締め方の緩い
水道の水が光っている
一滴、二滴 光っている

僕は梅雨入りした街を行く

水滴は相変わらず光りながら
ぽたり、ぽたりと 落下し続け
僕は離れていく、無限な思い出を溢れさ ....
「だから、おじいちゃん、もう運転免許返納しなよ」
「大丈夫だ、50年前ハコスカで
 峠を攻めていたじいちゃんを、なめるんじゃねえ」
「ランクルからプリウスに乗り変えた時
 もういい年だからって ....
梅雨が深まり
紫陽花ばかり咲いた公園
紫陽花で有名な場所

あまり知らない種類の紫陽花
写真を撮りつつ歩く

紫陽花は梅雨の笑顔のよう
そんな声が観光客から聞こえた
本当にそうだと思 ....
雨の雫に濡れた畑の瑞々しさ
自然を開き破壊して得た日々の糧
だからこれほど輝いているのか

ぬかるんだ畑に足あとがみえる
だれの足あとかは知らないが
きっとだれかの足あとで

あなたも ....
もしも、あと1回だけ
誰かと「つきあう」ってチャンスをくれるなら
それはそうそう、ないとはわかっているけれど
もしも、万が一、ならば

6月の、雨降る夜更けのファミレスで
ガラスを叩く水滴 ....
声という声を泳ぎ切った星は
「優」という島に行きついて
そこからも笑いながら
切りすて別れあう

どっちつかずなため息は
底のない海に
小さい赤いシールになって貼られた
そこに何も ....
80越えても
生き続けたいと思うのは
品がないと思う
しかも出来る限り快適に過ごしたい等
もっての他だ

そんな下品さが日本中に蔓延している

あんたの同級生のどれだけが
先の戦争で ....
【虹色の白鳥】

遠い海に、虹色の白鳥がいるという
羽はとろけるようにやわらかく
飛ぶようにはつくられていない

青い夜を泳ぎつづけて
ああ、まるでひとりぽっち
そういう思いに羽が沈み ....
何も語らず、微笑みながら
君は夜の川へと飛びこんだ
じゃぽんという音とともに
鉛を溶かしたような色の水球がはじける
あっけにとられる間も無く急速列車が横切って
窓から見える人人人
ごく一部 ....
雨が降って
野菜はもう、透明になった畑
土曜日に、ぼくは死んで
日曜日に、きみはうまれ
ビニール傘をさして、
朝顔からのびた廊下を、
じゅんばんに歩いていく
うしろ姿が見える

さよ ....
毎日が同じ事の繰り返しで嫌になるね
と 職場で同僚の一人に軽く言ったら
えっ?
と驚いた表情を見せて
毎日が同じ事の繰り返しだから生きてけるんじゃないの
もし毎日が違う事の繰り返しだったら私 ....
ぼくは

ななめに線をひかれて


150年くらい前に

消されてしまったんだ


最近になって

ようやく日の目をみて


みんながぼくのことを

知ったようだけど ....
噂は一人、散歩するのが好きだった
特に 夜
人の歯の隙間からどうしても出てしまう溜息や
口臭を嗅ぐのが好きだった
同じ道を通り同じ流れに沿って歩き
同じ家の窓明かりの下で影になって
一周す ....
古めかしい上着はもともとはそこそこに値の張るものだったらしいが、今ではあちこち擦り切れてしまって、ジョージ・A・ロメロ映画のエキストラが衣装のままで歩いているのかといった有様で、凍死しないでいるのが精 .... ロックンロールを聞くために
玄関先の石段に腰を下ろして
鞄から引き出した
ディスクマンのイヤホンを、耳に入れる

{ルビ陽炎=かげろう}ゆれる向こうから
小柄な婆ちゃんが
歩行器に寄りか ....
高齢者夫婦や
中高年ニートが
人間凶器になる瞬間に
出くわしてしまったとき
私たちは
それを偶然の出来事として
素直に受け入れることが出来るだろうか?

生い先短い
死にかけのジジイ ....
あさ、
と呟いたことばを
ひと呼吸おいて窓辺に置くと
射し込むひかりに反射して
きらきらとひかる

うとうととする
あさ、のとなり
クロワッサンがやさしい匂い
ぼおばる月のかけらが
 ....
セックスや
キスであるとか難しい
話は分からないが
あなたをただぎゅうっとしていたい
ぎゅうっとされたい欲望







浦沢直樹の
 ....
.


