どうしても
かさばるから
持っていかなかったものが
後々必要になることは良くある
裸で生まれようが
われわれは実に多くのものを
身体のリュックに詰めて
この世に遠足してくる
そ ....
時々買って読むポエム雑誌
人それぞれの詩の世界
自分にはない世界
色んな環境やそれぞれの感性
似た世界があっても何処か違っている
読んでいて楽しい
あっという間に読み終わる
また ....
屯
仕掛けの簡単な釣針の年
哀しい記憶を包んで、紫
滑らかで柔らかい膨らみ、紫
愛しい幻覚
永久(とこしえ)に眠れ
きみはうす汚れた扉にもたれるのをやめて
新しいにおいのする通りのほうへと急いだ
おれは正体の知れないジレンマにすこしとまどったあと
洗面台で昨日の夢をようやく洗い落とした
冬の街は ....
夜の白い柱
湯と水の境い目
置いてゆく
おまえだけを 置いてゆく
溶岩の鳥 溶岩の鳥
魚の口の渦から
ひかり放たれ
見える径の向こう
複数の地下の部屋に ....
けしてかつてのものではなく
これからのこれからの願いが灯り
指の仮面を着けては外し
まぶしさにまぶしさに涙する
紙の鳥が歩む
雪と葉と楽譜
木陰で歌う誰か
曇 ....
こむずかしいことを言う奴は殺す
わからないことを言う奴から殺す
真夜中にひとり 径を歩いているだけなのに
それを咎めるような奴は殺す
崖の途中にぶら下がる屍体
月と陽 ....
真意を問いただす勇気がなかったあの夜
心に半分嘘をつきながら歩いた
「騙されてあげるね」と
大江戸線に向かうエスカレーター
後ろから囁くあなたは
想像より無邪気で、ずるい
....
霜が降り
草がシャリシャリと音を立てる
冷たい朝を越えて
午後には暖かくなり
車の皮膚を膜のようにオーラのように
蜃気楼がつつむ
厚さ一センチばかりの蜃気楼は
車にかけられた魔法だ
( ....
雲のどよめき艶めき、うふふ
夕暮れ間近に囁くもの
出口は入口と延々と
展がる地平に眩む我
水の色開け灰色散らし
流れる流れる、宇宙の果てまで
年の瀬も終わりがちかづくと考えてしまう
ことしは雪が降りつもるのだろうか、と
~重い冬用タイヤが心配になるのだ
交換すればお金はいくらかかるのだろう
古着から薄着を折りたたんで収 ....
くさかきわけて
さきへさきへそのさきへ
草かき分けて
先へ先へその先へ
変わり続けるか変わらぬか
令和のその先へも
手を伸ばす
気づいてしまったことに
常々蓋をするよう ....
天気予報の外れた日は
良くてもわるくても
一度は恨めしげに
空を仰ぎ見てしまう
人の都合と心の空模様は
予測が付かない
時には
期待していた雨を裏切られたり
晴れた空に
胸の ....
生きることに疲れたので、
喜怒哀楽の渦に
ぐるぐると飲み込まれることに
呆れたので、
心を冷凍庫に片付けました
いつでも解凍できるからいいや
そんな短絡的な思いつきでしたが、
そ ....
そのひとは
そんなことばかり云ってないで の
そんなことばかりに
ちゃんとちゃんと
耳を傾けてくれるひとでした
そのひとは
呆れるくらい泣きじゃくる私に
何も云わず
私がしゃべ ....
間抜けとすこし話をした
どっかのドラマの中みたいに
でかいグラスに
ウィスキーを注いで渡す
金は、もうない
素直に話した
返すどころか
こっちでやってくぶんもない
マジだ
な ....
五番街に家が欲しくなった
だけど
この国の五番街が何処にあるかを
私は知らない
五番街に棲みたくなった
ボロいアパートでもかまわない
愛しい人と二人だけで棲みたくなった
五番街へ ....
花が枯れると
心に寂しい歌がながれる
空が曇ると
心に儚げな虹が架かる
夜が息苦しいのは
心に痛い未来が怖いから
おぼろ月
ほんのりと
ほお染めて
酔っているの ....
亀裂亀裂亀裂亀裂の隙間微熱混じり卑劣極まる侮蔑罵声死別する疲弊苦楽する詳細ブラフするテーブル自爆する我欲記憶する付録解熱する錠剤フレキシブル展開ほとばしる臨海ぶら下がる残骸、機械機械機械機械たちの ....
北風が吹いている
冷ややかな晴天に包まれて
真冬の気配が漂っている
僕は相変わらず臥せっていて
君の姿は遠くある
遠く響く君の声
僕は抱きしめ此処に居る
)君、ぼくたちはどこから ....
風が痛い
雨が痛い
雪が痛い
陽すら痛い
そして何よりぼく自身がもっとも痛い
石炭がダメなんだってよ
石油だって似たようなもんだろ
つまり原子力しかないわけだ
だから小泉"何となくクリステル"進次郎は
「これからの日本の電力は
100%原子力で賄い ....
この冷たさに敗戦を直感する
そうだ敗けたのだった
風景は「終わった後」のものとなる
昔にもこの土地はあった
ガードレールもアスファルトもない頃から
ずっと続いている進化しない夕焼けを
昔の ....
雨が好きと君は言う
晴れは音がしないからつまらない
狼が好きと君は言う
木は喋らないからつまらない
ならば、ならばなぜ
君はそんなに鼻をすすっている
君はそんなに傷ついている
....
地球は一つ、生命は皆、兄弟
空はダークグレーのイマジネーション
見上げるビルの谷間に昇る赤い月
乱立する電柱の影が貼りつく街並み
斬新なアートの生産の情熱は
冷めたのが多数派
愛はない
星が流れたり生まれたり ....
パロディ映画とみまごうような
国会答弁
いやいや世界は
パロディなのだ
すべてはデフォルメされ
筋も脈絡も笑いとばして
矛盾なんて屁でもない
こじつけいいわけ言い逃れ
下手でもバレ ....
光は背伸びをして肩を叩き
私の半径に翼をくれる
少し前に生まれた心が
夜空を砕いた和音のように
思いや言葉が時を超えるなら
手を添えるほど高く飛んでいたい
迷いはないか
恐れ ....
砂時計の青い砂を風に飛ばそうよ。
180秒の砂を遥かな青空へ返そうよ。
808 809 810 811 812 813 814 815 816 817 818 819 820 821 822 823 824 825 826 827 828 829 830 831 832 833 834 835 836 837 838 839 840 841 842 843 844 845 846 847 848
【自由詩】自由詩の作品のみ受けつけます。自由詩批評は散文のカテゴリへ。
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