きれいごとを
あらってたべた
きれいなのに
あらってたべた
そしたら
しょくあたりになって
げーげーはいた
わたしはよわいにんげんなので
きれいごとは
きれいごとのまま
たべていこ ....
長方形の焼跡は億年の時を経て
掘れば首長竜の化石が眠っていて
あなたの声も眠っているだろう

倦んだ日々に
燃え尽きていった
古い絵葉書
切り抜きの地図
杭州西湖へと
引かれた
 ....
右手で毒を掬い上げ
左手、熱を掬い上げ
両手で愛を掬い上げ
零れる詭弁
滴る幻


葉緑体がひしめき合いその隙間から染み出すモザイクは朝の訪れであるかのようにゆっくりと
髑髏を
浮上 ....
指先
ユニゾンの青い刃先
厚い長い爪
肉をえぐる感触
私は
飛び上がるために
カルシュウムを食らう
体液が
皮質を溶かす
首は
開けられていて
私は口を動かす
アとオの音
別 ....
  
金曜の夜
彼女が出てった
理由なんか知りたくもない
土曜の午後から彼女のものを片付けてると
冷蔵庫の奥から何重にもラップされたくさや
彼女が嫌いと言ったもんだから

島の親にはわ ....
頭の上に
王冠を乗せる
例えそれが
幻だとしても

春の日向を
掴めるだけでもう
靴紐の長さが
短くなる

旅人の靴が
動き出すまで
たくさんの爪が
剥がれるように

桜 ....
牛のゲップが原因だと
聞いたことがあるが
実は自称詩人の吐き出す臭い息が
真の原因らしい
クソ自称詩を朗読でもしようものなら
その周囲は草木一本残らない
ヒロシマ・モナムールだ

それ ....
つきせぬ思い出に
背中が揺れる

まだ月が
まじかに感じられていたのに

真っ白な
あまりにも真っ白な

終焉が訪れた
もうあれから半年

生を与えられた者が
受けざるを ....
匂いの無いうたから
花は聞こえ来る
雨の針 雨の針
ひとつひとつに
霧を閉じた粒


さくさくと喰む曇の
ゆるやかな揺れゆるやかな揺れ
水が到く前の
手のひらの静け ....
電子レンジ壊れた
楽しくお皿回っていたのに
冷たい惑星のような
ヤキイモ温めて
ホクホク
食べようと思っていたのに

電子レンジ買った
お皿のないのを
近くの電気屋で
コーヒー ....
刹那
ここを起点としてカンザスシティに熱い風が吹く。
推敲はしない。わけがない。
渦巻くウシュアイアのバルコン。
汗だくで田植えを終えたら
トゥクトゥクに乗ってどこまでも行こう。
封筒豆腐 ....
知れ!

表現せよ!

明らかにせよ!

破壊せよ!

復活せよ!


知識人は第一レヴェル、表現者は生きることにおいて第二レヴェルに過ぎない。

明晰な人は第三レヴェル、反 ....
そっと、やりすごす

3月に降る雪のように
待ち焦がれた春のぬくもりを
追いやってしまっても

身の置き所もない苦しみも
雲間から射す刹那の空想も
砂浜に打ち寄せる静かな波が
押して ....
繰り返し

ただの日常をやりすごし
またもどる

寝付けない夜

どうにもならずタバコに火を点け
パソコンを開く

文字を入力してもどる
その文字をいじりまたもどる

繰り返 ....
船はいつものように鎖でつながれるだろう

青い月あかりが尖った夜の冷たさで
恋人たちを未来へと追い立てるだろう

ビルの上を飛ぶアホウドリの
啼き声がなにを求めているのか
大空を ....
死にたい気持ちで
寝付く夜
朝と夜とを混ぜ合わせ
昔ばなしの夢をみる

明日私は
いくのかな
誰も語れないあの場所へ
母が育てた彼岸花
小さな私は積み木で遊ぶ

向こう岸は
ど ....
空中に浮いた画像の中に
私の中心がある
スチールの冷たい糸
重力にきしむ強い音が
私の全体を支えている

金属の目の直線上に
鋼鉄のガラスが光っている
エア・コンディショナーの冷気が
 ....
金曜日の朝、イチロー引退のニュースに、
思ってもみないショックを受けた
春は毎年、鬱になる傾向・・・
人事異動のせいなので、深遠なる理由は特にない
あと、花粉と。
職場への道を、てくてく歩き ....
今日は少しだけ
穏やかな風

