私の影が
自動販売機の灯りに溶ける
私という存在が
陽の光に埋もれるように
教室の隅
一人考え
暗くなる頃に
ただ悲しく
いつからこんなふうになったのだろう
陰気臭く湿った人 ....
おととい来やがれ は荒くれで
わかってて使うから始末に負えない
おとといお越しやす なら
品よく耳触りもよろしい
だから はんなりと生きたいのだが
自分が許しちゃもらえない
上等じゃねえか ....
立場
紳士が叫んでいた
たいへん興奮していたんだろう
誰だって 興奮は するから
誰に だって 思惑が あるように
紳士 に だって あるだろう
紳士 だって・誰か... ....
冬のまんなか
人のいなくなったリビングで
紅茶が湯気を立てている
季節は
迷うことのない水
人も犬も猫もミジンコも
みんな流れて
泳いでいく
目を開けているのが
辛くなったら
....
僕たちは、自分のために泣くことができる。
僕も君も、彼も彼女も、傷つくことのできる心を持っている。
悲しいことは、傷つくことはそんなに悪いばかりのものじゃない。
自分の悲しみに寄り添ってくれる歌 ....
猟師が矢を射ると
西から預言者がやってきた
カッコウの真似でおどけて見せる
男たちは山羊を飼う
新入りの羊飼いは
つたない踊りで祈りを捧ぐ
甕を担ぐ女
水で人々を追い払う
不平 ....
朝日は夕日
生き物の気配のない夕日だ
でも夕日は
ちっとも朝日ではないのだ
影が長くのびるよ
ビルからひかりの後光さす
朝から立ち止まってるひと
誰も待っ ....
少年のために
踏まれた影絵
羨みが混じった敵意が
無数の視線になって膝の下を
赤い雨だれのように飛ぶ
そこにいた誰かが
自分じゃなかった
そんなことで
ニトロの羽は抜け落ちる
....
不用意に感光した印画紙のように意識は白けていた、くすぐる程度の電流がどこかでずっと思考を脅かしているみたいで、俺は実質丸められて捨てられたジャンクヤードのカーペットと大差なかった、すぐにどこかにも ....
僕を支えるためにはそれなりの平面がいる。
いるだけではだめで、ひと時をすごすために、
腰掛であったり、テーブルであったり、
液晶の平面であったりと。生き造るには、
解体されるには、まな板と ....
白い皿が
少しずつ欠けていった
一ヶ月ほどで
皿は消えてしまった
新しいのを買ったが
消えたはずの皿が満ちはじめ
一ヶ月ほどで
元の形に戻っている
そんなことがあって
夜空の ....
ぶらんこぶらんこ
揺れている
風もないのに揺れている
ぶらんこぶらんこ
揺れている
誰もいないのに揺れている
ぶらんこぶらんこ
揺れている
言葉のとおりに揺れている
カウパーを飲まないように唾で出す
2月8日はおフェラ記念日
なるほどね
それでは返し歌をひとつ
愛液を飲まないように唾で出す
2月8日はクンニ記念日
なるほどね
それではもう ....
うらめしやうらやましや
才能が人望が
何にも無いスカスカ人間
生きてるだけの幽霊だ
塩撒いてくれ
死を招いてくれ
おいでおいでとお母さん
そっちは居心地どうですか?
嗚呼どこに ....
浮
遠い友人が教えてくれた小説を目に入れている
その小説の左側には、窓があり、白いカーテンに
覆われている
青白い優しい光が、部屋の半分を
容易く理解し得る輪郭にかたどっている
....
米の味が分からないだけで
人生損をしているのか
もしも米の味が分かれば
この世はウキウキハッピーランド?
なワケねえだろ
ならどうでもいいわ米の味など
大切なのはお肉の旨味
アルコー ....
まるでこの世の終わりのような
それはそれは綺麗な夜空
深い藍に散らばった星
本当に終わればいいのにな
そう願った刹那 一筋の流星
はっと息を呑んだ
あと二回願わなく ....
悲しみがいつまでも消えないのなら、そこから生まれる言葉は共通言語だ。
君の悲しみが透明水彩のように残ればいい。
春になり融けだした色水は渡れない橋のそちらとこちらの間、
せせらぎは音楽を奏で、僕 ....
あなたの心探りたい
あなたの本心は何処にある
問い詰めると壊れそうで
私は逃げている
いつまで続く逃避行
知りたくて
怖いけど知りたくて
海が凪ぐ
君のためではない
海は海の意思で凪ぐ
風が吹く
君のためではない
風は風の意思で吹く
風が吹く
吹きつける
吹きつける風は君の美しい瞳の角膜を容赦無く削ぎ落とす!
君はもう ....
MTBは私の友人
遠い国から帰宅する日
石と
ビデオと
コミックをくれた
茨木県でとれた源田石
漬物石にぴったんこ
ビデオはレイザー・ラモンHG
「フォー!」の叫びが物悲し ....
ドーナツ一つあれば
生きていける
午前に半分
午後に半分
真夜中に
真ん中を
あることと
ないことは
何がちがう
考えているうちに
眠ってしまった
長坂の
途を巻いて
舞い降りた天使は、
寄せ波引き波に気を合わせ
光の響きを七色の虹に変えて
足早に石灰岩の舞台に水を打ち
消え逝く人々の祈りを聴き取る。
独り独りの限界と可能性、 ....
蝶々は飛び回ります
匂いに引き寄せられて
花は待っています
蜜と共に花粉が運ばれるのを
蝶の性なのか
花の魅力なのか
色艶はどの生物にもあるもので
命を引き継ぎます
自然は魅力 ....
MTBは私の友人
遠い国へ出発する日
現代詩と
フォーと
ラム酒をくれた
仕事がつらくて
ラム酒を飲まずにいられない日々
フォーは明日の夕食にする
現代詩は・・・正直いただけな ....
午前、ノイズを盗んで冷徹
小さな鞄を持ったまま
君は長い廊下を駆け抜ける
振り向けば残像、夏の音
正午、チャイムに隠した微笑
摩天楼の隙間から
君は鋭い八重歯 ....
人生どん詰まりの自称詩人は
起死回生を狙ったつもりだろうが
どん詰まり感を人々に
知らしめているだけだから
自称詩人なんか
今すぐやめなさい
働かない人には
働かない人なりの ....
きみはどこに向かって
帰ってしまったの
それともまだ
帰り道のとちゅうなの
迷っているのなら
この手を見つけてほしい
ぜったいにぜったいに
離すもんか
きみのことをおも ....
影はその人の
気を引いてくる
大きくなったり
ぼやけてみたり
スカートの中に
何かを隠し
風のように
遊んだ夜のこと
小さな水溜りの
内側で
ポロンと弾ける
月は輝い ....
こぼすものなく
こぼすものなく
またひとつになる
雪の花が
雪の手に廻る
遅いまたたきが
音の背を見る
幾重にも連なる
虹の輪を見る
熱くて
触 ....
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【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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