掌のうちに、唇の奥に、自分を殺したきみ、ぐしゃぐしゃになって、ギイギイと揺れ始めてからもずっと……、ずっと、ずっと、沸き起こる渦のなかを飛行するわたし、刻と刻を繋いでいく刺の先にだけ在る ....
夜勤明けの昼さがり
日本酒をロックでのんでいて
なぜか赤ワインを混ぜてみようと思いたった

実際にしてみるとそれは奇妙な味で
決してうまいと言えるような代物では無かったけれど
自分の素直な ....
暑い
暑いなあ
まるで真夏の暑さだ
地球が狂い始めて
オマエラ、人間のセイダロウ
叫んでいるかのように

路傍に屈み
タンポポの種を
ふぅと吹いて飛ばしている
子供が二人、
白く ....
昨夜は死んでいる自分の夢を見た
まだ息を引き取って間もない自分の体だった
死んで間もない自分の心は
遺体から抜け出していた

遺体から抜け出した自分の心は
直ぐには天国へは昇れなかった
 ....
春を形成する理論が
微小に解体されたのちに
夏を構成する流線が
しじまを軽やかにかたどっていく
死んだ者たちの沈黙から
跳ね返される無限の声を聴きとって
生まれるということは
生きる ....
圧された湿度に水分を奪われながら
移り行く言葉を考えていた

偏光さえ失くしたら
計算した屈折率さえ
間違えているのだと知った

声を上げることすら忘れて
息を飲んで悔やんだままだった ....
私があきらめた点滅に
高齢の男性が
吸い寄せられていく

街では
たいていのことは
ビルが見守っている

不慣れな人間も
やがて
祈らなくなる

だから毎日
違う流れをしなく ....
上書きされるペルソナは私を守る城壁

すれ違う人たちに植え付ける異なるペルソナ

水もなく育まれ伸びすぎたつるは

私自身を守りつつ 首に絡みついてくる

いずれ制御を失い蝕んでゆく
 ....
最善と思った事が最悪になった
良かれと思ったのに
結末を理解し難い


そうやって生きて行く事
仕方ない事あるんだと
苦しさと悔しさ
どこに当てればいい怒り

零れ出した涙
 ....
大地からお呼びがかかったから
僕はここで飛びあがらなくてはならない
しかし足にはヘドロがついてしまっているので
垂直に飛び
斜角にて母を眺める
サインコサインタンジェントと習ったなぁと
そ ....
子どもが
しゃぼんだま
吹いている
風にとばされ
ふわふわと
はじけてお空に
とんでゆく

子どもは何を
見つめてる
虹色ふうせん
夢のせて
何処まで
とんで
いくのやら
 ....
そうして雲海は焼け落ちて
さよならすら許さない晴天

山を下ろう沢の流れに沿って
箱庭みたいな町に足を踏み入れて
あの角を曲がりこの角を曲がり
パン屋で焼きたてのフランスパンを
その先の ....
自由詩
タイトル 投稿者 Point 日付
水滴ひだかたけし719/6/8 10:36
姥捨車イオン1*19/6/8 10:35
紫陽花は梅雨の笑顔夏川ゆう219/6/8 5:18
雨後に帆場蔵人1019/6/8 0:57
万が一の話うめバア219/6/8 0:20
太陽が来る唐草フウ5*19/6/7 21:44
生への執着花形新次019/6/7 21:11
虹色の白鳥印あかり16*19/6/7 19:58
やぁ! さようなら!渡辺八畳@祝...519/6/7 9:25
夕立の練習ねむのき519/6/7 7:46
日常と非日常こたきひろし319/6/7 5:59
消された楽譜st119/6/7 4:38
為平 澪019/6/7 0:58
不自然な迷子に関しての思惑についてホロウ・シカ...4*19/6/6 23:59
歩行器とロックンロール服部 剛2*19/6/6 23:20
私たちは偶然の死に見張られている花形新次019/6/6 22:30
はじまりを脱ぐかんな6*19/6/6 22:11
短歌になろうとして短歌にもなれなかったゴミ屑たちTAT119/6/6 19:14
《繭》ハァモニィベ...2*19/6/6 19:06
なぐさめの言葉シャドウ ウ...019/6/6 17:25
夏日ひだかたけし819/6/6 14:05
夜中に母親が現れてこたきひろし419/6/6 7:02
初夏葉leaf119/6/6 4:43
ノーカットフィルターねなぎ119/6/6 2:10
おどろく準備木葉 揺319/6/6 0:46
私を守るための偽りのペルソナムウ019/6/5 23:41
どうすればいい?花林119/6/5 21:47
秋にはまだ遠い渡辺八畳@祝...119/6/5 21:19
しやぼんだまあおいみつる419/6/5 20:46
だいたいそんなもの帆場蔵人519/6/5 19:24

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