って
電飾を灯す

みなが眠り ....
                    

歌は、
今夜も眠りをいざなうだろう

僕は、
この部屋にながれる
美しくも、切ない、哀しげな調べを
オーティス・レディングの歌声を
 ....
遠い友達が
泉に雪が降ったら教えてください
というので教えてやることにした
だが雪は降らないよ
当分
降っても泉には
積もらない
たぶん

間近に迫る山の頂が
雪を冠った
晴れた ....
空を何かに例えなさい
薄いノートに綴りなさい
たとえばひどく年老いて
頼りない犬のような

寂れた町のおじさんの
何もない後ろ姿のような


 空がゴロゴロなっている
 雪迎えの ....
人はいつか死ぬんだなぁ
ぽつんと呟くと
目の前の息は
なお一層 青くて淡い
小さく繰り返して
また繰り返し

   ・・・蘇生するってさぁ
   ・・・苦しくてねぇ

海底の沈没船 ....
日々の傾き
わたしたちは
あかくなる木々にもおびえて
言葉のすき間に
場所をもとめた

磨りがらすのように
ざらついた気持で
いっさい誰のものにもならない
なにひとつ手にもたない ....
名指され得ぬモノ
今刻々と
降っている降っている

 *

獣の声、
響いていた
死者の声、
響いていた
師走も端に走りいき
年の瀬都会の大渋滞
怒涛の静けさ霊園墓地に
ほの ....
おとぎ話の中の国は もう
わたしのことをおぼえてゐません

キセルをくはへたお爺さんは もう
わたしのことをおぼえてゐません

アコーディオンをかかへた青年と
まきばで働 ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
お父さん梓ゆい118/12/24 1:19
冬を越えるために帆場蔵人3*18/12/24 0:28
埋み火1218/12/23 23:34
肉体のサイレンホロウ・シカ...2*18/12/23 22:15
推移ひだかたけし1018/12/23 21:18
クリスマスソング秋葉竹1018/12/23 21:14
最近 考えてたことそおっと生き...7*18/12/23 20:33
ディナーミナト 螢3*18/12/23 20:27
烏瓜 3草野春心418/12/23 20:09
烏瓜 2418/12/23 20:08
烏瓜 1418/12/23 20:07
気疲れに夕焼けてぽりせつ318/12/23 15:37
ベクトルそおっと生き...3*18/12/23 13:46
共生という名前の生存戦略足立らどみ018/12/23 12:20
西の空に向かってこたきひろし618/12/23 7:44
16aged age竜門勇気1*18/12/23 7:26
right trap0*18/12/23 6:14
八割九月1*18/12/23 5:50
記憶まみ4*18/12/23 4:21
年賀状朝焼彩茜色218/12/22 23:26
待ってるmizuno...618/12/22 23:04
杯溢れた星屑亭418/12/22 22:43
Merry Christmas618/12/22 22:41
聖夜、水色の花に触れる秋葉竹518/12/22 22:00
遠い友達がオイタル5*18/12/22 21:53
空を何かに518/12/22 21:26
落日パン☆どら218/12/22 20:58
磨りがらすはるな318/12/22 20:03
ト なって9 声へひだかたけし6*18/12/22 19:24
ちひさな国石村24*18/12/22 17:15

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