わたしには、人の縁が見える。
{引用=えん【縁】〔名〕
運命として定まっているめぐりあわせ。えにし。
物事とのつながり。関係。
肉親・師弟などのつながり。
仏教で、原因。特に、直接的な ....
三度目の嘔吐
硬めで頼んだ麺が
グチャグチャの化け物になる
冷たい水はどこ?
水たまりを憎らしげに見つめる
時刻
うーん
そんなものは存在しないようだ
周りは暗くて
街灯が街 ....
くつを洗う
何も考えたくない時
くつを洗う
冷たい水
タワシの感触が
トゲトゲの胸の内を鎮める
泡に埋まる真っ白だったスニーカー
太陽の光を浴 ....
*
・・・・・・・、・・・・・・・、・・・・
・・・・、・・・・・。
・・・・・・・・
・・・・・
・・・、・・
いいえ 堕ちたのは君たちです
堕ちてしまったから脳を損傷したので ....
窓から
射しこむ
ひかりに揺れる
小さな寝顔のうえで
未来がうず巻いている
シエスタ
君は宝島を見つけたのか
シルバー船長や
オウムのフリント
うず巻く海原を越えて
高らかに ....
メノウ色の小瓶がたったひとつ、初めて立ち上がろうとする動物の子のように、リノリウムの床で転がって、鈍い非常灯の光を微かに反射していた、わたしはなにか他のことをしにその部屋に訪れたのだが、そのせいで ....
おまえの手には
もう半ば潰れた
折鶴が死んでいた
折鶴がまた羽ばたくことを信じようとする
瞳に縋りつきたい誘惑、がある
だけど、告げなくては
いけないのだ、小さな手よ
おまえの手 ....
吹いている
もう風が絶えず
吹いている
私は空の青みを見つめる
やがてその底の方から
貴女の声が木霊するまで
漆黒の闇に手を伸ばし
混沌の夜にひざまづき
吹いている
もう風 ....
前歯を光モノに替えてやろうと思う
「ピカリ、が眩しいだろ?スズメ
奥歯の歯周ポケットから小銭が溢れだして
それを溶かせばいいだけのお誂えさ
ここだけの話しだけど 」
使えば使うほど ....
老練さを思わせる道がある
枯葉や 桜の花びらや
皆が道に捨てていく 空き缶や言葉に出来ない音が
この見事な景観の礎となっていると思うと
一歩一歩を踏みしめる度に
新たな歴史を刻んでいる気分 ....
まるい夜空の温度を
瞼の裏で受け取りながら
狭い歩道をなるべく真っ直ぐになら
ないように歩いた
水の流れた跡も
通り抜ける車の種類も
聞こえてくる音楽も
昨日と同じ
2日前とも
2年 ....
しんと暗い 川沿いを
頭クラクラしながら
倒れ込むように 草むらへ尻を沈めている
束の間の優しさを感じながら
溜息を投げたり
石を放り投げたりしつつ
ブレザーを脱ぎ捨てて
ネクタイを ....
{引用=うさんでーさびら}
わたしの血となり肉となるもの
わたしの血と肉であったもの
なおらい
この世は現であったか
夢であったか
生まれたその時から
すべてとつながり ....
テレビに続いて
私が登場します
乞うご期待
冷たい言葉がジャズの書く言葉で踊る
たのしい
不滅のものをいくらか挙げよう
愛、これは違うかも
友情。これは絶対違う
信頼、違うな
....
喧騒は人々を静かにさせる
排斥しあう人々が心を出し惜しみ
世界は一つでありたいという想いは
あっけなく否定された
誰かに気づいて欲しいと歩いた
夜の繁華街
今日も喧騒は静かであ ....
ぼんやりぼけぼけ
ぼけなすび
はながさいたは
ゆめよのおわり
ぼんやりぼけぼけ
ぼけなすび
うらなりおそなり
なりそこない
ぼんやりぼけぼけ
ぼけなすび
わすれたころに
....
夢うつつ
聴いたラジオが
終わってた
あーなに話してたっけ
気になることも
ウトウトして
覚えてない感じ
....
{引用=落ちてきました
くだものです
なまえはしりません
まるくて、やわらかいです
あなた神さまからうまれたんですよね
了介くんがいってました
(了介くんは十二歳の時に
海でお ....
*
川沿いの萌え木はふるえている
見えない愛を実感したくて
目を閉じて 身をゆだねた
雨の弦 爪弾く眼差し
貝殻を拾う仕草で
またひとつくぐる風の裳裾
昨日も今日も
....
音楽の花の大地に星も降る
色彩が瞬き心に透き通る
風につられて 心地よく時間を置いて
手を合わせる
何かと繋がり その何かを考えずにすむ
心の置場所 雛を巣にそっと置くように
....
l'impromptu
殴る拳をキノコに
罵声を鈴虫の声に
出会う人々すべてから戦意を奪い
あまねく老若男女に和みをもたらし
あらゆる争いを無化し ....
朝から雲一つない空
今日もどうやら暑くなるようだ
ハーフパンツによれよれのTシャツ一枚
この季節はラフな気分でボーとしていられる
テラスには洗濯物が几帳面に干してあり
扇風機が規則的に首を振 ....
日が傾き日が落ちるまでの間の時間帯が好きだったよ
中学の頃さ
家から学校までは十キロ近くあって
毎日自転車で通学した
きつかったな
ほとんどが急な坂道で上ったり下りたりした
冬場は体が ....
私を愛した、父よ母よ。
私の価値は、全て
アナタ達の価値に、等しく在りました。
私の幸せは、常に
アナタ達の許しの中で、果たされ
....
降り積もる白い花びら
迷いながら悩みながら走り抜いた大地も
真っ白に塗り替えてしまう
凛とした空気が降りてくる瞬間に
迷わず一歩を踏み出す
....
歌が、つたっていく
庭の忘れられたような手水鉢に
雨どいからひとしずくひとしずく
水はいつか溢れるだろうか
歌が
ひとの器から
溢れだすように
きくものをえらばない
染 ....
くまたちが春をわすれると
街はわあっと暑くなる
なんでもない顔をして
生きていかなくてはならない。
箱が産卵する
そして部屋には
部屋のかたちの夜がはいってくる。
眠れずにい ....
甘えを許さない
クソみたいな戯れ言は
クソみたいな戯れ言であって
それ以下のことはあっても
絶対にそれ以上のことはない
クソみたいなお前らの
クソみたいな泣き言なんか
誰が真剣に ....
初期化しなくてはならないと考えたのだが
形式が解らない
互換性が無くなるのが嫌だったので
そのまま
付随して行くのは
切れ端のようなもの
切り取られた消し屑のように
散らばって
広 ....
トイレから帰ると同じ班の人がだれもいなくて、そっかーと思った。予想できないことではなかった。置いてけぼりにされたことに怒る気持ちははなかった。ただ、なにも考えずにここまでただ班のメンバーの後ろをつい ....
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