今夜は満月 天に貼り付き
煌々と現の恍惚を照らし出し
巨大なものに呑まれいく恐怖
束の間刹那だけ麻痺させて
街行く人の顔、
白くくっきりと浮き上がらせる
ひとひらの葉に穴を透かして
虫は陽をあおぐ
表皮を緑に染めるため、
いいえ
葉を愛するゆえに、彼はひとひらを枯らすのです
あなたは私を幼いと言う
一足一足がまるで驚愕だと言う
あなた ....
えんぷてぃ
これいいな
これほしい
もっとほしい
ちょーだいちょーだい
えんぷてぃ
あれもいいな
あれもほしい
もっともーっと
ちょーだいちょーだい
もうないよって
いわ ....
私はだれあなたは彼
果てしない道
名もない駅
虚構
シリウス見た
手が届かない
息苦しいよ
呪文
虹色すべて虹色
騒々しいより
騒がしい
笑顔
好きだよ
あの絵の何処かには
....
命には重さあり
されどその重さには違いあり
1グラムの者も居れば、1トンの者も居る
されど双方の命尽きた跡に残るは骨のみ
1トンの者は金塊に変わるわけでなく、只の骨となる
人の生は儚し
自称詩人に
詩の才能はもちろん
作詞の才能も
作曲の才能も
ダンスの才能も
ありゃしない
あったら
自称詩人である訳がない
例え一時の流行だったとしても
世の中を席巻するには
....
疲れ切った身体に
染みる歌が
寒さよりも早く
こっちに座る
使い古した
勇気のチャンネルを
一人でずっと
回して来たんだ
生きるために
タイマーをかけること
この先も続く
....
人の力ではどうしようもない出来事に
さらわれた
行方不明の親族の亡骸が
骨だけになってしまったけれど
見つけた
帰宅した
そのように 見ていた
私は
七日間の旅立ちに巣立ちに ....
美しい本と空と地面があった
あるいてあるいて
夜空や
咲いている花を
吸い込んでいくと かさかさになったこころが
嬉しがっているのを 感じた
雨の日には 本を読んだ
子どもらのあそぶ
....
空にはやさしい雲がかかり
ぼくはストックをつかいはたして
ためいきをついたりしています
ぼくのなかに刃がないか検証してそれでも
缶チューハイを飲んだりしています
ぼくの知り得ない事っ ....
街は正解と不正解が犇めいていたし
真実は虚構になぎ倒されてもいた
いっさい血は巡らない空の下には
寒気の壁が立ちはだかって
人は誰もしあわせな気持ちを手に入れられない
それでも欲望の ....
眠るひとのいない
ベッド、手摺りには水漏れが、と
書かれていて、シーツには髪の毛が
いっぽん、半ばしろい枝毛のかなしみ
もう増えないであろう
壁や箪笥の上の笑顔や
家族の群れ
灯り ....
わたしの椅子に
誰かが座っていたから
夜の浜辺に座っている
冬の日本海が
風邪をひいたように
ぐずっているから
ハーモニカを吹いてやる
いつまでも吹いてやる
なぜなぜ泣くの ....
彼女は恋愛依存症からセックス依存症に転移していた
だからと言って
彼女の品性を誰が咎められるだろう
彼女は単純に心の渇きを粘膜の快楽に委ねようとしているだけだ
愛情なんて見えないものを追い ....
シルクを着ること
ミルクを飲むこと
居留守を使うこと
実務は措いてて
急務は忘れて
フィルムを準備して
玄関先の電話が鳴って
せわしい声に胸を押されて
私たちは出かけることとなった
....
神よ、シオンでは
あなたに讃歌が捧げられ、
エルサレムでは
いま誓いが果たされます。
主よ、聖霊よ、
わたしの祈りをお聞き届けください。
雲から月が顔をだす
....
ちょうどよい
たとえばそれは、3日後のカレーだったり…
7篇ほどの短篇だったり・表紙だけ眺めては
ちょうどよい
やっぱり時間だ・・・・・・夕闇に埋もれる前の幻影
....
海が薄暗がりのなか
世界を満たす溶液のように
広がり
わたしは
裸で泳いでいく
貴女の不在を知りながら
貴女の声の余韻に包まれ
宛もなくただひたすらに
切断された記憶の奥へ
....
街中に溢れる騒音に嫌気がさして
少し離れてみても付いてくる
午前四時
どれだけ剥がせばいいのか
雨上がりの一月の夜空は
とても静かに、とても澄みやかに
夜明け前のパレード
と ....
この水槽は
他と比べたら広いものなのだろう
けれど
この限られた自由の中で
泳ぎ回る僕は悲しい
美しい姿をしていても
僕は水が無ければ生きていけない魚で
君の目を楽しませても
それ ....
ひたひたと湿り気を帯びた風が前髪を揺らしている
地肌にまとうスワジランド製の毛並みは
大脳真皮質の保護という役目を終えて
政治家をイミテーションする
我執をはらむパッケージとして
リングサイ ....
特別今夜は
楽しい想い出にと
広げたテーブルクロスを
断ち切るように
冷たい電話
「好きなこ、できた」と
「ゴマかすのは嫌だ」と
正直な声の響くスマホを置く
あああ、この手から ....
さとる君が
あい
と書く
愛 哀 相 藍 eye
さとる君が書く(あい)は
愛だというけど
僕は(あい)の中に
藍と哀と相とeyeをみつける
逢と合もみ ....
「ねぇ、だから、顔って裸なのよ」
「そうだね」
「顔にも下着があったらいいなぁ
下着付けて化粧完了って」
「そうだね、大変だものね」
「ねぇ、もう、寝坊してどうしようもない時
その ....
針
時計の
針
どうぞ
ご勝手に
どうぞ
変わればいい
変わりたい人は
変わればいい
その時代の
心のカタチを
あなたに
教えてあげようと
思ったけれ ....
好きと嫌いの二つの感情
お互いを強く意識してしまうのが自然だよね
好きだらこそ
それを相手に悟られたくないって思いに支配される事もあるし
嫌いだからって
それを相手に見透かされたくはない ....
はじめて書いた文字は
まどかの「ま」だった
うれしかった
母がほめてくれたから
不思議の国のアリスを読んでもらって
気に入った言葉を
画用紙に集めて色を塗った
コタツに入 ....
勝手にやっとけとも言えない
風邪なら休まなきゃいけない
か弱きひとが罪を重ねる
それは理不尽?
それは普遍?
それともよくある不公平?
歩いていると落とし穴が
....
あなたがたはちゃんと選んでいるのかい
空白を叩くサジ加減を吟味しているのかい
骨から削りだしているのかい
厚削りだからよく煮出そうとか
中華だから野菜は繊維に沿って切栽しようとか
景色をどん ....
クソみたいな戯言を
毎年毎年
公衆の面前に晒す意味なんか
どこにあるんだ、あ?
なめてんじゃねえぞ、このやろう!
そんなことやってる前に
手取り月50万ぐらい
稼いで来いや!
....
836 837 838 839 840 841 842 843 844 845 846 847 848 849 850 851 852 853 854 855 856 857 858 859 860 861 862 863 864 865 866 867 868 869 870 871 872 873 874 875 876
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