ブラウスの白い
襟がとんがって
羽ばたいてゆくよ
大地を蹴って

新しい生活を
求めながら
その羽根に
何を乗せるのだろう

宛て先のない
手 ....
水餃子入りの中華スープをレンジでチンして朝御飯
夜勤帰りは酎ハイがメインディッシュ

僕のくるまのドリームキャッチャーはまんなかが空洞で
大切な夢は素通りしてしまうのかもしれない

僕の借 ....
はい、4が出た
1、2、3、4っと
なになに
「自称詩人になって
定職に就かず、一生家族に養われる
10万ドルマイナス」
あちゃー、ショック!
自称詩人になっちまったよ!
自称詩人は
 ....
高等遊民になるだけの
知性も教養も才能もない
若い自称詩人は
自称詩人になる前に
先ず働いて
稼げるようになりなさい
最低5年は同じ職に就きなさい
それだけに集中しなさい
一人前になっ ....
深く槍を突き通した

彼女を貫いた。 

苦しみの数字である5。

ヨブは5月5日生まれであった。

菌の匂いがする森。

性器の匂いだ。

死の匂いだ。

愛の起源を私は ....
とじた目蓋の裏に海がさざめいていて
丸めた背中の上を野生の馬たちが疾る
寝息を受けて帆船が遠くへ遠くへ

あなたの存在そのものが夢のよう
そんなふうに思えたことがあった

ひとりでない、 ....
単純にじっとしていられなくて胎児は未熟なその足の片方で蹴った。
に過ぎなかったのに、女はそれが嬉しくていとおしくて、側にいた男に報告した。
「私たちの赤ちゃんが今元気にお腹を蹴ったわ」
まだ生ま ....
滑落した真夜中の亀裂の底辺に横たわり
衝撃の中で朧げな幻想を見ていた
ままならない肉体のどこか入り組んだ場所で
仕切り直しよりもシャットダウンが要求されていた
そこは氷山の中心のように ....
本を開いては
単語をつまんで
床に落とす

カナリア
使い古された鳥の名前よ
名前を忘れて
休むといい

石鹸
もう何も泡立てることなく
しろい体を
確かめたらいい

 ....
ジグゾーパズルをやりすぎて
崩壊した自我と幻覚
一つずつピースとなりて
日本越冬海流へ剥がれ落ちる

クラゲとか ウツボとか
三文字の魚類って面白いよね
かつて六文銭書店で見たうろ覚えの ....
垣間見た
高速車線の中に
絵画的光景を感じた
視覚の
映像上に止まった
文明の一刹那
スクリーン上で
瞬間的時間が
文明の静物画像を作る
静止した映像の中には
数え切れないほどの
 ....
 低気圧が近付いてゐる午後。

 少年が鉛筆を削つてゐる。

 室内に、新しい芯の匂ひが満ちる。

 「隆、下りてらつしやい」

 と、羊羹を切り終へた母の声が階下から聞こ ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
_小原あき1*19/3/26 22:40
壁の焼跡帆場蔵人419/3/26 22:27
緑の地獄中原 那由多119/3/26 22:01
食感マサヒロK019/3/26 21:52
泣いてたのかもしれないAB(なかほ...519/3/26 21:36
開花ミナト 螢519/3/26 20:24
地球温暖化花形新次019/3/26 20:20
うさぎの貯金箱ナンモナイデ...2*19/3/26 18:56
ひかり ふるえ木立 悟019/3/26 15:19
電子レンジナンモナイデ...4*19/3/26 13:37
婚活詩篇春日線香3*19/3/26 11:34
狂気のカーニヴァルviraj019/3/26 11:30
やがて空に星と月高林 光519/3/26 9:36
文字よーかん2*19/3/26 2:40
春の花の夢見秋葉竹819/3/26 0:20
向こう岸nui219/3/26 0:13
金属調和マサヒロK219/3/25 21:43
おれの(おれたちのではない)イチローだったはだいろ419/3/25 21:24
白鳥ミナト 螢219/3/25 20:57
整理梅昆布茶719/3/25 20:11
人生ゲーム花形新次119/3/25 20:04
残酷ではない、当たり前のことを四月に言う119/3/25 19:19
脱落した我viraj019/3/25 10:32
目蓋の裏のみな底帆場蔵人8*19/3/25 1:45
フラストレーションこたきひろし519/3/25 0:25
冷たい七面鳥ホロウ・シカ...5*19/3/25 0:09
紙の湖Seia319/3/24 22:50
幻影灯火パン☆どら119/3/24 22:35
静止観念マサヒロK019/3/24 21:26
室内石村21+*19/3/24 17:48

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